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闇の中でも笑って見せて...

第10話 - 九話

299

2024年11月13日

#七瀬陸

#月雲了

#アイナナ

#陸愛され

#ŹOOĻ

ヒュプノス(自称📜)

TRIGGERのオフの日

（ちなみにTRIGGERはシェアハウスしてます）

天

おはよう。

龍之介

あれ？

龍之介

天、今日早いね。

龍之介

何か予定でもあるの？

天

まぁ、そんなとこ。

楽

そういや、お前

楽

こないだŹOOĻのセンターと

楽

話してたよな。

天

それがどうかした？

楽

いや、お前

楽

ŹOOĻのセンターとどういう関係だ？

天

関係？

天

そんなの先輩と後輩でしょ？

天

何言ってるの？

楽

...そうか。

天

ごめん、もう時間無いからいくね。

龍之介

え？

龍之介

い、いってらっしゃい！

楽

あ、ちょ！

楽

天！

バタン

天

ここが愛七総合病院...？

天

昔陸が入院してた病院より

天

すごく大きい病院だな...。

天

...とりあえず、受付に行こう。

受付

看護師

おはようございます。

看護師

本日はどうなされましたか？

天

えっと、

天

な、七瀬陸の兄で...

天

ここで陸について

天

話してもらえるって...。

看護師

！

看護師

陸君の...。

看護師

少しお待ちください。

天

...はい。

数分後

鵜原(うのはら)

はじめまして。

鵜原(うのはら)

陸君の主治医で、院長の鵜原です。

天

！

天

はじめまして。

鵜原(うのはら)

君が天君だね？

天

はい...。

鵜原(うのはら)

早速だけど、こっちの部屋に来てくれる？

天

分かりました...。

鵜原(うのはら)

ここは院長室だよ。

鵜原(うのはら)

さ、どうぞ座って。

天

ありがとうございます。

鵜原(うのはら)

さて...。

鵜原(うのはら)

何が聞きたい？

天

...あの、急に来て

天

驚かないんですか？

鵜原(うのはら)

あはは。

鵜原(うのはら)

内心、少しは驚いてるよ。

天

え？

鵜原(うのはら)

でも、陸君のお兄さんに

鵜原(うのはら)

会えた嬉しさのほうが

鵜原(うのはら)

驚きよりもあるかな。

天

そう...ですか。

鵜原(うのはら)

...君は今日、何を聞きに来たんだい？

天

！

天

僕が...家を出てからの出来事が

天

全部知りたいです。

鵜原(うのはら)

...全部ね。

天

はい。

天

知らないままは、

天

嫌なので...。

天

少しでも、あの子の気持ちを

天

分かってあげたいんです...！

鵜原(うのはら)

...いいよ。

鵜原(うのはら)

そうだね...

鵜原(うのはら)

天君が家を出た後、

鵜原(うのはら)

陸君は、精神的ストレスで

鵜原(うのはら)

大きな発作を起こし

鵜原(うのはら)

元々いた病院じゃ手が負えなくなり

鵜原(うのはら)

うちに移動してきたんだ。

鵜原(うのはら)

うちに来たとき、かなり危ない状態だったよ...。

鵜原(うのはら)

なんとか、一命を取り留めて

鵜原(うのはら)

退院までもっていくことができた。

鵜原(うのはら)

だけど...

鵜原(うのはら)

退院して家に帰ってる途中

鵜原(うのはら)

ご両親が交通事故に遭って亡くなってしまったんだ...。

天

⁉

天

母さんと、父さんが...？

鵜原(うのはら)

おや、

鵜原(うのはら)

初耳だったかな？

天

...はい。

鵜原(うのはら)

そうか...

天

...続けてください。

鵜原(うのはら)

いいのかい？

天

はい。

鵜原(うのはら)

...陸君も大怪我していてね、

鵜原(うのはら)

幸い、病院からさほど離れていなかったから

鵜原(うのはら)

陸君は助かった。

鵜原(うのはら)

だけど、ご両親は二人とも致命傷で

鵜原(うのはら)

病院に着いたときにはもう...。

天

そんな...⁉

鵜原(うのはら)

...そして最悪なことに

鵜原(うのはら)

陸君はまた大きな発作を起こして

鵜原(うのはら)

精神的にも肉体的にも限界だった...。

鵜原(うのはら)

入院してる間は良いのだけれど

鵜原(うのはら)

陸君には身寄りが居なかった。

天

！

天

親戚は...？

鵜原(うのはら)

皆陸君の病気を嫌がって

鵜原(うのはら)

拒否されてたんだ...。

天

...っ。

鵜原(うのはら)

そして、体調が安定し始めたときに

鵜原(うのはら)

テレビで偶然君を見たんだろうね。

天

！

鵜原(うのはら)

そしてきっと

鵜原(うのはら)

幸せそうにテレビに映る君を見て

鵜原(うのはら)

怒りと憎しみがこみあげてきて

鵜原(うのはら)

君を憎むようになってしまったんだろうね...

天

どうして...それを...？

鵜原(うのはら)

入院してる時から嫌っていたからね...

鵜原(うのはら)

って、失礼すぎたかな...。

鵜原(うのはら)

ごめんね。

天

いえ...大丈夫です。

天

それで、陸は

天

どこかに引き取ってもらったりしたんですか？

鵜原(うのはら)

あぁ...。

鵜原(うのはら)

うちの病院には

鵜原(うのはら)

中庭があってね。

鵜原(うのはら)

そこで知り合った男性に引き取ってもらったんだ

鵜原(うのはら)

って言っても、陸君から提案してきたんだけどね。

天

！

天

その人の名前は...⁉

鵜原(うのはら)

確か...月雲さんだった気がするよ。

天

月雲...⁉

鵜原(うのはら)

そう。

鵜原(うのはら)

陸君が月雲さんの

鵜原(うのはら)

養子になると自分で決めたんだ。

天

養子...？

天

なら今の陸の名前は

天

月雲陸...⁉

鵜原(うのはら)

そうなるだろうね...。

鵜原(うのはら)

どうかな？

鵜原(うのはら)

少しは役に立てたかな？

天

はい。

天

すごく助かりました...。

天

ありがとうございました...！

鵜原(うのはら)

お役に立てたのなら何よりだよ。

天

今日はありがとうございました...！

鵜原(うのはら)

まだ、気になることがあるのなら

鵜原(うのはら)

いつでも聞きにおいで。

鵜原(うのはら)

歓迎するよ。

天

！

天

ありがとうございます。

天

では、失礼します。

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