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ゲームの裏ボス的な黒幕だぁ…
えっっっつっっっつ最期にめちゃくちゃに狂わせてくるのやばいですね
は、は、好きぃぃぃぃ⤴︎! なんだろもう全部すきです!!!
⚠️ 今回めちゃくちゃ長いです。 書きたいところ詰め込んだらありえんくらいのタップ数(432)になりました。 (チャットノベルの読み方をタップにしてる人は大変かもです) それでもいい方はどうぞ ↓
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朝食を終え、俺はキッチンに行き食器を片付けた。
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感覚が戻って、みんなは久しぶりにゲームしたり普通に話したり、 穏やかな時間を過ごしていた。
……まるで、何事もなかったかのように。
みんなが楽しそうにゲームをしている中、 俺はやはり心のどこかで罪悪感を感じ、 みんなとゲームする気が起きなかった。
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そんなどろどろとした重い感情が、胸を締め付ける。
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後ろから突然声をかけられ、体が反射的に動く。
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彼はそう言って、ゲームをしているみんなの方を指差す。
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とっさに嘘をついた。
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……なんか…こいつと話してると、 何でも見透かされているような気がして変な気分だ。
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彼は淡々と言い放ち、みんなのいる方へ歩いていった。
それを見てから俺も、静かに階段に向かって歩いた。
部屋に入ると、俺はベッドに寝転んだ。
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俺はこの事件を通して今までの自分を振り返り、 少しずつ気持ち整理できるようになっていた。
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彼が好きなのは今も前も変わらないが、 正気じゃなくなるくらいに嫉妬してしまうことがなくなった。
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多分、このぐらいがちょうど良い。
行き過ぎた愛は時に周りの人や自分、相手を傷つける。
俺は今回でそれが身に染みるように感じたのだった。
そして一人で全部背負うのは、あまり良くないのかもしれない。
かといって誰かに相談はすぐに出来ることじゃないし、 色んな人にホイホイ話してしまうのも良くない気がする。
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俺はあの深夜の出来事を思い出した。
随分と情けない姿を見せてしまったが、 俺はなかむに話して良かったとは思う。
俺も踏ん切りがついたというか、 口に出すと気持ちがまとまっていったというか。
今日、なかむに相談してみようかな……色々と。
色んな考えを巡らせていたら段々瞼が落ちてきていて、 いつのまにか寝てしまっていた。
昼頃
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俺はボサボサになってしまった髪を手でとかしつつ、リビングへ向かった。
リビングには、ソファーにぶるーく、シャークん、なかむが座っていた。
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キッチンの方からきりやんの声がする。
スマイルが見当たらないが、 彼もきりやんとキッチンに立っているのだろうか。
そんなまさか、思っているとキッチンから、食器の甲高い音がした。
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スマイルの弱々しい声が微かに聞こえる
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シャークんがぶるーくに話しかけるのを横目に、 リビングに漂う匂いを嗅いだ。
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キッチンからはいい匂いが漂ってくる。
俺がリビングのテーブルの椅子に腰掛けると、ソファーに座っていたなかむが 俺に近付き小声で俺に話しかけた。
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彼は嬉しそうな顔をして、頷く。
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彼はそう言って笑うと、またソファーに戻っていった。
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なかむと入れ違いに、今度はぶるーくがこちらへ近付いてきた。
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そもそも今日起きた時点でほとんど治っていたが……と思いながらも 俺はそう言って彼に笑いかけた。
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彼は無邪気に笑った。
俺はふと、もし感覚を戻さなかったら彼のこの笑顔は見れなかったのかな、 と思い再び馬鹿げたことをした自分を恥じた。
夕食後
みんなが夕食を食べ終えゆっくりし始めた頃、 俺はちらりとなかむの方を見た。
それに気付いたなかむが小さく頷くと、彼はシャークんに話しかけた。
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ここで俺が名乗り出て、自然に二人で話せる状況を作ろうというのが なかむの考えだった。
加えて、夕食後にコンビニ行きたがるやつはこの中には そうそうないだろうというのもなかむは予想していた。
なんとそれは彼の予想通りで、名乗り出る人はいなかった。
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俺が名乗り出ようとすると、ぶるーくがそれを遮った。
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俺は困って、なかむの方を見る。
彼は仕方ない、というような顔をして、 「行っていいよ」と声を出さずに口を動かした。
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なかむは本当に出掛けていった。
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俺は疑問に思いながら彼の背中を見送った。
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俺は不思議に思いながら彼と部屋に入ると、彼が静かに呟いた。
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血の気が引いていくような気がした。
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……やめて……
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やめて
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どうか、嫌わないで…
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また、頭を撫でられる。
彼は、いつもと変わらない穏やかな表情で笑っていた。
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彼の言葉に、いやに安心してしまう。
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彼は俺の目を覗き込んで、冷徹な笑みを浮かべた。
その笑顔に恐怖を覚えるのと同時に、見たことのない彼の表情に ゾクゾクしてしまっている自分がいた。
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彼はそう言って、俺の頬にキスをする。
突然のことに俺は驚き、自分の頬が火照って赤くなっていくのを感じる。
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俺は素直に頷いた。
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彼は今度は俺の唇にキスをした。
なんだか、頭がふわふわしてきた。
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彼はそう言って、いたずらっぽく笑った。
