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(初めて知った)

(家を出てからの出来事...)

(本当に)

(何も知らなかった...。)

(僕は陸に嫌われて)

(当然だ...。)

はぁ...。

(改めて陸と話がしたいけど...)

(さすがに難しいかな...。)

(どうすればいいんだろう...。)

陸...(ボソッ

一織

一織

九条さん...?

和泉...一織?

一織

九条さんもオフなんですね。

まぁね。

一織

どこか出かけていたんですか?

...少しね。

一織

...?

一織

ところで

一織

九条さんはŹOOĻと

一織

共演したことはありますよね?

え?

あるけど。

それがどうかした?

一織

いえ

一織

その、

一織

九条さんはŹOOĻの皆さんのことについて

一織

なにか知っていることがあれば

一織

教えていただきたいと思いまして。

...どうして?

一織

大した理由ではありませんけど

一織

ŹOOĻの皆さんがどうして

一織

月雲社長と手を組んでいるのかを

一織

少し調べていて...。

...そう。

一織

なので知っている事があればと思いまして...。

その前に

...君たちは

それを知った上で

どうするつもりなの?

一織

私は...止めたいです。

一織

皆さんが本当に犯罪を犯さないように...。

一織

ŹOOĻのパフォーマンスは一流です。

一織

それ故に、私は止めたいと思います。

一織

多分ですがアイドリッシュセブンのメンバーは

一織

全員そう思っているでしょう...。

止める...か。

(どうするべきなんだろう...。)

(僕一人ではきっと)

(陸を止めることはできない。)

(なら、不本意だけど)

(頼るしか...。)

一織

九条さん?

あるよ。

一織

君たちが知りたがってること。

一織

ここでは話せないから...

君たちの寮にお邪魔してもいい?

一織

はい...構いませんよ。

一織

ただいま戻りました。

...お邪魔します。

三月

おかえりー...って

三月

九条⁉

壮五

く、く、く、九条さん...⁉

一織

先程、道でお会いしたんです。

三月

お、おう...?

一織

...九条さん。

今寮に全員いるの?

一織

...いますよ。

...呼んできてもらえる?

一織

分かりました。

三月

三月

なんかあるのか?

壮五

さぁ。僕にもわかりません。

数分後

一織

皆さん集まりましたよ。

...ありがとう。

大和

九条が話があるって

大和

なんかあったのか?

...君たちは今

ŹOOĻのことについて調べてるって

聞いたけどそれは本当?

大和

え?

大和

あ、あぁ。

大和

それがどうかしたか...?

...和泉一織は

ŹOOĻを止めたいと言っていた。

君たちも同じなの?

大和

...あぁ。

そう...。

僕が今日ここに来たのは

君たちに情報提供...

ていうのは表であって

本当は君たちに

お願いがあって...。

一織

お願い...ですか?

もちろん君たちの知りたいことは

話すつもりだよ。

それを聞いたうえで...

お願いをしたいんだ...。

大和

...で、そのお願い言ってなんだ...?

...僕の弟を救ってくれないかな?

大和

弟?

...僕には双子の弟がいるんだ。

三月

しかも双子⁉

三月

いや、でも

三月

なんで俺達なんだ?

三月

第一、俺たち九条の弟に

三月

あったことないし...。

...あったことあるよ。

三月

え⁉

三月

いつ⁉

...。

僕の弟は...ŹOOĻのセンターの...

三月

三月

ŹOOĻ...⁉

一織

しかも陸さんの...⁉

大和

まじか...。

壮五

ŹOOĻ...⁉

ナギ

wow...

りっくんの⁉

そう。

だけど、僕は5年ぐらい前に

家族を捨てて家を出たんだ。

陸はそんな僕を恨んで

月雲と手を組んでるのだと

思ってた...。

大和

...違うのか?

...大体はあってるけど

僕が家を出た後に

両親は交通事故で亡くなったらしい

陸の目の前でね...。

三月

三月

そんなことって...。

...陸は持病があってね。

一織

持病...?

呼吸器系のね。

ずっと発作を起こしてて

危ない状態だったって...。

そしてテレビで僕を見て

自分はこんなにも苦しんでるのに

なんで...って思ったんだろうね。

三月

.....。

だから復讐するために

月雲と手を組んでるんだと思うよ。

そーいえば

りっくんアイドル嫌いって言ってた...。

それって....

うん。

このことがあったからだろうね...。

三月

...てか

三月

九条はなんで家を出たんだ?

三月

その理由を言えばいいんじゃ...。

ダメだよ...。

言ったら、陸は自分を責めてしまう。

大和

ちなみに出た理由は?

...両親は

小さなショークラブを経営してたけど

景気が悪くなっていって

借金ができたんだ...

そしたら九条さんが

借金と

陸の治療費を肩代わりする代わりに

養子に...って。

大和

...なるほどな。

大和

だけど、いずれは言わないといけないだろ。

そのうちね...。

三月

さて、どうやって止めればいいんだ?

三月

俺達が何か言っても説得力ないしな...。

三月

だれかŹOOĻのメンバーを

三月

説得するか...?

一織

いいんじゃないでしょうか。

三月

そうか?

一織

はい。

一織

陸さんだけでなく、

一織

他のメンバーの方々も

一織

止める必要はあるので。

三月

...となると誰が誰を説得するかだなー。

俺、いすみん聞いてやんよ!

三月

いいのか?

おう!

まかしとけって!

三月

むしろ心配だけどな...。

一織

大丈夫ですよ、兄さん。

三月

一織

私も四葉さんについていますので。

三月

あぁ!

三月

ありがとな、一織!

みっきー、俺には?

三月

環も、ありがとうな!

...ねぇ、

1ついい?

大和

ん?

大和

どうした、九条。

言い忘れてたことがあって。

三月

言い忘れてた事?

陸は...

月雲と養子縁組をしている...。

大和

完全に月雲の支配下だな...。

これらのことを知った上で

陸を...助けてほしい....!

三月

おう!

三月

絶対やってやるよ!

大和

そうだな。

ナギ

yes!

ナギ

お任せください!

任せろって!

壮五

く、九条さんからの

壮五

お願い...!

壮五

たとえこの身が滅んだとしても

壮五

果たして見せます...!

本当に...ありがとう。

大和

さて、作戦会議しますか。

闇の中でも笑って見せて...

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