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ひとつ、願いが叶うなら。

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ひとつ、願いが叶うなら。

1 - ひとつ、願いが叶うなら。

♥

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2019年07月07日

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ひとつ、願いが叶うなら。

君はどうする?

冗談のつもりで、私は言った

「七夕だから」

そんな口実で

そっちは?

えっ?

少し笑って、君が言った

目線をこっちに向けた君は、 少しいたずらっぽくて

なんとなく聞き出せないまま、 お別れの時が来た

あ、橋が消える……

後ろ髪を引かれるように、 君が言った

あ、バイバイ。
また、来年。

咄嗟に、そう言ってしまった

もっと、話したいこと いっぱいあったのに。

……うん。

またな。

君も名残惜しそうに、呟いた

天の川に架かる、 華やかな橋を背景に

君の背中は、少し霞んで見えた

あー……

また来年、かぁ…

家に帰って、ベッドに倒れ込む

ふかふかの掛け布団が 頬をくすぐる

天井を見つめながら呟いた

来年も……
雨、降らないと良いなぁ…

そんなの、時の運だけど。

なんて、現実的な事を思ったり

ふと目を閉じると、 そのまま眠ってしまった

毎年、七夕の朝は ワクワクとドキドキで 心臓がもたない

君も、同じ気持ちだったら良いなぁ

七夕の夜、私が毎年短冊に 書く願いは

君に、来年も
会えますように。

僕も同じだよ

クシャっと笑う君が、 瞼の裏に見えた気がした

この作品はいかがでしたか?

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コメント

26

ユーザー

ありがとうございます!! 尊敬する方々に誉めて頂けて幸せです!!

ユーザー

骨コン受賞、おめでとうございます✨✨

ユーザー

どこのコメ欄だろ笑 覚えて無い笑

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