菜都
夜を犠牲にした幸せなんていらない!
夜
ッッ
菜都
それで助かってもこの先笑えない!
菜都
きっと幸せを感じる度に夜のこと思い出しちゃうもん!
菜都
夜はそれが私の幸せだと本気で思ってるの!?
夜
それに関しては問題ない
夜
俺が黄泉に戻ったら人間界で過ごした俺は全員の記憶から消える
夜
もちろんお前の頭からも
菜都
ッッ
菜都
……何で?
菜都
何で夜は、そこまでして私を助けてくれるの?
夜
…………
菜都
夜の幸せを奪ってまで私は生きたいと思えないよ…!
夜
…お前は、
夜
"死神"の俺が幸せだと思ったのか?
菜都
!
夜
人を殺して不幸にするだけの俺が、この先生きる意味はなんだよ
夜
これからも人殺しでいてくれって言ってんのと同じだ
菜都
人殺さなければいいだけじゃん!
夜
死神は人殺しが仕事だ!
菜都
…そ、それでも、!
菜都
納得出来ない!!
沈黙が流れる
夜
…もう勝手にしろよ
夜
俺は知らねぇ
夜はそう言って教室から出ていった
1人取り残される
菜都
…………
潔
(あれ、ここどこだっけ)
文化委員から他クラスにペンを借りてくるように言われた俺は、
欲しい色があるクラスをなかなか見つけられず、人気がない廊下に来てしまったようだ
潔
(やっべ、戻んねぇと)
そう引き返そうとした時
目の前の教室から人が出てきた
潔
!
夜
…………
潔
(神月さん?)
潔
(なんでこんなところにいるんだ?)
神月さんは俺をチラッと見て横を通り過ぎていく
潔
(あの教室にいったいなんの用が…)
気になって教室を覗き込んでみると…
潔
えっ…
中にはなんと菜都がいた
顔はこちらに背を向けているから見えない
潔
(さすがに気まずいから引き返そう)
菜都
あぁぁぁ!!!
潔
ビクッ
菜都
夜の馬鹿野郎ぉぉ!!!!
いきなり菜都が叫んで床に座り込む
潔
(え、……え?)
潔
(困惑)
菜都
私は…私はただっ
菜都
みんなで普通に幸せになりたいだけなのに…
潔
(……菜都)
"死神"の俺が幸せだと思ったのか?
菜都
………
菜都
(夜は幸せじゃなかったの?)
菜都
(ずっと?)
菜都
(私といる時も?)
菜都
(私は、どうするのが正解?)
ガタッ
菜都
!
後ろから物音がして振り返ると
菜都
え、潔?
潔
あ…その、
潔
大丈夫?
菜都
………
潔
菜都?
菜都
なんで心配してくれるの?
菜都
私は潔をふったのに
潔
……たしかにふられたけど
潔が私の目の前に座る
潔
でもやっぱり俺は菜都が好きだから
潔
心配なんだよ
菜都
!
菜都
…うっ、
潔
?
今まで我慢していたものが目から溢れ出た
潔
えぇ!?
潔
そんなに辛かったの!?
ここで初めて
こんなに溜まってたんだなと自覚する
菜都
う〜、そりゃ辛いよ
潔
神月さんと何かあった?
菜都
何で知ってるの?
菜都
エスパー?
潔
いや、笑
潔
この教室から出ていく神月さんを見つけたからさ
菜都
うん、夜のせい
菜都
夜って頑固だからほんとに嫌だよ
潔
(菜都も頑固な気がするけど)
潔
でもきっと菜都なら上手くいく気がする
菜都
そうかなぁ?
潔
うん
菜都
ふっ…そうだね笑
潔
あのさ…
菜都
ん?
潔
あー、こんな時に言うことでもないと思うけど
潔
まだ諦めないから
菜都
!
潔は照れていたけど、真っ直ぐに私を見つめている
そんな姿にときめいた
潔
…菜都が迷惑じゃなければ
菜都
(全然迷惑じゃない!)
菜都
(むしろ嬉しい!)
菜都
(でもそれは今言えない…)
菜都
(まだ付き合えない)
夜とのことが解決したら
次は私から告白します
菜都
潔はほんとに優しすぎるね、笑
潔
えっ
菜都
私の気持ちなんて無視してアタックしちゃいなよ〜!
潔
それは…ダメだろ
夜
(苦しい…)
夜
(もう俺に菜都を記憶を消す力なんてない)
夜
(立つのが精一杯だ)
1段1段、ゆっくりと上がる
夜
(それにまだここで黄泉に行くわけにはいかない)
夜
(まだだ…)
夜
(…まだ!)
と、その時
夜
!
俺の気持ちを無視するように体がふらついた
夜
(やべっ…)
夜
(落ちる──)
由紀
…え?
主
最後のどういう状況かといいますと
主
夜が階段から落ちそうになって
主
その下に由紀がいたというわけです
主
夜大丈夫かぁぁぁ!
主
えー、もう知っている方いるかもしれませんが
主
私、壱は一次創作を作ることにしまして
主
まだ読んでない人は読んでみてください
主
次話→♡3000







