シャークんがまだ帰ってこない、 いつも5分前に帰るのに

ｶﾞﾁｬｯ

シャークんの声が聞こえる

何をしていたのか、 しっかり聞いておかなくちゃ

シャークんの瞳がそっぽを向く

言えないこと？

なんで言わないの？

あ...ちょっと取り乱してしまった 手には心配と恐怖で汗がびっしょり

焦ってるのを 悟られないように手を後ろに隠し 優しく聞いてみる

禿双子か、くそ、 アイツら前シャークんのこと 可愛いとか何とか言ってたよな

...シャークんがこんなに反論 するのは初めてだ、

好きなの？アイツらの事が

そんなの聞けない もしそうだったら 怖いから

自分でも分かるくらい 心配に満ちた声

情けないと下を向く

そのペリドットのような 透き通っていて何も知らないような、綺麗な目で俺以外を見ないで

その瞳に他の人が映るだけで 気が狂いそう

狂ってしまうほどに君が、 君のことが好きなんだ

ギュッと抱きつかれる

よかった

やっぱりシャークんは優しい

誰にでも

夜遊ぶのだって 相手が可哀想だからだろう

でも、だから心配になる 脅されたりでもしたら彼は 相手の思うままになるだろう

そんな事あってはならない

シャークんの頭を撫でながら考える

あ

そっか

閉じ込めちゃえばいいんだ

そうすれば君の瞳も全部 俺のもの

他が入る余裕なんてない

俺はシャークんを抱きしめ、 ニコリと笑った

シャークんは マラカイトのような不思議な目で どうして？と言うように 此方を見ていた