天
(初めて知った)
天
(家を出てからの出来事...)
天
(本当に)
天
(何も知らなかった...。)
天
(僕は陸に嫌われて)
天
(当然だ...。)
天
はぁ...。
天
(改めて陸と話がしたいけど...)
天
(さすがに難しいかな...。)
天
(どうすればいいんだろう...。)
天
陸...(ボソッ
一織
!
一織
九条さん...?
天
!
天
和泉...一織?
一織
九条さんもオフなんですね。
天
まぁね。
一織
どこか出かけていたんですか?
天
...少しね。
一織
...?
一織
ところで
一織
九条さんはŹOOĻと
一織
共演したことはありますよね?
天
え?
天
あるけど。
天
それがどうかした?
一織
いえ
一織
その、
一織
九条さんはŹOOĻの皆さんのことについて
一織
なにか知っていることがあれば
一織
教えていただきたいと思いまして。
天
...どうして?
一織
大した理由ではありませんけど
一織
ŹOOĻの皆さんがどうして
一織
月雲社長と手を組んでいるのかを
一織
少し調べていて...。
天
...そう。
一織
なので知っている事があればと思いまして...。
天
その前に
天
...君たちは
天
それを知った上で
天
どうするつもりなの?
一織
私は...止めたいです。
一織
皆さんが本当に犯罪を犯さないように...。
天
!
一織
ŹOOĻのパフォーマンスは一流です。
一織
それ故に、私は止めたいと思います。
一織
多分ですがアイドリッシュセブンのメンバーは
一織
全員そう思っているでしょう...。
天
止める...か。
天
(どうするべきなんだろう...。)
天
(僕一人ではきっと)
天
(陸を止めることはできない。)
天
(なら、不本意だけど)
天
(頼るしか...。)
一織
九条さん?
天
あるよ。
一織
?
天
君たちが知りたがってること。
一織
!
天
ここでは話せないから...
天
君たちの寮にお邪魔してもいい?
一織
はい...構いませんよ。
一織
ただいま戻りました。
天
...お邪魔します。
三月
おかえりー...って
三月
九条⁉
壮五
く、く、く、九条さん...⁉
一織
先程、道でお会いしたんです。
三月
お、おう...?
一織
...九条さん。
天
今寮に全員いるの?
一織
...いますよ。
天
...呼んできてもらえる?
一織
分かりました。
三月
?
三月
なんかあるのか?
壮五
さぁ。僕にもわかりません。
数分後
一織
皆さん集まりましたよ。
天
...ありがとう。
大和
九条が話があるって
大和
なんかあったのか?
天
...君たちは今
天
ŹOOĻのことについて調べてるって
天
聞いたけどそれは本当?
大和
え?
大和
あ、あぁ。
大和
それがどうかしたか...?
天
...和泉一織は
天
ŹOOĻを止めたいと言っていた。
天
君たちも同じなの?
大和
...あぁ。
天
そう...。
天
僕が今日ここに来たのは
天
君たちに情報提供...
天
ていうのは表であって
天
本当は君たちに
天
お願いがあって...。
一織
お願い...ですか?
天
もちろん君たちの知りたいことは
天
話すつもりだよ。
天
それを聞いたうえで...
天
お願いをしたいんだ...。
大和
...で、そのお願い言ってなんだ...?
天
...僕の弟を救ってくれないかな?
大和
弟?
天
...僕には双子の弟がいるんだ。
三月
しかも双子⁉
三月
いや、でも
三月
なんで俺達なんだ?
三月
第一、俺たち九条の弟に
三月
あったことないし...。
天
...あったことあるよ。
三月
え⁉
三月
いつ⁉
天
...。
天
僕の弟は...ŹOOĻのセンターの...
三月
⁉
三月
ŹOOĻ...⁉
一織
しかも陸さんの...⁉
大和
まじか...。
壮五
ŹOOĻ...⁉
ナギ
wow...
環
りっくんの⁉
天
そう。
天
だけど、僕は5年ぐらい前に
天
家族を捨てて家を出たんだ。
天
陸はそんな僕を恨んで
天
月雲と手を組んでるのだと
天
思ってた...。
大和
...違うのか?
天
...大体はあってるけど
天
僕が家を出た後に
天
両親は交通事故で亡くなったらしい
天
陸の目の前でね...。
三月
!
三月
そんなことって...。
天
...陸は持病があってね。
一織
持病...?
天
呼吸器系のね。
天
ずっと発作を起こしてて
天
危ない状態だったって...。
天
そしてテレビで僕を見て
天
自分はこんなにも苦しんでるのに
天
なんで...って思ったんだろうね。
三月
.....。
天
だから復讐するために
天
月雲と手を組んでるんだと思うよ。
環
そーいえば
環
りっくんアイドル嫌いって言ってた...。
環
それって....
天
うん。
天
このことがあったからだろうね...。
三月
...てか
三月
九条はなんで家を出たんだ?
三月
その理由を言えばいいんじゃ...。
天
ダメだよ...。
天
言ったら、陸は自分を責めてしまう。
大和
ちなみに出た理由は?
天
...両親は
天
小さなショークラブを経営してたけど
天
景気が悪くなっていって
天
借金ができたんだ...
天
そしたら九条さんが
天
借金と
天
陸の治療費を肩代わりする代わりに
天
養子に...って。
大和
...なるほどな。
大和
だけど、いずれは言わないといけないだろ。
天
そのうちね...。
三月
さて、どうやって止めればいいんだ?
三月
俺達が何か言っても説得力ないしな...。
三月
だれかŹOOĻのメンバーを
三月
説得するか...?
一織
いいんじゃないでしょうか。
三月
そうか?
一織
はい。
一織
陸さんだけでなく、
一織
他のメンバーの方々も
一織
止める必要はあるので。
三月
...となると誰が誰を説得するかだなー。
環
俺、いすみん聞いてやんよ!
三月
いいのか?
環
おう!
環
まかしとけって!
三月
むしろ心配だけどな...。
一織
大丈夫ですよ、兄さん。
三月
?
一織
私も四葉さんについていますので。
三月
あぁ!
三月
ありがとな、一織!
環
みっきー、俺には?
三月
環も、ありがとうな!
天
...ねぇ、
天
1ついい?
大和
ん?
大和
どうした、九条。
天
言い忘れてたことがあって。
三月
言い忘れてた事?
天
陸は...
天
月雲と養子縁組をしている...。
大和
完全に月雲の支配下だな...。
天
これらのことを知った上で
天
陸を...助けてほしい....!
三月
おう!
三月
絶対やってやるよ!
大和
そうだな。
ナギ
yes!
ナギ
お任せください!
環
任せろって!
壮五
く、九条さんからの
壮五
お願い...!
壮五
たとえこの身が滅んだとしても
壮五
果たして見せます...!
天
本当に...ありがとう。
大和
さて、作戦会議しますか。