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梵天はるちと○○の恋

春千夜

はぁ……疲れた

春千夜

人間殺すにも体力使うから
な、くそっ!

春千夜

イライラする!

春千夜

○○ー

春千夜

○○っ!!

春千夜

チッ、居ねえのかよ

春千夜

…久しぶりにやるか

春千夜

っ〜!はぁァっっ!

春千夜

生き返るぅ〜!

春千夜

…2ヶ月前だったっけな

○○

春千夜!?もう飲んじゃダ
メ!!

春千夜

…っるせーな、殺されてぇ
のか

俺は1番荒れてた時、常に薬を 求めていた

情緒が常に安定せず、自ら死のう としたこともあるらしい

○○

これ以上飲んだら別れる…

春千夜

あァ?

○○

もういいっ!!

春千夜

おい、どこ行くんだよ!

春千夜

まさか、!

○○はベランダから薬の入った 容器を外に投げ捨てようとしていた

○○

こんなのっ…

春千夜

おいっ!

ガチャン…!

春千夜

てめぇ…マジで殺すぞ

ダンッと気付けば○○を壁に 押し付けていた

○○

それで気持ちがおさまるん
だったらいいよ、

○○

殺せばいいじゃんっっ!

春千夜

このやろぅ…!

グググ…

俺は○○の首をゆっくりと絞めて いった

○○

っっ…私は死ぬ事より春千
夜が薬に、溺れる方が嫌…

春千夜

(あぁ、こいつのこういう
所が気に入ったんだっけ)

春千夜

(苦しくて怖いはずはのに
折れない女、新鮮だった…)

春千夜

はぁ…

春千夜

ったく、めんどくせぇ、わ
かったよ

手を離すと○○は力無く俺に 倒れかかった

○○

約束だよ、絶対…

それから俺は薬に手をつけなかった

○○が薬より色んなものを与えて くれたから

○○

ただいま〜春千夜いるの?

○○

電気をつけないで何してん
の………よ……?

空っぽになった薬のケース

数本の注射器

血がポタポタと垂れた跡

春千夜

お〜…○○〜…おかえり〜

彼はそう言い私を抱きしめた

それと同時に特有の甘い匂いがした

○○

……え…は……春千夜…?

春千夜

○○〜…はぁ♡いい匂い…

○○

春千夜、薬やったの…!?

春千夜

あ"ァ?俺の勝手だろうが

私の手を振り払うと彼はまた新しい 注射器を刺そうとしていた

○○

………もう!!いい加減に
して!!

パリンっ!!

私は彼の手から注射器を取り上げ 踏み潰した

春千夜

何してくれてんだっ!この
クソアマがぁ!!

○○

もうやめてよ!前の春千夜
に戻りたいの!?

春千夜

あ"ぁ"…?

○○

もうこれ以上自分を傷付け
るのはやめて…、…やめて

2ヶ月前、春千夜は手首から血を流し ながら気を失っていた

何日も目を覚まさなかった…

このまま私の前から消えてしまうん じゃないかって思った

もうあんな思いしたくない、だから

○○

お願い……やめて…!

春千夜

……○○、お前

○○

春千夜……分かってもらえ
た?

春千夜

お前もやってみりゃ分かる
んじゃねぇの?

○○

……は、?

腕を掴まれ、新しい注射器で 薬を打たれそうになった

彼の目は

正常ではなかった

○○

………最低っ…!

彼の頬を思いっきり叩いた

そしたら、彼は我に返ったようで 驚いた表情をした

春千夜

…お、俺今、何しようと…

春千夜

……○○に、薬を…?

○○

………………

春千夜

…○○、俺…俺を……

春千夜

俺を……助けてくれ……

彼は私の肩を抱き、泣いた

私はそんな彼をただただ見つめる ことしかできなかった

あの出来事から春千夜は優しく なった

春千夜

○○、生理痛大丈夫か?

春千夜

おかゆ作ったから、無理せ
ずに食えよ

○○

ありがとう…

○○

(この前まで寝ときゃ治る
とか言ってたくせに)

でも、1度薬に溺れた人はそう 簡単には変わらない

竜胆

もしもし○○?

○○

竜胆久しぶり、どしたの?

俺もいる

○○

蘭じゃん、2人してなんか
あった?

竜胆

いやー…えっとな

ちゃっちゃと言えや

竜胆

じゃあ兄貴が言えよ

お前弟だろうが

○○

なに??はっきり言って?

竜胆

…お前んとこのヤク中が暴
れてんだよ

○○

……え、なんで?

竜胆

○○、覚悟して聞けよ…

竜胆

春千夜はお前に禁止された
後も事務所で薬やってんだ

○○

………え?

○○

(私に隠れて?)

○○

(春千夜約束破ったんだ)

それで、あいつ家に返して
も大丈夫か?

なんだったら俺らが事務所
で預かるけど……

○○

…ううん、大丈夫

○○

私がちゃんと話さなきゃ…

春千夜

…………

家に帰る頃には落ち着いていた

○○

春千夜、私との約束破った
の?

春千夜

あァ?なんだその目は?

春千夜

俺が約束破ったから別れる
か?

○○

はぁ………もう疲れた

○○

春千夜………私と別れてくだ
さい

助けて欲しいと言った彼を見捨てる ことは出来なかった

でも、本人が変わるつもりがない なら私が何を言おうと駄目だ

春千夜

俺がお前を離すと思う?

○○

え……?

春千夜

俺から離れようとするなら

春千夜

無理矢理にでも離れられな
いようにしてやる

○○の腕を掴み、ポケットに入って いた注射器を刺した

○○

……嘘…でしょ……

○○を薬に溺れさせるのは 簡単だった

最初のうちは○○の体は薬の副作用 に耐えられなくて、吐いたりしてた

春千夜

(グダってるカラダに容赦
なく薬を打ちこむ)

春千夜

(でも、1度その快楽を知
ってしまえば………)

春千夜

(人はそう簡単に手放せ
なくなる)

○○

は、春千夜……はやく…

○○

ちょーだい…♡

春千夜

……お前もう俺から離れら
れねぇな

○○

…私の前から居なくならな
いでね

溺れる程に君を愛してるから

今度は君を溺れさせる……

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