狂気地味た女

この子は穂奈美お姉ちゃん

お姉ちゃんは私の近所に住んでいて、いつも私と遊んだり、悩みを聞いてくれる大好きなお姉ちゃん

この日もいつものように楽しく話していたのに

私がお姉ちゃんの手を掴んで引き止めると、お姉ちゃんはすごく怖い顔をして

と言って私の手を叩いた

お姉ちゃんはおしとやかだし、怒ったところなんて見たことなかったけど、今日はなぜかすごく怒っていた

次の日

その日の夜

塾の帰り道

ゴンッ、ゴンッ

耳を済ませると、いつも通っている公園から音がしたので、私は公園に入った

思わず声が出た

なんと公園の大きな木のところには穂奈美お姉ちゃんがいたのだ

しかもお姉ちゃんは髪をほどいていて、藁人形を手に持って、釘を打っていた

そう思って公園から出ようとした

パキッ

乾いた音がした

私は木の枝を踏んでしまった

少しの音だったけど、夜でまわりが静かだったため、穂奈美お姉ちゃんにも聴こえてたらしい

お姉ちゃんが振り返った

目は真っ赤に充血していて、顔は真っ青で、その顔はまるで狂気に満ちていた

私は必死に逃げた

お姉ちゃんは裸足で早く走れるわけないのに、私より早いスピードで追いかけてきた

そして私は肩を掴まれた

お姉ちゃんは不気味に笑った

でも、なぜかその笑顔は悲しいように見えた

お姉ちゃんはそういうと公園の奥へと消えていった

私はその話を聞いてついお母さんにお姉ちゃんと公園で会ったことを話してしまった

するとお母さんは急に手を止めて真顔でこちらを見た

「どうしたの、お母さん」

そう声をかけようとすると、お母さんの顔はみるみる歪み、穂奈美お姉ちゃんのような顔つきになっていった

気付いた時、まわりはさっきの公園に戻っており、お母さんはお姉ちゃんに変わってしまった

恐怖と驚きで動けないでいるとお姉ちゃんが

と、包丁を振り上げたー

グサッ