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シ導塾

2 - シ導塾 二話

♥

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2022年04月24日

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塾内の児童室には重苦しい空気が流れていた

誰もが黙り込んでいた

目の前で人が殺されたのだから、無理もない

そんな中、紫がその空気を切り裂く様に言った

紫「...死んだ子、いや、大橋さんの事は残念だけど、私達も死んだら、大橋さんが報われない。全員死ぬより、そっちのほうがマシだ。」

煉華「はァ?」

赤髪の少女が苛立った様に言った

煉華「苗字しか知らねぇ奴の分も生きろだァ?ざけんなよ...赤の他人が死んだってどうとも思わねぇだろ!!」

彼女は里津 煉華(りつ れんか)。見ての通り、荒々しい少女だ
煉華が紫に怒鳴った

紫「その言い方はッ...」

煉華「お前は、ニュースとかで死人が出たときどう思った!」

紫「...!」

煉華「何とも思わねぇだろ!?見ず知らずの他人の分まで生きてられねぇよ。あたしは...優しくねぇんだよ」

煉華が言った

涼海「ふ、二人共...やめてよ...」

気の弱そうな少年が言った

煉華「うるせぇ!横槍刺してくんなや!」

涼海「ひぁっ...ごめん...なさい」

彼は清刃 涼海(きよは すずみ)。青髪に黒メッシュの、気の弱い臆病な少年だ

真凛「やめて」

水色髪の少女が言った

煉華と紫「!」

真凛「こんなことするだけ無駄...それに、もう消灯時間だよ」

彼女は神束 真凛(かみたば まりん)。ミステリアスで、天才児。小学受験をし、中学受験をするため入ったらしい

煉華「ッ...わーってるよ」

紫「そうだね...早く寝よか。教員が見回りに来るらしいし」

就寝中

紫「...」

紫は寝付けず、考え事をしていた

紫(この塾は一体何なんだ...異世界、とでも言うべきか。大橋さん...私は初めてだったけど、この中に彼の友人とかも居たのだろうか...何しろ、残された家族が報われない。...考えても仕方が無い。そろそろ寝るか。)

翌日

亜紀「ーーりー!ーかりー!」

紫「んぅ...」

亜紀「紫ー!!」

紫「うわぁっ!?」

亜紀「やっと起きたか、授業遅れちまうぞ!遅れたら何されるか分かんねぇから急ぐぞ!」

紫「あ、うん!」

蓮「本日は6月24日火曜日、一時間目は算数です。では、プリントを出しますので、名誉の為、頑張って下さい。」

亜紀(何が名誉だよ...)

数分後

心寧(...あれ?ここだけ、まだ習ってない...)

心寧(『次の数を素因数分解しなさい』...?素因数分解って何?)

終わりです

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