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波瑠香
波瑠香
運ぶとは言ったものの…、重い…
力つけた方がいいかな…?
96ちゃんにちょっと相談しよ…
そんなことを考えながら、教室へと向かう
すると、前から2人の男子が歩いてきた
黄色の髪をした男の子と紫色の髪をした男の子
波瑠香
波瑠香
横目で男の子達を見てそう思った
すぐさま目を合わせないように下を向く
またそそくさと通り過ぎようとした、
───ドンッ…!!!!
波瑠香
誰かの肩と私の肩がぶつかり、その衝動でバサバサっと、
私の運んでいた教科書が落ちた
.
.
.
.
.
うらた side
坂田と絵具の用意をするため、美術室になにか借りれるものはないか探しに行った
んで、先生に頼んでもう使わない絵の具や余った絵の具を貰った
それなりの収穫はあったかな…、
坂田
坂田
うらた
そんな愛想のない返事をして教室へと帰る
廊下を歩いていると、波瑠香らしき後ろ姿があった
それにすぐ気づいた坂田
坂田が波瑠香の名前を呼ぼうとした瞬間、
────ドンッ…!!!!
波瑠香
うらた
坂田
見覚えのある髪色をした奴にぶつかり
バサバサっと落ちる教科書と、尻もちをつく波瑠香
坂田がすぐに波瑠香に駆け寄り、俺も後を追う
坂田の声に反応したのか、俺たちの方を向く波瑠香
波瑠香
波瑠香
うらた
波瑠香
波瑠香
苦笑いをしてそう言う波瑠香
俺は、波瑠香にぶつかった相手を見る
その瞬間、俺は目を見開いた
うらた
うらた
坂田
俺が無意識に呟いた名前…
俺のつぶやきに、波瑠香の落とした教科書を拾っていた坂田が硬直した
俺の目の前には、久々に見る2人の姿
[月崎 志麻]と[折原 千里]がいた
志麻
志麻
志麻
妖しい笑顔で俺と坂田の名前を呼ぶ志麻
センラ
センラ
センラ
少し嘲笑った感じのように波瑠香を見てそう言うセンラ
波瑠香
うらた
波瑠香を守るようにして志麻たちの前に立つ
坂田は波瑠香に手を差し出して、波瑠香を立ち上がらせた
俺は志麻たちを睨む
志麻
センラ
うらた
うらた
波瑠香
坂田
坂田
志麻
そう言って、俺の前に立って張り合う志麻
俺も負けじと志麻を睨む
志麻
うらた
波瑠香
坂田
坂田
うらた
センラ
坂田の胸ぐらを掴むと、センラが間に入る
センラ
センラ
うらた
坂田
波瑠香
センラ
センラ
志麻
志麻
そう言って、センラを見る志麻
センラ
センラ
志麻
志麻
センラ
センラにそう言われると、志麻は波瑠香の前に立ち
志麻
志麻
いやいや波瑠香に謝った
波瑠香は少し困惑をしている
そんな波瑠香に、センラはニコッと笑って
センラ
波瑠香
波瑠香
そう言うと、人見知りを発動し坂田の後ろに隠れる波瑠香
その様子を見て、センラはクスクスと笑う
センラ
センラ
志麻
そう言って、志麻とセンラは、俺たちの横を通る
志麻は横目で俺たちを見て、眉間に皺を寄せて睨んだ
センラは波瑠香の横を通る時、波瑠香に近づいて何かを言った
うらた
センラ
坂田は俺の声に反応して、後ろを向き波瑠香を庇う
その瞬間、
センラは波瑠香から離れて、俺と坂田を見て笑った
波瑠香は何故か少し目を見開いていた
志麻とセンラの後ろ姿が見えなくなるまで、
俺たちは動けなかった
……To be continued
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