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8 - 通り雨に育つ

♥

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2019年09月07日

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《どぉーもこんにちは!》

《misaです♡》

たまに聞こえるこの声

俺は…

《昨日公開!『夜の太陽』》

《あの人気女優misaが脚本をてがけ……》

佐々木

(あ、misaさん……)

佐々木

(かわいー…)

佐々木

…っ!!

佐々木

(今俺はなんてことを……)

佐々木

(ダメだダメだ!)

佐々木

(もうあの人との恋は…)

佐々木

(終わっ……)

佐々木

……!/////

佐々木

(やば、今泣いたら…)

佐々木

(泣くな!男だろ!泣くな!)

佐々木

(泣くな!泣くな!泣くな!)

……

佐々木

(はぁ、はぁ、はぁ)

佐々木

(恥ずかし…)

佐々木

(……もう、)

佐々木

(あの時のことを思い出したらダメなのに…)

突然の通り雨に歩行者は屋根のある建物へ避難した

僕もそのうちの1人だった

佐々木

(通り雨か…すぐ過ぎる。)

佐々木

(ん?)

佐々木

(…あの人)

佐々木

(寒そう、だな)

彼女は現在のmisa

まだまだ新米で、あまり人気のなかった時期だったのでそこまで目立たなかった

もちろん、僕も女優さんだとは思ってもなかったので一般の人に話しかけるように接してしまった

佐々木

あの、寒い……ですよね?

misa

えっ?

佐々木

(や、やっぱりありがた迷惑だったかな…)

佐々木

(……)

佐々木

綺麗だ…な、(ポソッ

misa

え?

佐々木

あ!

佐々木

(しまった、声に…!)

佐々木

すみません、お美しくて……

佐々木

良かったら、温まりませんか?

misa

え、えぇ…

店員

お待たせしました~

店員

珈琲です

佐々木

わぁ、ありがとうございます

佐々木

さ、飲んで温まってください!

misa

あ、ありがとうございます……

misa

フゥ、フゥ……

佐々木

(猫舌なんだなぁ。)

misa

んっ……

misa

ふぁ、おいしいですね

佐々木

(キュンっ!)

佐々木

ですよねーオススメですよ

佐々木

(平常心、平常心、)

佐々木

(そんな、会って数秒で…)

佐々木

(ないないないない……)

misa

misa

(どうしたんだろう…)

misa

(私、なにかしちゃったのかな)

佐々木

あ、すみませーん

misa

(なんだ)

misa

(普通だった……)

misa

(優しいな…)

~~~

佐々木

あ。

misa

お茶をしてから数日後

僕達は“また”会った

佐々木

こ、こんにちは

misa

こんにちは…

佐々木

……

佐々木

あの!

misa

あの……

佐々木

misa

え、

佐々木

さっ、さきど、うぞ…

misa

(なんか、キョドってる?)

misa

(かわいー……)

misa

ふふっ、はい

佐々木

(笑っ…!)

misa

えと、

misa

今日は晴れですけど……またお茶しませんか?

佐々木

……っ!

佐々木

はい!喜んで!

数年後

misa

つ、付き合ってください!

佐々木

はぇっ!?/////

misa

私、ずっと優しく接してくれて…嬉しくて

misa

こんな男性とだったら付き合いたいなって……

佐々木

……っ!/////

佐々木

……misa、僕も君が好きだよ

佐々木

付き合おっか…///

misa

え、ほんとに…

misa

やった///

misa

ありがとっ//

それから、幸せな時間を過ごした

けれど……

その、“幸せな時間”はそう長くは続かなかった

misaは、どんどん成長して行った

そして、人気女優と言われるほどまで上り詰めたmisaは

僕のことを置いていった

もちろん、僕は待った

何年も

何年も

何年も

けれどmisaは戻ってこなかった

僕は置いてかれた

そう悟ったのは待って2年の時

電話でだったけど、僕はmisaと別れることを告げた

misaは…

悩むことなく了承した

別れたのは良いが

僕は、失望した

普通、大好きな彼から別れを告げられたら大抵の人は止めに入るはずだ

それなのに、misaは……

僕は数週間寝込んだ

別れずに待ち続けた方が良かったのか

それとも、他に女を作っとけば良かったのか

頭痛と腹痛が襲いかかって気持ち悪かった

何もやる気が出ない、そんな時

テレビに出演していたmisaがこう言った

misa

《好きな人ーですか?》

misa

《えー、優しい人がタイプでした》

misa

《珈琲を奢ってくれたり、毎回会う度に緊張してたり…》

misa

《可愛い一面が見れる人好きでした~》

これは、自意識過剰か

いや、それなのどうでもいい

僕はその時、misaに置いてかれたという感情は吹っ飛んだ

ただ、ただ、互いの時間が重ならなく、すれ違いが多かっただけだと。

僕は新しい恋をしようと思った

misaのようにならないように

サー…

佐々木

(あ、通り雨……)

佐々木

(ん?あの人…)

佐々木

あの、温まりませんか…

misa

え?

佐々木

って、misa!?

どうやら、僕の新しい恋とは

新しく生まれ変わった僕達の

まだ終わらない恋であった

この作品はいかがでしたか?

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