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わあ……読み終わってしばらく動けませんでした。看守と囚人という立場で再会した双子の兄弟、最後の1日を“普通の兄と弟”として過ごす選択が切なくて仕方なかったです。「ぎゅーしたる」のシーン、あっきぃの「知ってたよ」の言葉、全部が胸に刺さりました。それでも最後に希望がちゃんとあって、転生して戻ってきたあっきぃが「ぷーのすけ!」って呼ぶところで涙が止まらなかったです。翠さん、この物語を書いてくれて本当にありがとうございます。
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看守の俺は
今日も君のことを考えていた
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移動中もため息ばっかり
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新しいやつは誰だろう
こいつらみたいにテンションおかしいやつはごめんだ、
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久しぶりに見た弟の姿
その姿は
すごい細い、
長袖でも分かるほど
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兄として
こんなことは聞きたくない、
でも、
今は看守と囚人
俺は、
弟相手に上手くできるのだろうか
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医務室に着いて
誰も居なくなった
、、、やっとちゃんと話ができる
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、親父
俺ら兄弟が1番嫌いで
おそらくあっきぃがここに来る原因を作った奴
虐待とか酷くて、
離婚したが、
俺は母さんに、
あっきぃはとうさんのとこで育つことになった
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はっきり見るととっても痛々しくて、
腕一面に古いものから新しいものまであざがあった
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あいつ、
許さない
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師匠は
俺らの親が離婚する前、
俺らを助けてくれたヒーロー
今では上司と部下の関係だけど、
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師匠、
泣いてる、?
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師匠の幼馴染であり、
師匠の同期のジェル先輩
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2人が本気で悲しんでる、
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違うと分かっていた、
でも、
信じたかった
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あっきぃは、
そんな事しない
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嫌だ嫌だ嫌だ
信じたくない、
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、最後の1日になるんや、
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最後の日くらい、
好きにさせてあげよう
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最後の1日はあっという間に過ぎた
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、これが、
俺が見るあっきぃの最後の笑顔なんかな、
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微笑みながら見て来る俺の双子の片割れは
とってもニコニコで
恐怖もなくって、
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それが、
逆に苦しかった
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、ツッコミはいつも通り出て来るのに
元気はいつも通りには行かない
いや、
いってくれない
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自分でも分かるほど、
あっきぃの服を強く掴んでしまった
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そう言って、
師匠の背中を撫でながら
ジェル先輩はこっちを寂しそうな目で見ていた
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そうだ、
家が辛くて家出したあの日、
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そう変わるちぐの一人称は変わっていて、
その顔は、
懐かしそうで、
どこか寂しそうだった
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ちぐの声は震えていて、
悲しそうだった、
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ここに居る囚人は、
誰かのためを思って何かをして捕まった
何故か、そう思えた
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怖い、
けど、
今1番怖いのはあっきぃのはず、
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そう言って抱きついた
自分でも分かるほど強く。
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死刑は
罪悪感を持たせないために数個のボタンをみんなで一斉に押すものだ
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俺にできる、
俺がやってあげれる、
最後のお願い
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そう言ってあっきぃは死刑台に乗った
その足は震えていなかった。
細い首を縄の輪っかに通して、
俺を見て笑った
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涙のせいで笑顔はぐしゃぐしゃかもしれない。
でも、
最後は笑顔で送ってあげたかった
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指が震えて、
押したくても押せない、
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俺はボタンを押した
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嫌な音がして、あっきぃの首はおれた。
それから、怖いほど静寂が続いた
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5分間、
誰1人、
その場から動けなかった
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下ろされて冷たくなった君の体をそっと抱きしめた
持ち上げるとびっくりするほど軽くて、
壊れないように、
でも、しっかりと抱きしめた
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何回読んでも帰ってこない返事
分かっていても呼び続けた
手も握った
体温がなくて、
冷たくて、
生きていなかったんじゃないかって思うほどだった
でも、
体重があることが、
あっきぃが生きていたこと全てを語ってくれた
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あっきぃはいない、
けど、
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あっきぃはいないんじゃない、
見えないだけ
ずっと俺のそばに居てくれるらしい
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あっきぃの手を握っているはず何に、
上から、懐かしくて、冷たい、
でも、どこか温かい手が添えられたように感じた
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6人は、
俺が泣き止むまで、
静かに見守ってくれた
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辛いことがあればいいことある
あんなの、嘘だったんだ、
1年後
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あれからあっという間に1年が経った
あっきぃは見えない
でも、
よく撫でてくれたり、
ぎゅーをしてくれる、
そんな気がする
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あっきぃは、
やっぱり何も悪くなかった
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ふざけんなって、思った
怒りが湧いてきて、
壁を殴りたかった
でも、
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あっきぃが死んだ事実は変わらない、
でも、
あっきぃのおかげであいつらの家族が助かった
、
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あっきぃがしんで、
俺は笑わなくなった、
自分でも分かるほど。
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更に5年が経った頃、
俺らの親父の死刑が終わった後直ぐに
あっと、けちゃ、まぜ太の冤罪が判明し、
今は7人で教師をしてる
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あの後、けちゃおとあっとの姉貴は結婚して、
今年4歳になる男の子を産んだらしい
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なんで俺?
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壊れ物を扱ってるくらい、慎重に、優しく抱いた、
泣きながら、微笑みながら
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過去辛いことがあればいいことがある。
嘘だと思ってたこの言葉は、
本物かもしれない
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