最 初 で 最 後 の 入 水 .

中太です。 両思いです。 ちょっと悲しい系だけど 最後はハッピーエンドです。

最近悩み事がある

その悩み事のせいで夜寝れない

おかげで書類のミスが

大量に増えた

その悩み事って言うのは

同性へ向けてしまった恋心だ

相手は

元ポートマフィアの最年少幹部

現在 武装探偵社の

太宰治だ

あいつの事を考えているだけで

心臓の音が鳴り止まなくなってしまう

だが

そんな思いも

今日で終わりだ

（川です）

この川は深いため

"入水"には最適だと思った

靴を脱ぎ

帽子を取り

ズボンを膝まで捲りあげ

川の中へと歩いていく。

ぽたぽたと落ちる雫

"この思い"も

水へ長そう。

ｻﾞﾌﾟﾝ

どんどん沈んでいく

数秒経てば

頭がふわふわして

酸欠状態におちいった

嗚呼

貴方を

好きになって ごめんなさい

そして

瞳をそっと閉じた

今日もいつも通り

仕事をサボり

入水をする。

いつもの川では

敦くんに見つかってしまうため

良い川をみつけに来た

すると

見た事のある

後ろ姿が見えた

好きな人を見つけ胸が高ぶる

あ、言ってなかったが

私は中也が好きなのだ。

認めたくなかったが

この感情は嘘ではない

靴を脱ぎ

帽子を取って

ズボンを捲りあげていた

後ろ姿だから

顔は見えない

川の中に足を入れ

そのままどんどん

深い所へ進んでいく

ｻﾞﾌﾟﾝ

『 彼を助けないと 』

そう思い

すぐに川へ飛び込んだ

ｻﾞﾌﾞﾝ ｯ

中也はもう深くまでいっていた

口から空気が抜けていく

それでも

必死で中也へ近づいて行った

ぎゅ っ

自分の方へ引き寄せて

両足を交互に上下にさせて

地上を目指した

そう言ってへにゃっと笑う君

嗚呼

まただ

胸がきゅｯて痛くなる

そう言って照れ隠しをする

この事を聞くのには

少し戸惑いがあったが

こんなことが

二回目もあるかもしれない。

私は二回目は助けられるかどうかは

分からない

だから 思い切って聞いてみると

言ってしまった … 。

どんどん顔に熱が集まってくる

今は顔がすごく赤いだろう

自分でもわかる

今の自分の顔が見せれなくて

いや、見せたくなくて

目を逸らした

思ってもいなかった返事に

動揺を隠せなかった

何故か自然と流れてきた

目から流れる生ぬるい水

ぎゅぅｯ

ちゅ ｯ

その後

中也の部屋へ行き

初夜を過ごしたそうです