ひまり
かなでちゃんまだかなー
ひまり
今日は来るって言ってたけどなー
かなでが用事で来なくなってから3日経った。
私も流石に暇になってきたから、ちょっと来て欲しい。
ひまり
……メールで確認しよ
ひまり
ねぇねぇー
ひまり
今日病院来れそう?
かなで
今向かってるよー
ひまり
あ!本当!?ごめん!
かなで
いいよいいよー
かなで
じゃ、病院で待っててー
ひまり
OK!
かなで
ごめんごめーん!
かなで
来れなくてごめんねー!
ひまり
いや全然気にしてないよ〜
ひまり
そんなに謝らないで
私は謝るけど、ひまりはそんな私をみて謝り返してくれる
こうして話すだけでも、心の奥底が暖まる
かなで
えーでも…
ひまり
だからいいって〜
しばらくこんな調子で、他愛のない会話を続けていた。
かなで
そういえばさぁ
ひまり
んー?
かなで
……やっぱなんでもない
ひまり
えー気になるー
そう言われても、勇気が出なくて、副作用の話はできなかった
かなで
いやぁー、秘密秘密
ひまり
秘密かー、仕方ないなぁ
かなで
まぁ、いつか話すよ
ひまり
いつぐらい?
かなで
500年後。
ひまり
エルフじゃん
そうして二人で笑い合った。
この時間が、私にとって一番大切で好きな時間だった。
かなで
(ずっとこうしていたい)
ひまり
なんか考え中のとこ悪いけど…
ひまり
6時だよ?
かなで
あ、やば
かなで
暗くなるじゃん
ひまり
暗すぎて溝に落ちるよ?
かなで
やばいやばいやばい帰るわ
ひまり
んじゃねぇ〜
かなで
うん、明日も来るよー
ひまり
はーい
一回、暗くなってから帰ったこともあるのだが、溝に落ちてしまってからは早く帰るようにしている。
落ちてなければもうちょっと話せたのかも。
かなで
まぁいいや
かなで
明日も会うし
そう呟いて、家へ帰った。