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なんだよ、、っっ

通じねぇ、、、

あれから外に出て電話をかけていた。

5回かけたが、全く通じなかった。

どこにいるんだよ、、

明日の朝帰るって、、

 5回目の発信音が機械の声に変わったので、切った。

雨に打たれて体はびしょ濡れだった。

くそっ、、

どこにいるんだ、、

もしかしたら、もう空港に向かっているのかもしれない。 

そう思い立ち、明日の早朝の便を調べた。

1番早い便は4時だった。

この便で帰るのか、それは分からない。

とにかく今は、電話が繋がることを待つしかない。

そして、6回目の電話をかけた。

出てくれ、、、

電話の発信音が7コール目で止まった。

その後、聞こえてきたのは大陽の声だった。

 その声が聞こえた瞬間、今まで鳴っていた雨の音が静寂に変わった。

そして、ため息をつくように涙が零れた。

たい、、よう、、、

大陽

(たかちゃん、、なん、、で、、)

留守電聞いたんだ、、、

俺も、、ウィー、、、

大陽

(たかちゃん、もういいよ)

大陽

(無理しないでいいよ、、)

大陽

(もう、ほんとに最後にしたんだ)

ちが、、、っ

お前が好きなんだよっっ、、、

ずっと、ずっとずっと

3年間ずっと、お前が好きだったんだ

大陽

(え、、、??)

大陽

(じゃあ、、なんで別れたの、、)

それは、、、あとでゆっくり話す、、

お前、今どこだ?

大陽

(ウィーンだよ、、)

大陽

(明日、、日本に帰るから、、)

実は俺も

事情があって今ウィーンなんだ、、

大陽

(え、、?ほんとに、、、?)

あぁ、、

大陽、、

今まで、、

ごめん

ごめんなんかじゃ足りないかもしれない、、

でも、、

この前、結婚式でお前と再会して思ったんだ

やっぱり、お前しか映らないんだな、、って、、。

大陽

(たかちゃん、、)

でも、

お前は新しい環境で頑張ってるみたいだし、、

もう俺の出る幕なんて、、って

勝手に被害妄想して、自分の気持ちに嘘ついてた、、。

俺はずっと

大陽のことが好きだったんだ

大好きでたまらないんだ、、

もう、、逃げないから、、

大陽

(うん、、)

もう1回、俺と付き合ってください、、、

大陽

(僕はさ、)

大陽

(もう待ちくたびれたよ、、、)

、、、え、、

大陽

(でもね、今日までは待ちくたびれないっ、、)

大陽

(僕も、たかちゃんが大好きです、、)

大陽

(もう1回、、お願いします、、、)

ぅ、、うぅ、、

大陽

(たかちゃん、、泣いてんだ、、)

大陽

(ハハッ、、珍し、、)

っるせぇ、、

今、、どこだ、、?

大陽

(ホテルだよ、、)

大陽

(明日の10時の便で帰る予定だから、)

大陽

(今日まで泊まっていくんだ、、)

どこのホテル、、?

会いに行く、、

大陽

(あ、、うん、、)

いつ止んだのか、雨はもう降っていなかった。

さっきまで鉛のように重かった体が、驚くほど軽かった。

場所を聞くと、案外近くだったので走った。

はぁはぁ、、、

 言われた番号の部屋の前に立った。

この部屋には彼がいる。

改めて、自分の身なりを見た。

びしょびしょでシャツから肌が透けている。

(わ、、最悪、、)

ま、、いっか、、

今はとにかく、早く彼に会いたかった。会ったらすぐに抱きしめたかった。

|ω・)و゙ ㌧㌧

大陽

はーい、、、

''ガチャ''

扉が開き、目尻を赤く染めた彼が顔を覗かせた。

大陽

たかちゃん、、、

大陽

わ、、、びしょびs、、

大陽

ん、、、

彼にその目で見上げられた途端、気持ちが高鳴った。

血圧が一気に上がり、勝手に体が動いていた。

俺は大陽にキスをした。

大陽

ちょ、、

大陽

たかちゃ、、、

大陽

待って、、

しかし、想いは止まらなかった。

しばらく、熱いキスを交わしていた。

、、、

さ、さっきは取り乱してごめん、、

大陽

いや、、、

大陽

びっくりしたけど、、

大陽

その、、ちょっと良かった、、

っ、、笑笑

服は脱いで、バスローブを借りた。

大陽

たかちゃん、、

大陽

改めて、、

、、改めて、、

大陽

今日からまたお願いします、、

お願いします、、、

大陽

、、、

、、、

はははっ

大陽

ははっww

なんか色々あったけど、

良かった、、

本当にごめん、、、

大陽

いや、、

大陽

僕の方こそ、、

大陽

これからはちゃんと、

大陽

話してね?

大陽

なんでも、、

うん、、そうしよ、、

大陽

、、ね、たかちゃん

大陽

今日、帰っちゃうの?

いや、ここのホテルの部屋取ったよ

大陽

そっか、、

大陽

じゃあそっちに、、

、、、

なんでそんな残念そうなの〜?

大陽

別に、、////

へぇ、、、

じゃあ、、帰ろうかな、、

麻痺していた感情が急に動き出した。

大陽

ままま、ま、って、、!

ん?

大陽

帰んないで、、、

、、へ、、?

大陽

もうちょっと、ここに居てよ、、////

大陽

いじわる、、

冗談だよ、冗談。笑

帰るつもりないし^^*

大陽

は?!ちょ、今なん、、////

っ、、笑笑

なんか飲み物ある?

大陽

そーやってはぐらかすんだから、、

何が〜??

大陽

ちょ、たかちゃ、、!!

大陽

ん、、、

顔を赤らめて、子犬のような目でこちらを見る彼の唇に口付けをした。

そのまま、ソファに押し倒した。

期待してたのはこーゆー事?

大陽

いじわるっ、、、

大陽

そうだよ、、////

大陽

もっと、、くっつこ、、、

うん、、

異国の地で、不思議な運命の糸に引かれた2人が繋がった。

 止まっていたメトロノームが、ゆっくりとテンポを刻んでまた動き出していた。

読んでくださってありがとうございます、、!!

キュンキュンした、、、

今回は主の願望が全部詰まってますね、、

やっぱり大陽くんは受けだった、、、

イチャイチャはいいですね、、

平和にイチャイチャできるうちにってことで、、、

なんちゃって

次回は

慌ただしく物語が展開するかも、、?!

お楽しみにー!

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コメント

1

ユーザー

言葉選びが素敵すぎる(о´∀`о)

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