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 ︎︎

アタシは、演劇が大好き!

小学校のときからずっと学芸会でも主役しかやっていないし、正直アタシより演技が上手い人なんてって思ってる。

この中学にも、今のところそんな人はいなさそ__

リヒロ

そこまでだ!そいつは渡さない…!

アキ

………っ!

アキ

…っあ…………

監督

…はい、いいですね。

アキ

………

…出会っちゃった…

アタシより…上手な人…………

リヒロ

…ふぅ……

アキ

…うそ

リヒロ

…葉月さん、どうしたの?

アキ

あっ!いや!なんでも!!!

リヒロ

…?

この人は 聖(ひじり)リヒロ くん。 地味でなんかガリ勉そうなただの眼鏡男子って思ってたけど…

アキ

(こんな!こんな地味な男子に…あんな演技ができるなんて…)

アキ

(………イケメンすぎだろぉぉぉぉ!!!)

アキ

(何!?この人!ギャップありすぎ!!それにきっと眼鏡取ったらとんでもないアルティメット・イケメンに大変身するんだろうなぁ…!!)

アキ

(これが…一目惚れ?!)

アキ

(いやでも、入学初日に話したときはなんも思わなかったしなぁ…一目惚れとは言わない?)

アキ

うーーーん…?

リヒロ

…えっと……葉月さん?やっぱ何かあった?

アキ

え?!!いや!!マジなんもない!なんもないからぁー!!!

リヒロ

あっ、葉月さん?!

アキ

(アタシ…アタシ……こんなに誰かに魅了されたの初めて…)

アキ

(今まで友達が好きな韓国アイドルとか見ても、全然かっこいいなんて思ったことなかったのに…!)

アキ

(…ああこれが……)

アキ

恋なんだぁー!!!!!

男子生徒

…なんだ……あいつ?

いつもすぐに寝付けるアタシだけど、この日だけは__

アキ

はぁ…まじかっこいい聖くん…あの地味さがいいのかも……

アキ

それにあれ、絶対見込みありのイケメンくんだし…

アキ

まじ付き合いてー………

アキ

…………Zzz‥ᐝ

…この日も、すぐに寝付いた。別に。

アキ

もー超まじイケメンでさぁ!困っちゃうよねぇ〜〜♡

メア

…聖くんって、だれ

アキ

ほらぁー、あのD組の眼鏡くんだよ〜!

メア

あぁ、あのなんか夜中無言・無表情で踊ってそうな眼鏡?

アキ

えっ…それは知らんけど…

アキ

と!に!か!く!
まじでかっこいいの!!きっとアタシはあの人が運命の人なの!!

メア

ふーん、よかったわね
運命の人が見つかって

アキ

アタシ、絶対マジ聖くんと結婚するから!アタシが聖くんのワイフになる!

メア

普通に嫁って言いなさいよ…

エマ

…でさぁ、まじ強ぇんだよ、あいつ!

リヒロ

へぇ…そのキャラそんな強いんだな

アキ

(…!聖くん!)

アキ

(きっとここでアタシがにっこにこで挨拶すれば、聖くんもアタシにメロメロになっちゃうんだから!)

アキ

(がんばれぇ〜、アタシ!)

アキ

あっ……あ…ひ、ひじ…………

リヒロ

…っ?

アキ

!!(こ、こっちみた!)

アキ

……

アキ

あ、ああ!!肘って抓っても痛くないってホントだったんだぁー!!ええー!びっくりだなぁ…!!

リヒロ

…??

アキ

あーびっくりぃーー!!!

 ︎︎

エマ

…なんだあいつ。でっかく独り言いって嵐みてぇに去ってったけど……

リヒロ

そう、だな…

アキ

あれぇ…?こんなに話せないもんでしたっけぇ…?

メア

…アキ、あなたって意外と奥手だったのね

アキ

い、いや…そんなことないはず…
てか!!話そうと思えば話せるし!

メア

廊下ですれ違ったときですら、話しかけられなかったんでしょう?

アキ

う…は、はい……

メア

はぁ…そんなんじゃ、夏休み入る前に仲良くもなれないじゃない

アキ

だってぇ〜、聖くん見たら急に頭真っ白になっちゃうんだもん…

メア

昨日の強気なワイフ発言はどうなったわけ?まさか諦めたの?

アキ

えっ!ち、ちが…あ、諦めてないもん!!
アタシ、今でも聖くんのお嫁さんになりたいって思ってる!

メア

じゃあ頑張りなさいよ。その聖って人の
"ワイフ"になるんでしょ。

アキ

あの…ワイフってなんかくさいセリフ言う男みたいで嫌じゃない?

メア

あんたが言い出したんでしょうが!

アキ

(……)

アキ

(そう、だよね)

アキ

(アタシ、聖くんと付き合いたいって…本気で思ってる…)

アキ

(だから…行動しなきゃ)

アキ

…!

リヒロ

あ、葉月さん。

アキ

ひ、聖くん…!その…なんで……

アキ

(なんで眼鏡してないのぉぉぉお!?)

リヒロ

ああ ちょうど今、部活終わったんだ。

アキ

あ、ちが…あの……いや、そう!(?)
そうなんだ!アタシも今ちょうど部活が終わって…

リヒロ

そっか、部活お疲れ様。

アキ

えっ!?ひ、聖くんこそ!部活お疲れ!

リヒロ

………ははっ…

アキ

っ…な、なんで笑うの?

リヒロ

だって、今日の葉月さん、ずっとアワアワしてるから。いつもの葉月さんと違うなと思って。

アキ

え、ええ…?そう?

リヒロ

うん、そう。
いつもの葉月さんは、コミュニケーションが上手で、いつも太陽みたいに明るい笑顔で笑ってる。

リヒロ

俺、葉月さんの笑顔に元気を貰ってたんだ。

そういって彼は陽だまりのような笑顔でアタシを見つめた。

アキ

……!?!?

アキ

あ…ま、マジで?知らなかったなぁ……

リヒロ

俺、いつも明るくて笑顔な葉月さんのこと、尊敬してる。

アキ

ま、まままマジで!?!?

リヒロ

…うんっ、マジだよ。

アキ

…ありがと、聖くん…
アタシ、そんなに聖くんに尊敬されてるって思わなくてびっくりした。

アキ

…でも

アキ

尊敬してるっていうの…聖くんだけじゃないから………

リヒロ

…え?

アキ

…アタシも…聖くんを尊敬してるから………いろんな意味で…

彼に届くか届かないかぐらいの声でそう口にすると、なんだか顔が熱くなった気がした。

アキ

じゃ!!バイバイ聖くん!また明日!

リヒロ

リヒロ

葉月…さん…

アキ

……はぁっ…

アキ

(…ずるい)

アキ

(ずるいずるいずるい!!)

アキ

(あんなポカポカする笑顔でアタシのこと見つめて…マジ犯罪だろっ!!)

走り続けているのと、彼の笑顔があって これまでにない胸のドキドキがアタシを 支配する。

アタシは彼に一生ドキドキさせられっぱなしになるのだろうか。 …いや

アキ

絶対、いつか…このドキドキをお返ししてやるんだから!!!見てろよ、聖くん!!

『いつか、この物語にグラジオラスの花を。』

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