拝啓、あの日の僕へ

全ての始まりは6人が初めて出会ってお互いを知ったあの日 "死にたい"と人生のどん底にいた6人が　　友情、愛情、絶望、哀情を経て 生きる意味を見つけていく物語＿!!

全ての光を見失ってからどのくらいが経つだろうか……

今日も今日とてくだらない一日が始まる 実際この世の全てはくだらないのだからそれこそ何が起こるというのか 突然未確認生命体が現れて、世界をまるごと焼き払ってくれるとでもいうのか 自分にとってはとても救われる話ではあるが、世の中がそう簡単に世界を終わらせやしないことも把握済み 結果、何も変わらない。もう、いいや

何回も、この命を絶とうとしたことはある

かいてぃーというのは僕の幼なじみ もうかれこれ10年以上の付き合いになる 友達思いで頭も良くて 僕なんかよりよっぽど性格もいい そんな人がいつからか僕の心の奥まで入ってきているのだから不思議だ

学校ほどしんどいものはない 重い足を奮い立たせ、荷物の入っていない鞄を背負い玄関へ向かう

どこから出てきたのか、ドアが開いたと思った瞬間、僕の体は光によって包まれる 突然の光に慣れ、細めていた両目を徐々に開く

これが僕と翔くんが出会った最初の記憶 これはまだ、始まりに過ぎなかった