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この世には本当にごく稀に両性具有(いわゆるふたなり)が誕生する
人間は「普通」じゃないのを恐れる、だから除け者にする
好きでこうなったわけじゃないのに親からも捨てられ森に放置されてもう何日も経った
終わりの見えない暗い暗い道をただひたすら歩いてきたけど、流石にもう限界が来てしまった
光
光
バタンっと倒れて薄れゆく意識の中足音が近づいてくるのが聞こえてきた
セナ
ニナ
ニナ
セナ
セナ
セナ
ニナ
セナ
セナ
ニナ
セナ
セナ
セナ
光
光
光
柔らかい布に包まれてる中目を覚ましてガバッと起き上がる
光
どこか懐かしい畳の匂い、ほんのり暖かい空間、全てがどこか懐かしい部屋
ぐるっと見回すと障子に影が写ってスっと開いた
セナ
セナ
光
セナ
セナ
少し訛った口調で八重歯がキラッと光る背が少し高めのお姉さんが入ってきた
ひとつ気になるのは…耳が生えていること
光
セナ
セナ
光
お姉さんは傍に座るとお粥を少しスプーンで救ってからふーふーと冷まして私の口元に運んできた
セナ
光
光
パクッと1口食べると程よい柔らかさと塩気が口の中に広がった
光
セナ
セナ
お粥の美味しさに感動しているとトントンと音が鳴った
スーッと障子が開くと今度は長い白髪のキリッとした目のこれまた綺麗なお姉さんが立っていた
ニナ
セナ
セナ
セナ
光
ニナ
白髪のお姉さんは私をジーッと見るとシャツをグッと上げた
光
ニナ
ニナ
ニナ
セナ
セナ
セナ
光
ニナ
ニナ
セナ
セナ
光
セナ
光
セナ
ニナ
セナ
セナ
セナ
光
セナ
ニナ
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