レントリリー

桃赤

レントリリー

長かったようで短かった夏休みが終わり

少し肌寒くなってきた

赤はげっそりした顔で課題に取り組んでいる

夏祭りで付き合った俺たち。

赤はかなりツンデレになったと思う

机に唸りながら顔を付ける赤

俺は赤のベットに潜り込み、同じように顔を机に突っ伏つす

至近距離で見つめられて恥ずかしいのか

パッと起き上がる

俺も起き上がり赤とコツンとおでこを合わせた

赤はびっくりしたようにぎゅっと目をつぶる

俺はそっと赤の唇に、噛み付くようにキスをした

赤の唾液はシロップのように甘く感じて

俺は必死に押し倒したい衝動を抑える

あまり長くやりすぎると良くないので

ある程度で離してやる

赤の唇はてらてら光っていて

これを自分がやったんだと思うと、独占欲で震えた

赤は怒ったような素振りからびっくりしたようにポカンとする

真っ赤な顔で睨まれるが可愛いだけだ

こんな幸せはずっと続くと

誰もがそう思っていた

部屋に戻ると、青さんが窓の方を向いて立っていた

手には、俺が赤にあげたスノードーム

嫌な予感がした

青さんは冷めた目でスノードームを持つ手を緩めた

彼の手から

光に反射し重力で落ちていくスノードーム

俺にはスローモーションに見えた

間一髪のところでそれを走り込みキャッチする

サッカーやってて良かった....

青さんは驚いたように俺を見た

俺の言葉に彼は大きく目を見開く

青さんは俺を見て冷たく笑った

怖い

俺を睨みつける彼は

とても

その瞬間、何かがバサりと落ちた

振り返ると、スケッチブックを落とした赤が。

赤の瞳には涙が溜まっていく

青さんは真っ青な顔をする

赤は泣きながら叫ぶと部屋を走って出ていってしまった

あんなに思いっきり走ったら....っ

俺は急いで赤を追いかけた

すると少し離れた廊下の脇に赤が苦しそうにうずくまっていた

赤は苦しそうに息をする

看護師達が慌てて駆け寄って来た

少し経っても一向に収まらない

''手術中''

赤いランプが不気味に光っている

俺と青さんは何故か扉の横の席で並んで座っていた

青さんの顔は相変わらず真っ青で俯いている

俺もきっと凄い顔をしていると思う

手と足の震えが止まらないし

もしも赤が....と考え始めたら止まらなかった

すると青さんが突然口を開いた

かわいた口調で青さんは笑った

そして涙がこぼれる

俺は強く頷いた

うわぁぁぁ！ めっちゃ長くなりそうw 言葉選ぶのムズい.... いつもコメントくれる方ありがとうございますm(*_ _)m