九月なこ
九月なこ
九月なこ
九月なこ
九月なこ
委員長たちから逃げるために、私は空き教室に入った。 ここまで来ればさすがに大丈夫でしょ…
春原瑚珀
またあんなに人を傷つけてしまった。 強引だったけど、委員長たちだって、多分嫌がらせをしようとは 思ってないはず。 りうらくんはトラブルにならないように上手く言ってくれてたのに… 何で私はいつも人を傷つけるんだろう。 私がいるから、みんな嫌な思いをする。 気づけば、制服のポケットからカミソリを出していた。
春原瑚珀
そう思いながら、私は自分の腕を切った。 小学校高学年の頃から、私は嫌なことがあると、こうして腕を切ったり、 薬をいっぱい飲んだりしていた。 今でも、白い跡がたくさん残っている。 こんな汚い腕も、私も、大嫌い。 何も考えたくなくて、ばんそうこうとガーゼを貼ったあと、 睡眠薬を飲んで眠りについた。
4限終了後
-キーンコーンカーンコーン-
春原瑚珀
チャイムの音で目を覚ます。 うわ、寝すぎた。今何時だろ。 スマホを見ると、4限が終わっていた。 はあ…結構寝てたわ。どーしよ。教室戻りづらいな。 お弁当教室だし、購買で何か買ってここで食べよ。 そう思って購買に行くと、悠佑さんに声をかけられた。
獅子尾悠佑
春原瑚珀
正直、今は誰とも会いたくなかったので、暗い返事をしてしまった。 関係ない人にまでこんな態度とって…ほんと私最悪。
獅子尾悠佑
やっぱり、心配させてる。
春原瑚珀
獅子尾悠佑
春原瑚珀
獅子尾悠佑
絶対気使わせた…まあ、深堀されなかったのは嬉しいけど。 ますます自分のことを嫌いながら、味のしないパンを食べた。
side悠佑
瑚珀ちゃんと別れたあと、屋上へ向かう。 ないこにさっきのこと言っといたほうがええよな…
猫宮いふ
獅子尾悠佑
乾ないこ
獅子尾悠佑
乾ないこ
獅子尾悠佑
有栖初兎
大神りうら
稲荷ほとけ
大神りうら
稲荷ほとけ
乾ないこ
大神りうら
事情説明中
有栖初兎
乾ないこ
稲荷ほとけ
獅子尾悠佑
猫宮いふ
大神りうら
乾ないこ
何かあるなら言ってくれよ… そんなことを思いながら、俺は昼飯を食べた。
九月なこ