紫赤
偶然、放課後の空き教室から音が聞こえて
興味本意で、覗いてしまった
紫
黄
息が出来なくなった
頭が真っ白になった
目の前で起こっている出来事を認めたくなかった
ただ
怒りに任せて乗り込む、なんてことは出来なくて
静かに、物音をたてないように、そっと
その場から離れた
ガラガラ
青
青
俺の、幼馴染
顔を見て、安心してしまったからなのか
俺は涙を抑えることが出来なかった
赤
青
青
赤
こう言って、ハンカチを貸してくれる
いい幼馴染をもったな、としみじみ思う
青
赤
俺は、俺が見た事を全部話した
紫くんが浮気してたこと
相手が黄くんなこと
全部、全部、少し涙を流しながら話した
青ちゃんは相槌をうちながら
時折、ハンカチを貸してくれた
青
赤
青
青
そう言って、青ちゃんは俺の頬をなでる
暖かくて、くすぐったい
でも少し不器用な、青ちゃんの撫で方
青
赤
いっそ、紫くんと別れてしまえば
青ちゃんと付き合ってしまえば
楽なのかもしれない
青
赤
言葉と共に近づいてくる青ちゃんの顔
チュッ
という効果音と共に、俺の顔はどんどん赤くなって言った
青
青
赤
おふたり、?
紫
赤
ぐいっ、と腕を引っ張られて
気づいた時には紫くんの胸の中
赤
紫
紫
赤
紫
紫
赤
紫
赤
紫
悲しそうなちょっぴり怒ってる顔
初めて見た、
赤
紫
紫
赤
紫
赤
紫
真っ赤な顔
こんな顔をさせられるのは、俺だけなんだ
そう思うと、なんだか嬉しくて
赤
紫
青
黄
青
青
黄
青
青
青
黄
黄