麻帆
ねぇーねぇー。ラウール?
ラウール
どうしたの?
麻帆
今日さ、1人で家でお留守番できる?
ラウール
…え?なんで?
麻帆
今日さ、実家の近所に住んでた
仲良いお兄さんがいるんだけどね?
仲良いお兄さんがいるんだけどね?
ラウール
うん
麻帆
そのお兄さん。県外で働いててたまたまこっちに戻ってきたから、
麻帆
少し出かけよ?
って話になったの。
って話になったの。
ラウール
…うん。
ラウール
早く帰ってくる?
麻帆
10時頃に行って5時前までには帰ってくるよ。
ラウール
…そっか。
麻帆
もう、そろそろ行かないと
ダメだから…
ダメだから…
ラウール
行ってらっしゃい
麻帆
いい子で待っててね。
麻帆
今日の夜は、
麻帆
ラウールの好きな唐揚げだからね
ラウール
うん…、
麻帆
行ってきます。
あの時…。 私はラウールを 1人にしなければって 後悔した
麻帆
さっくんお待たせー!
佐久間大介
おー!遅かったな!
麻帆
ごめんごめん笑
麻帆
相変わらず背ちっちゃいね笑
佐久間大介
まだそんな所いじんのかよ笑
麻帆
笑笑
佐久間大介
どこ行く?
麻帆
んー。どこでもいいよ笑
佐久間大介
俺、あんまりここの事知らないんだけど笑
麻帆
えー。私も知らない笑
佐久間大介
なんで?!
麻帆
だって出かけることないもん笑
佐久間大介
あんなに出かけること好きだった麻帆が出かけてないの?!
麻帆
いや、私だって仕事したり…。
佐久間大介
ん?どうした?
麻帆
あ。いや、なんでもないよ笑笑
麻帆
私だって仕事してるんだから、暇じゃないんだよ?笑笑
佐久間大介
だよな笑
さっくんには言った方が いいのかな…。
でも、『やめろ』 なんて言われる かもしれない…。
佐久間大介
どうした?立ち止まって
麻帆
あ。ううん
佐久間大介
そういえばここの近くに美味しいケーキ屋さんがあったよな
麻帆
そうだっけ?笑
佐久間大介
麻帆!あったよ!
子供みたいにはしゃぐ 7歳も離れたさっくんには こんなこと言えるはずもない
色んなところに周り あっという間に5時過ぎに なってしまった
麻帆
…あ!ラウール…。
佐久間大介
…?ラウール?
誰それ。
誰それ。
麻帆
あ。いや、なんでもない。
佐久間大介
ん。ならいいけど
さっくんは、 無理矢理に 聞こうとはしなかった
麻帆
私、そろそろ帰らないと!
佐久間大介
あぁ!また今度な!
麻帆
またね!
私は、急いで家に向かった
麻帆
ただいまー!
電気が着いていない 真っ暗な部屋。
電気をつけると
麻帆
…ラウール?
ラウールがいなかった
麻帆
え?ラウール?
麻帆
隠れてるの?
どこを探しても居ない
麻帆
そうだ。電話。
電話をかけると寝室からなった。
ラウールは携帯を持たずに とこかへ行ってしまった
麻帆
え?でも、どこに行ったの?
麻帆
1人で外に行く訳でもない…。
麻帆
でも。今まで行ったところなら…!
麻帆
そうだ。阿部さん。
阿部さんに連絡をして 一緒に探してもらえることになった
30分位探して
阿部亮平
麻帆。あっちにはいなかったぞ
麻帆
あっちにも居ませんでした。
阿部亮平
ラウールが行きそうな場所…。
麻帆
…あ!
阿部亮平
なんだ。
麻帆
丘の上のベンチ。
阿部亮平
ベンチ。?
麻帆
前に来た時に、『また麻帆とここに来たい!』って言ってたから
阿部亮平
よし、じゃー行ってみよ。
麻帆
うん。
丘の上のベンチに向かうと ラウールが座っていた
麻帆
…ラウール!
ラウール
…!
麻帆
ラウール!(ぎゅ
ラウールは 初めてであった頃のように 震えていた
麻帆
ごめんね。1人にしたりしたから。
ラウール
…グス
泣き始めた
麻帆
ごめんね。ずっと一緒にいるって言ったのに寂しい思いさせたよね。
麻帆
本当にごめん。(ぎゅ
ラウール
俺こそごめんなさい。心配させたりしたから…。
麻帆
ううん。ラウールは、
何も悪くないよ。
何も悪くないよ。
阿部亮平
良かったなぁー。
ラウール
…阿部さん。
阿部亮平
見つかったんだから、もう泣くな
(よしよし
(よしよし
ラウール
…うん!
麻帆
よし、帰ろっか!
ラウール
うん!
麻帆
阿部さん!ご飯まだですか?
阿部亮平
うん。まだだけど
麻帆
夜、唐揚げなんですけど
麻帆
一緒にどうですか?
阿部亮平
いいの?
ラウール
いいよ!
阿部亮平
じゃーお邪魔しようかな!
麻帆
わかりました!