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酔いのおかげで分かったこと

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酔いのおかげで分かったこと

1 - 酔いのおかげで分かったこと

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2020年05月15日

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佑子

ホンットに社長って人使い荒いよね~!!

美麻

うん、そうだね

小笠原 佑子。私の同僚で会社の中では1番心を開いてる人

演劇をしてたらしいんだけど、クビになって

私と同時期にこの会社に入ってきた

そして今日は初めて二人で飲みに来た

私はお酒に強いのだが

先ほどから様子を見ていると、どうやら佑子はお酒に弱いらしい

とうとう愚痴まで言い始めちゃって、私にはとても止められる気配はない

多分、こういうタイプの人は朝起きたりしたらほとんどのこと忘れちゃうんだと思う

家族もお酒には強くて、私は人見知りだからお酒の弱い他人と飲んだことはない

ただ、お父さんが前にそんなことを言ってたから、本当かどうかは分かんないけど、多分そうだと思う

見てる限り、佑子もその属性に入るはず…

佑子

何でそんなに見つめてくるのぉ~?笑

美麻

え?あ、ごめん

佑子

ふふ笑可愛い~!

佑子

あ、私ね、最初美麻に会った時ね、

佑子

可愛くて、一目惚れしちゃったの!!

美麻

ふーん…

美麻

え?

美麻

今、なんて?

佑子

だ~か~ら!

佑子

一目惚れしたの!

美麻

誰に?

佑子

美麻にだよぉ~!

美麻

は、はぁ?!

美麻

ほ、ほ、本気なの?!

佑子

「ほ、ほ、本気なの」って笑

佑子

変なの~笑

美麻

変なのはそっちだよ!

美麻

ねえ、大丈夫?!

美麻

飲み過ぎだよ!

佑子

え~?まだまだだよ~笑

美麻

もー!やっぱりめちゃくちゃ酔ってんじゃん!

佑子

んなことないって…

とても1人で帰れるような様子ではなかったから

家まで送ったが…

私はさっきの言葉が引っ掛かっていた

一目惚れ? いやいや、そんなわけ…

私は過去に女の子を好きになったことがある

だからこそ、こういうことを言われるとつい期待してしまって…

本当にこういう自分が嫌いだ

美麻

はい、じゃあ帰るね

私は一言声をかけて帰ろうとした

佑子

ん~だめ…

この弱々しい声に私は反抗できなかった

美麻

……

佑子

ふふ、止まってくれたぁ…

佑子

そういうとこ好きぃ…

美麻

…///

佑子

お、照れてる…

美麻

うるさい…

その時、突然後ろから温もり感じた

抱きつかれてるんだ

ほ、本気なの、かな…

美麻

は、離して

佑子

やだ…

美麻

佑子…?

佑子

私は離れない…

佑子

何があっても…

美麻

よ、酔ってるんだね!

美麻

はい、早く離れて?

佑子

酔ってなんかないよ

美麻

え?

確かにこの声はさっきとは違う

ハッキリとした彼女の声

佑子

私、お酒には強いよ

美麻

さっきのは…

佑子

言ったじゃん、私、

佑子

元演劇役者なんだよ?笑

佑子

酔った演技なんて楽勝だよ

美麻

離して…

佑子

だからやだって言ってんじゃん

美麻

佑子

私ね、本気で美麻が好き

佑子

もちろん恋愛感情で

美麻

…嘘…

佑子

嘘じゃないよ

佑子

いくらでも他人に白い目で見られてもいい

佑子

その覚悟の上で私は

佑子

こういうことを言ってる

佑子

美麻がこの気持ちに応えてくれなくてもいい

佑子

私は自分の気持ちに正直になりたかっただけだから…

美麻

え?

佑子

悪く言えば、正直になるために美麻を利用してる

佑子

でも良く言えば、美麻のこれからの人生で私が必要かどうかの定めが分かり、

佑子

美麻にとってちょっとでも有意義になるかもしれない

佑子

ねえ、美麻

美麻

…何?…

佑子

美麻は私が嫌い?

美麻

好きだよ!もちろん…

佑子

恋愛感情でだよ?

美麻

恋愛感情…

私は佑子のことが恋愛感情で好きなのかな…

一緒にいて居心地はいいし

正直今まで会った人達の中で1番最高な人だ

でも、これは恋愛感情なのか…

佑子

美麻、もう帰っていいよ?

美麻

え?

佑子

ほら、私酔ってないでしょ?

佑子

もう大丈夫だから、ね?

この時、私の中で何かが分かったような気がした

恋愛感情で好きかは分かんないけど

この人に必要とされてないって感じたら、胸がきゅーってなって

なんというか、まだ一緒にいたいって思ってしまうというか…

佑子

ほら、早く帰りな?

この言葉を言われた時には私は勝手に動いていた

ドン!

部屋にフローリング製の床の音が響く

彼女の頭が強く当たった

佑子

痛っ!…

佑子

え、ちょ、どうしたの?

ハッと彼女の声で目が覚める

美麻

あ、ごめん!

押し倒してしまった罪悪感で謝ってしまう

体を起こそうした時、彼女に手を腰に回された

美麻

え?

佑子

押し倒したのはそっちでしょ?

美麻

え、あ、うん…

美麻

その、ごめ…

チュッ…

唇が重なった

優しくて、軽いキスだった

ビックリした

でも、嫌ではなかった

美麻

ど、どうしたの…

佑子

だから、押し倒したのはそっちでしょ?

美麻

え、うん…

佑子

責任取ってもらうから

美麻

何の?

佑子

いや、最後までしないなんて

佑子

最低な行為だよ?

美麻

え、その…

佑子

美麻を最低な人にしないために私が最低な人になる

美麻

は?

佑子

私が強引にしたらいいんだよ

佑子

美麻の気持ちもハッキリするだろうし…

佑子

ね?

どーも主でござる!

すみません、ちょっと最近気が狂いやすくなってしまって…

えーっと、はい、仕切り直して…

いや~…

(あれ、何話すんだっけ?)

今日の願望or独り言

最近マジで眠い…

そんじゃ、

バイバイピーヤ!
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