香織
あー、おいしかった~

香織
薫、皿洗い私がやるよ

薫
あぁ、ありがと姉さん

薫
またお皿、割らないでよ?

香織
なっ、大丈夫だって!

香織
(どうしよう、彼氏できたこと薫に話したいけどなんだか緊張するな…)

洗い物をしながら私は話すタイミングをうかがっていた
香織
(なんて切り出せば…)

薫
そういえば、母さんたち、出張が長引いてもうしばらく帰れないってさ

リビングのソファーに座り、読書をしている薫が言った
香織
えっ?あぁ、そっか…!

香織
(まぁ、今に始まったことじゃないしなぁ)

香織
(私も薫もなんとか二人でやっていけてるし…)

香織
(あれ…いない)

香織
…薫?

薫は日頃からスキンシップが多いからたいして驚きはしなかったけど…
薫
姉さんさぁ、なんか俺に言いたいことあるでしょ

香織
あ…やっぱりわかる?

薫
俺ら双子だよ?生まれた時から一緒なんだから姉さんが何考えてるかぐらい分かるよ

やっぱり、顔は似てないけど血を分けた兄弟。私のことを理解している
香織
…あのね、薫、、ちょっとだけ距離をおかない?

薫
え?

香織
いや、私達さ!仲良すぎるっていうかさ…

香織
もう高校生なんだから、毎日登下校するとか、こうしてスキンシップ多いのもどうなんだろうなーって…

薫
何で?別に仲良くていいじゃん

香織
でも、私とばっかりいたらモテないよ?

薫
はぁ?

香織
知ってる?薫、顔は良いのにシスコンな残念イケメンっていわれているんだよ?

香織
(きっと、少し距離をおいたほうが薫の為でもあるんだろうな…)

薫
モテるとかモテないとかどうでもいいから

薫
もうこの話はおしまい!今まで通り一緒に学校にも行くから!

香織
あ、ちょっと…、

香織
わ、私っ、彼氏できたの…!

薫
……は?

香織
同じクラスの齋藤涼真君。今日告白されて付き合うことになったの

香織
…なんだか緊張して言い出せなかったけどさ、

香織
だから、その、私だって彼氏と一緒に登下校してみたいし、薫にも彼女作ってほし…

香織
ひっ…!

香織
薫?!ちょっと何して…ッ!

薫
…そうだよね

薫
姉さんだって彼氏ぐらいつくるよね

薫
そういう年頃だもんね…

香織
?…ねぇ、大丈…

薫
でも、絶対認めないから…

香織
(え…)

香織
(今…キスされ、た…?)

香織
(薫に…?)

香織
(な、んで…)

香織
…あ、ははは…っ

香織
なっ、何してるのよ~?

香織
いやぁ、いくら私に彼氏ができて寂しいからって、実の姉にキッ、あの…するなんて

香織
さっ、さすがにどうかしてるって!はは…

薫
俺、姉さんが好きなんだ。愛してる

香織
…ッ!?

薫
家族としてじゃない、一人の女として、好きだよ

香織
…や、やめてよ!

香織
どうしちゃったの、薫…

香織
ホントに、冗談キツいって…

薫
…ッ!俺は本気でずっと…ずっと姉さんのことが!

香織
いい加減にしてッ!

薫
ッ、姉さん…

香織
そんなこと信じられるわけないでしょ…

薫
…そう、だよね

薫
…やっぱり、キスぐらいじゃ信じてもらえないよね

香織
え?…きゃっ!

香織
…やだっ、おろしてっ!

薫
……

そして、そのままドサッと薫の部屋のベッドに放り出された
香織
う…ッ!

香織
薫、何して…

薫
姉さん、キスしたぐらいじゃ僕の愛が本物だって信じてくれないんでしょ?

薫
じゃあさ…

薫
姉さんの事抱いたら、さすがに信じてくれるよね?

香織
ッ!?か…おる、何言って…

薫
本当はずっとこうしたかった…ずっと姉さんが欲しくて堪らなかった

香織
いっ、嫌…ッ!やめてッ!

薫
嫌がらないでよ傷つくなぁ…俺、今まで必死に我慢していたんだよ?

必死に振りほどこうとするも、力で男の薫にかなうはずがなかった
香織
…おかしいよッ、こんなの、間違っている!

香織
今まで私達…、仲の良い兄弟だったじゃないッ!

薫
違う

香織
…え

薫
それは俺の我慢の上に成り立っていた、偽物でしかない関係だよ

香織
そんな…

薫
フフッ、だって俺さぁ、

薫
いっつも姉さんの事考えて一人でシてたんだから…

香織
…!

時々夜中に起きると、薫の部屋からガタガタ物音と荒い息遣いが聞こえることがあった
薫もそういう年頃なんだろうと、気まずさを覚えつつも知らないふりをしていた
香織
(けど、ソレは…)

香織
うぅ…ッ!おえ…ッ、うっ…

薫
何?実の弟に性的対象として見られていたこと知って、気持ち悪くなっちゃった?

香織
うっ、…ひ、どいよ…

薫
ひどいのは姉さんの方でしょ?

薫
俺は姉さんの為に、今まで自分の感情を殺してきたのにさぁ…

薫
そんな気も知らないで自分は自由に恋愛して、そんなの不公平でしょ?

薫
…だから俺、これからはもう我慢するのやめるから🖤

香織
…んッ!

薫
ハァッ…//////…んっ、姉さん🖤

薫
好き…ッ、んッ、愛してる…//////

それなのに、体はキスされるたびに火照っていって頭がぐちゃぐちゃになる
香織
うぅ…ふぅっ、や、だ…ッ

薫
ハァ…俺だけの、姉さん🖤

香織
(こんなの、私の知ってる薫じゃない)

香織
(…こんな人、知らない…)

薫
フフッ…俺、姉さんの唇大好き…🖤

薫
柔らかくてフワフワしてて…それに近くにほくろがある。俺とおんなじ所…//////

薫
コレ見るとさぁ、やっぱり俺の体には姉さんと同じ血液が流れてるって思えてすっごく興奮する…🖤

香織
お、ねがい…ッ、もう、やめ…

薫
そんなに泣いちゃって、怖いの?

薫
姉さんも俺も初めてだからか不安かも知れないけど…

薫
でも大丈夫!姉さんの事絶対気持ちよくしてあげるし、きっと体の相性も最高だよ🖤

薫
だって…双子なんだから
