詩
ただいまぁ
母
おかえり
詩
卵買ってきたよー
母
あら、漫画は買わなかったのね?
詩
(ギクッ
詩
あ、…え、っと、
詩
切り間に合わなかったの!
母
そうなの、
詩
う、うん!
言えない
危ない目にあってたなんて
絶対に言えない!
あんな怖いことなんて忘れてしまおう
詩
そうだ、!
詩
今日買えなかった分、今までの読み返すぞぉー!
少女漫画のヒーローがヒロインを助ける名シーン
何回読んでも、ドキドキした
でも、なんでだろう
あまりドキドキしないのは。
詩
読みすぎて飽きたのかな、
そう思った私は、
まだ1回しか読んでない私の大好きな作家の本を手に取った
でも、やっぱりだめだった。
詩
ああ、
どの本を読んでも、
ドキドキしないのは
さっきの、
思い出した瞬間の鏡に写った私の顔は
真っ赤な顔をしていた
詩
へ、////