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太った彼女とモテモテな男子 33

第1話 - 太った彼女とモテモテな男子 33

427

2020年08月17日

#永瀬廉

菜月

○○

ごめんなさい…過去のこと何も知らなかったのに…

永瀬廉

俺の方こそ…1人で抱え込んでたから…

永瀬先輩は強く抱きしめ返してくれた。

永瀬廉

話続けるな？

○○

はい。。

永瀬廉

それからね父方の祖父が亡くなってさその祖父の家から遺書が見つかって「息子は情けないやつだ。俺の保険金は孫が使え」って書いてた。

永瀬廉

その遺書をずっとスクバにいれて大事にしてたけどまた父親の知らない女が家に来た時にスクバを漁られて遺書を見つけられた

永瀬廉

祖父が書き遺した遺書は知らない女の元にいった

永瀬廉

けどそんなこと予想してたから800万家に鍵つけの引き出しにおいておいた。

○○

そうなんですか…

永瀬廉

財布に入れていたお金はごく一部。100万にも満たなかった。

永瀬廉

口座を作ろうと思ったけど親がいないとダメだった。

永瀬廉

だから引き出しと財布に全財産をいれた

永瀬廉

当然その女は父親の味方だからお金を抜き取って父親に渡した。

永瀬廉

けど案の定保険金の少なさにびっくりしてて俺に何回も訊いた。保険金はどこだって。

永瀬廉

さすがに祖父は好きだったからその発言に許せなくて

永瀬廉

俺はカッターナイフであいつを脅した。そしたらすぐにしっぽ巻いてどこかにいった

永瀬廉

俺は祖父を守れた気がして嬉しかった。けどさらに嬉しいことがあった。

永瀬廉

祖父は生きていたときに俺の口座を作ってた。

永瀬廉

妹はまだ金銭感覚がわからないだろうって。お金の管理がしっかりしてる廉に任せるって。

永瀬廉

スクバのポケットにそう書いた紙があった

永瀬廉

だけどバイトしてしっかり1800万稼ぎたくて…

永瀬廉

罪滅ぼしっていうか。。

永瀬廉

1800万はどうしても当時高校生になった俺には重すぎたから。。

永瀬廉

申し訳ないけど少しずつ使っていった。妹に渡したり生活費に使ったり

永瀬廉

お金はお金でも綺麗なお金だから1円も父親には渡さなかった。

○○

さっきお父さんはお小遣いをたまにあげにくるって…

永瀬廉

10万な？けど俺は大人だからその倍の額を支払えってまあ20万。年に2、3回だからまだ良かったけど。

永瀬廉

それ渡すために汚い奴には女で稼いだ汚いお金を渡した。

永瀬廉

それでも俺はファミレスでバイトをはじめた。

○○

もたないですよ。。勉強にスポーツにバイトにそれに…

永瀬廉

ううん。持った。

○○

なんで…そんなに…

永瀬廉

頑張ることには慣れてたから。。

永瀬廉

それに悲しみを紛らわせてた

永瀬廉

だけど父親がすぐにきてファミレスのバイトもすぐにやめさせられた

永瀬廉

腐っても元社長。鶴の一声で呆気なくやめさせられた。。

永瀬廉

理由もたいして店に説明しなかったらしい

永瀬廉

けど俺には「こんなやっすいバイトするより女と会った方がお金が稼げるだろって」

永瀬廉

警察も信用出来なかったから黙るしかなかった。

永瀬廉

けどある日父親の女が「そろそろ30になるから廉くんとの子供がほしい」とかいいはじめて

永瀬廉

俺はじんに理由を何も説明せずに何回も護身術を教えてもらった。警察に頼れなかったから

永瀬廉

けど案の定向こうが上手で5人くらいの女が集って

永瀬廉

気づいたら目隠しされて仰向けに寝転んでた

永瀬廉

そしたら高い声した女がいきなり覆いかぶさった。

永瀬廉

けど。その日海人と間違って遊ぶ約束をしていたんだ。

○○

え！？

永瀬廉

俺もいろんなことがあってごちゃごちゃで目の前にあることが分からなくなってさ。。

永瀬廉

そしたら海人が助けに来てくれた。

永瀬廉

あいつは警戒してて俺が知らんうちにGPSつけてたらしい。

○○

すごい…

永瀬廉

それから海人に○○と同じように過去を全部話した

永瀬廉

そしたら海人は俺が絶対廉を守る！って泣きながらいってくれた

永瀬廉

ばかだなって…なんで海人にすぐ頼らなかったんだって俺も泣いた。

永瀬廉

あいつはすぐに警察にいうようにって
でも父親は元社長だから未だに怖がってる警察がいるからあてにならないって

永瀬廉

それに父親が逆上して父親によって退学させられたら

永瀬廉

祖父と幼い頃に約束していた高校卒業が守れなくなるからって

永瀬廉

だけど俺も素直じゃなくて

永瀬廉

いつも優しい海人に不信感を抱いていた

永瀬廉

海人に裏切られると他の人よりよっぽど傷つくから

永瀬廉

だから海人を利用してた。

永瀬廉

それから訳の分からない非公式バイトしながら

永瀬廉

ストレス発散したくて罪のない子達を殴るようになった

永瀬廉

そしたら気分が晴れた。

永瀬廉

こんなに気持ちいいんだって。

永瀬廉

玄樹もその1人だった。

○○

……

永瀬廉

…終わり。。

○○

………だから玄樹と神宮寺先輩も…

永瀬廉

うん。。

永瀬廉

醜いろ？俺○○になら殺されてもええ…

そんなこという永瀬先輩を私は

○○

バカ！

バシッ

強くビンタした。

永瀬廉

そうで？もっと傷つけや！

○○

傷つけるかアホ永瀬！

永瀬廉

なんで呼び捨て？

私は永瀬先輩を強く抱き締めた

永瀬廉

○○…俺を殺して？生きてる価値ない

○○

…………生きててよかった。。

永瀬廉

…………は？……え…

○○

私がもし永瀬だったらとっくに死んでた

永瀬廉

だからなんで苗字呼び捨て？

○○

よく頑張って今まで生きてきたね…

永瀬廉

…………えっ…………んっぐ………

そういうと永瀬先輩はさらに泣き崩れた

永瀬廉

…………あの……俺…………

○○

もう永瀬先輩は1人じゃない

永瀬廉

え？

○○

むしろ最初から1人じゃなかった。私達に出会う前におじいさんと妹さんと高橋先輩と神宮寺先輩がいた。

永瀬廉

そうかもな…

○○

それなのに永瀬先輩が壁を作ってただけ

永瀬廉

おっしゃる通りや。ぐうの音も出ん。。。

○○

………もう私達に強がったり隠しごとしないって誓えますか？

永瀬廉

うん…………当たり前やん………

○○

紫耀も玄樹も高橋先輩も神宮寺先輩を私の兄貴も

○○

皆貴方の事が大好きですよ………

永瀬廉

んっはぁ…はぁ…

永瀬先輩は泣きすぎて過呼吸になりそうだった。

永瀬廉

…………俺もう………身近にいる大切な人に甘えるって…………決めた………

○○

決めてください。。
約束してください。。

永瀬廉

……………うん。。する。。

○○

退院したら兄貴がいってたように。。。パーティーしましょうね？

永瀬廉

ありがとう…………幸せ者や俺

○○

ですね…^^*

私達は2人とも泣きながら強く抱きしめ合った。

ご飯は完全に冷めきったし涙も何粒お皿に入ったんだろうって

そんなこと気にもしなかった。。

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菜月

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