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cl
僕の目が「特殊」だと発覚したのは5歳の誕生日
おもちゃ屋さんで見たロボットが欲しかったんだ
家で、
cl
と言った時、
目の前に欲しかったロボットが出てきた
cl
おどろいたよ
だって買ってもないものが急に目の前に出たんだ
ただ、そのおどろきはすぐ興奮に変わった
三輪車にゲーム機…
欲しかったものを次々出したよ
ただ、見たことないような車とか時計、そういうものは出なかった
その時僕は
cl
そう気付いた
僕は別に車も時計もものすごく欲しかったわけじゃないから、すぐ違うものを出し始めた
そうやって楽しんだあと、すぐに両親にこの能力のことを伝えた
cl
こう、希望とともに
でも、ダメだったんだ
今思うと、伝えなかった方がよかった
なんでかって?
それは
両親が僕を見る目はすぐ「生き物」から「お金」に変わったからだよ
もしかしたら他にも能力があるかもしれない
たくさんのことをしるために、大きな検査が始まった
ただ寝るだけでよかったものもあったけど
後半は辛いものばかりだった
全身に電気を流されたり、
身体が何度まで耐えられるのか氷水や熱湯に入れられたり
終わったと思うとこき使われる
もう○にたくてしかたがなかった
cl
その願いばかりだった
でもやっぱり、神様っていないんだね
僕の願いは叶わず、さらに不幸なことが起こった
とある人が○○億円で僕を買いたいと言ってきたんだ
両親は金に目がくらみ、すぐ僕を売った
また働かされる日々
働いたあとは僕を使って実験
次の日も、その次の日も
毎日毎日
数年後のある日、僕は限界をむかえた
もうどうなってもいいから逃げようと思った
施設からの脱出を成功し
そこからは「逃げる」、これしか考えなかった
どれだけ寒くても、痛くても
僕はどれくらい走り続けてきたのだろう
足の感覚すらとうになかった
山からいっこうに抜けられない
cl
そう諦めかけた時
人影が見えた
それも3人も
cl
もうなんだっていい
誰だっていい
だから…
cl
と叫んだ