ほんのひと夏の＜1＞

猛暑がふるう7月の最初。梅雨のじめじめが残る中、彼女はいきなりやって来た。

そう言いながら彼女はにこっと微笑んだ。 もしかしたら、僕はこの瞬間から彼女に恋をしていたのかもしれない。

彼女は父の転勤が理由で前にもいろんな学校を転々としていた事を話してくれた。

そう一言呟いた彼女はどこか悲しそうで。

彼女は、その人当たりのいい性格からかすぐにクラスに馴染んでいった。

彼女は運動も勉強もできた。 数学以外は、、、

放課後

次の日

彼女は昨日の放課後の出来事を話してくれた。

それから、彼女は数学の事でたける先生に聞きに行くことはなくなった。

そんなこんなで夏休みがやってきて。

ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ

この時の彼女が少しおかしかった事に早く気づくべきだった。