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ポケカメン
そう独り言を呟いてスマホをポケットから取り出す 今はちょこらびメンバーでごはんを食べに集まるため外出していた
スマホを起動させトークアプリを開きグループチャットに送られていた地図を確認してまた歩き出した
「もうみんな来てるかな〜」なんて少し上機嫌で自分の好きな曲を鼻歌で歌う すると後ろから足音が聞こえてきた
最初は道が同じなだけかと思っていたが一向に鳴り止まず少し怖くなってバレないように後ろを振り返ればそこには三人の男性が歩いていた。身長的に大学生くらいだろうか、特に怪しい格好をしている訳でもないし変な人にも見えなかったが少し恐怖を感じながら前を向いて少し早歩きをすれば彼らを見たことがバレてしまったのか足音が自分のペースよりも早く鳴り響いて近づいてくる
走ろうとしたがそれは遅く三人の男はもうすぐ後ろまで来ていたようで体が強ばって動かなくなる
恐怖から動かなくなってしまった体を震わせているとそいつらは俺の体には触れずなぜか俺の目の前でわざとらしくコケて見せた
ポケカメン
次に出たのはそんな情けない自分の声
一体こいつらは何を考えているんだろうか。体に触れるでも声をかけるでもなくただ自分の目の前でコケた知らない三人に俺は困惑しかできなかった
心配でもされたいのだろうか、こうすれば声をかけてもらえるとでも思っているのだろうか
こいつらが何を考えているのかはわからないがとりあえず逃げなければとそいつらを避けて走り出そうとすれば突然立ち上がり俺を見つめてきた
ポケカメン
モブ
ポケカメン
モブ
モブ
ポケカメン
モブ
俺の大ファンだと言うが俺のファンだったらこんなことしちゃいけないとわかっているはずだ。きっとただのナンパだろう
にしてもなぜ俺に?俺のことを知っているのは事実っぽいがだからといってこんな俺に絡む理由がわからない
モブ
なんて考えていると三人のうちの一人がそう言って俺の腕を掴もうと手を伸ばしてきて瞬時に腕を引っ込めたが諦めが悪いらしくまた腕を伸ばして来るから行きたい方向とは真逆だが体を返し来た道を走って戻る
当然三人は俺を追いかけてきて自分は現役大学生に勝てるほどの体力や脚力はなく段々と距離が縮まって行くような足音が聞こえてきて自分の体も気にせず走る
数分以上走り回って体力が限界をつき足は遅くなり喉に変なものが突っかかっていて息もできない。もう無理だと悟って諦めようとゆっくりだが必死に動かしていた足を止めようとすると前から腕を掴まれ引っ張られると同時に暖かい感覚に包まれた
???
そう低く放たれた言葉に三人はヒッと情けない声を上げわかりやすく怯えたような声で謝りながら走り去っていった 三人が遠くへと行き足音が聞こえなくなると抱きしめられていた腕から解放された
黒いパーカーに着いているフードを深く被っていて目元が隠れていて口元しか見えないがあの時放たれたあの声。普段の声と比べると幾分か低かったが俺の知ってるあいつの声
ポケカメン
ゆきむら。
絞り出したような俺の声に深く被っていたフードを外し顔が顕になって俺の想像していた顔がやっぱりそこにはあった
ポケカメン
ゆきむら。
ポケカメン
ゆきむら。
そう少しの会話を後に後ろを向いて歩き出そうとするゆきむらの服の裾を掴んだ
ポケカメン
ゆきむら。
ゆきむら。
素直に言葉にして伝えるのが少し恥ずかしくて濁しながら言葉にすれば面倒くさそうな呆れたようなため息を吐いてこっちを向いて俺の横を通り過ぎて歩き出しそう声をかけてくる
そんなゆきむらに少し嬉しくなりゆきむらの隣まで小走りで行き横並びになって歩く
ゆきむら。
ポケカメン
ポケカメン
とほほ…という感じで少し悲しげに言ってみればそんな俺がおかしかったのかゆきむらはほんの少し口角を上げる
ゆきむら。
ポケカメン
ゆきむら。
ポケカメン
ゆきむら。
ポケカメン
ゆきむら。
ポケカメン
ゆきむら。
配信してる時と同じような言い合い
相変わらずこいつの言動はうざいし頭にくることばっかりだけどこいつと話してる時間はなんだかんだ楽しい。周りからはあほらしいと思われているのかもしれないけど正直俺らは一生と言っていいほどこの関係でい続けてていい気がしてる
こいつと話してる時間はなんかすごく楽だから
ゆきむら。
ポケカメン
ゆきむら。
ポケカメン
ゆきむら。
ポケカメン
ゆきむら。
その後メンバーのいる個室へ入れば心配されながらも怒られたがゆきむらと会ったことだけを除いて話せばわかりすく表情を一変させてみんなで「大丈夫?」やら「ほんとに触られてない?」やらなんやらと心配された
その後俺を放って五人でなにやら「これからなるべく一人にさせないようにする会議」というよくわからない会議を初めだしたのでなにも気にせず注文パッドでハイボールと適当に食べ物を注文した