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嫌われるかと思って、思わずうつむき涙が出そうになる。
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両頬を彼の大きな手で掴まれ顔を上げられて、彼と目が合った。
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もう俺にはなんの躊躇いもなかった。
だって彼が側にいてくれるなら、なかむに相談なんて必要ないと思ったから。
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彼の声を遮るようにして、家のドアが開く音がした。
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俺はなかむに話してくるために、部屋を出た。
リビングには、コンビニから帰ってきたなかむがいた。
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彼は俺に気付くと、俺の近くまで来て小声で話始めた。
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対して俺は、声をひそめることなく普段通りの音量で応えた。
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俺は早く彼の元へ戻りたくて、足早に部屋へ戻った。
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俺が部屋に駆け込むと、彼が待っていた。
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彼が腕を広げたので俺が近寄ると、彼はそのまま包み込んで俺の頭を撫でた。
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突然彼は俺の首に噛みつく。
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彼は俺の首を吸い上げるようにして、音をたてた。
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彼がそう言ってくれて、俺はもう幸せだった。
今までのことなんかどうでもよくなるぐらい、俺は彼がもっと好きになった。
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そのあとしばらくずっと、二人きりで幸せな時間を過ごした。
……やっと、全部終わった。
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彼を"本当の意味"で手に入れた。
全部、僕の思い通りだった。
僕はずっと、きんときがなかむたちに嫉妬しているのを知っていた。
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僕はこの時、彼が複雑な表情をしていたのを知っている。
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みんなに異変が起き始めたあの日、 僕は彼がやったのではないかと薄々気付いていた。
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シャークんを心配する彼が、嘘っぽいような気がした。
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僕はこの彼の言葉で、彼はずっと何かを隠しているということに気付いた。
そしてしばらくして、彼がやったことなのではなないかと思うようになった。
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僕はこの時、彼が悔しそうに下を向き、 服の袖を強く握っていたのを知っている。
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僕はこの時、彼の足と手が震えていたのを知っている。
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僕は彼が、僕に勝手にGPSを付けているのを知っている。
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僕はみんなに、たくさん嘘をついた。
そして実は、あの日僕がみんなに伝えたことは、ほとんど嘘である。
きんときが発端だろうと踏んで、確かめることにしたのだ。
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僕はこっそりきんときの方を見た。
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きんときは、まるでこの世の終わりかのような顔をして俯いた。
ここで僕は確信した。
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僕はこの時、ついにやけそうになる顔に力を入れて、 にやけないようにするのに必死だった。
顔に力をいれていたら手も強張って震えてしまったのだが、 誰にもばれていないだろうか。
僕はあの日、彼が深夜に起きて一階のトイレで 吐き戻してしまったのを知っている。
その後になかむと二人で深夜の散歩へ行ったのも、知っている。
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なかなか戻らない彼に心配し始めた頃、誰かの部屋のドアが開いた音がした。
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僕は後を追おうか迷ったが、喋れない今の自分には 何もできることがないかと思い、しばらく待った。
すると今度は、家のドアが開いた音がした。
僕は慌ててスマートフォンを見る。
地図に表示された赤い点は、ゆっくり家を離れ始めていた。
そう、実は僕も彼に内緒でGPSを付けている。
監視しているのが彼だけではないことを、彼は知らない。
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僕はそのGPSを頼りに二人を追い始めた。
二人に気付かれないぐらいのところで、僕は茂みに隠れて聞き耳をたてた。
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彼ともう一人の人間がわかったところで彼の方を見てみると、 彼は泣いていた。
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少し独占欲と嫉妬が生まれたが、我慢してじっと隠れた。
しばらく二人は話していて、僕は会話の内容も大体聞き取れた。
きんときがみんなの感覚を奪ったこと。
でもこれは、戻せるということ。
そして本当に、きんときは僕のためにこんなことをしてしまったということ。
そしていつか、みんなにちゃんと話して謝ること。
そこまで聞くと、二人はそろそろ帰りそうな雰囲気だというのを感じて、 僕は一足先に家に帰った。
先に帰って寝たふりをして待っていると、 きんときが静かに部屋へ戻ってきた。
散々泣いて、少し鼻をすすっている。
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彼はそう小さく呟くと、布団に入り寝息をたて始めた。
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僕はこのあとろくに寝ることができなかった。
何も全部が嘘だったわけじゃない。
急に喋れなくて驚いたり、あの日キッチンでなかむの前で泣いちゃったり…… 本当だったこともある。
でもきんときがやったという確信が強まる度、僕はみんなに嘘ついて、 騙して……全部僕が彼を手にいれるために動いた。
僕は、みんなを利用したのだった。
朝彼より早く起きた僕は、彼に依存してもらえるよういろいろ考えて、 実行してみた。
すると本当に、うまくいった。
全部、うまくいった。
彼は僕だけのもの。
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彼に例の件を黙らせたのは、きんときが罪悪感に縛られるようにするため。
彼は真面目だから、いつしか本当のことをみんなに話すだろう。
そしたら、彼は立ち直っていくだろう。
今回のことを反省し、僕への"いきすぎた愛情"を抑えることになるだろう。
でもそんなことはさせない。
僕だけのきんとき。ずっと僕のことを考えて、苦しんでいてほしいから。
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口で脅してるだけなのに、涙目になってしがみついてくる。
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そう言って彼は、ためらいもなく僕の手を握り引っ張って、 ベッドに連れていこうとする
以前はこんなこと恥ずかしがって絶対やってくれなかったのに…
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普通の感覚を"なくしたあなた"は、とてもたまらなく愛しい。
彼はもう、僕なしでは生きられないだろう。
なくしたあなた
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