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やぐも
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すいせい
みこちの意識が戻らないまま、一週間という時間が静かに流れた。
事の始まりは、一週間前のこと。私たちはいつも通りの、本当に他愛のない理由で喧嘩をしていた。
みこ
すいせい
みこ
そう言って、みこちが怒ったように背を向けた、ほんの数秒後のことだった。
──キキーーーッ!!
鼓膜を突き刺すような激しいブレーキ音と、周囲の悲鳴が混ざり合い、夕暮れの街に響き渡る。
視線を走らせた先、アスファルトの上に倒れ伏し、頭から赤い血を流しているみこちの姿が目に飛び込んできた。
すいせい
あまりの非現実的な光景に、脳の理解が追いつかない。パニックのあまり、呼吸の仕方さえ忘れてしまっていた。
それからみこちは、意識不明の重体のまま病院へと搬送された。そして今もなお、白いベッドの上で眠り続けたままだ。
私は、彼女が目を覚ますことをただ盲信して、毎日病室へと通っている。
すいせい
──嘘だけど。外は酷い土砂降りで、洗濯物さえ干せなくて困っている。
すいせい
──全部、嘘だよ。ここ最近の私は、みこちのことしか考えてない。みこちがいない毎日は、信じられないくらい退屈なんだよ。
ああ、なんでだろうな。こんな他愛のない嘘を重ねる前に、もっと、もっと言うべき言葉があるはずなのに。
どうしても、肝心な言葉だけが喉に引っかかって口から出てくれない。
すいせい
何度問いかけても、静まり返った病室に、私を呼ぶあの声が返ってくることはなかった。
交通事故が起きる、さらに一週間前のこと。
すいせい
みこ
今思えば、みこちは私のことを本当に嫌っていたのかもしれない。
じゃあ、私はみこちのことを……。
いや、みこちは私のことを、本当はどう思っていたんだろう。 真実を知るのが、ただ怖かった。
だから私は、自分自身の心にさえ「ビジネスパートナーだから」と言い訳の嘘をついて、彼女の隣にいた。 それに、心のどこかで劣等感を抱いていたのだと思う。
みこちは常に前を向いて努力をしていて、いつだって眩しいくらいに輝いていた。 けれど、その輝きが、まるで二人の間に埋まらない壁を作っていくようで、近づくのが怖かった。
だから、喧嘩のたびに、本当に伝えたい言葉が喉元までせり上がってくるのに。自分の不甲斐なさにイライラして、それが子供じみた反抗心にすり替わって、いつも言えずじまいになってしまう。
だから、彼女が眠っている今になって吐き出すなんて、本当にずるいと思う。 でも、こんな私を許してほしい。ずっと、ずっと伝えたかった。
すいせい
ごめんね。
すいせい
やぐも
やぐも
やぐも
やぐも
やぐも
やぐも
やぐも
#UNDERTALE
NGS_ヘビーなしっぽ
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やぐも
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コメント
1件
ああ、読んだよ。すごく重くて、でも胸に刺さる話だった。 喧嘩別れの直後に事故、そして昏睡状態のまま一週間 ―― すいせいが病室で語る「嘘の日常」と、心の中でだけ零せる本音のギャップが切なくて、何度も読み返しちゃった。特に「外は土砂降り」のくだりの裏返しが、目の前の現実への絶望みたいで。 肝心な言葉だけはどうしても喉に引っかかって出せなかった、っていう内省の入り方も、キャラの心理としてすごくリアルだったよ。これからどうなっていくんだろう……気になる。