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MEN

まあ、さっそく読んでみますか――

『伝説の魔法使いの旅路』 イナリ・オスカー

XX年、イナリ・オスカーがこの手帳に 伝説の魔法使いについて記す。

私は、神魔法を使うことができる 世界で最も強い魔法使いだ。 全ての属性の魔法を自由自在に操り、 人々から『天才』と言われていた。

おんりー

ぼくと一緒だ……

しかし、全ての属性を使える者が 何も無く生まれてくる訳が無い。 この世界には、我々人間を脅かすモンスターが至る所に潜んでいた。

モンスターは、人間にとって驚異であった いくら強い奴でも、モンスター相手には 到底敵わなかった。 そんな時、助けを求める先は皆私だった

はじめは、世界の人々を救うために 懸命に努力した。 だが、時が経つにつれて人間は私の ことをモンスターを倒すモノとしか 見なくなった。

水月ルザク

ひどい……

私は、人間が憎い。 魔法が得意というだけで、何故ここまで 道具として扱われなくてはいけないのか。 私だって人間だ。いつか死ぬ。

そうなれば、この世界は破滅に 向かっていくだろう。 だからこそ、私はこの手記を残す。

イナリ・オスカーは、最強の魔法使いだ しかし、モノと扱われた人間として 落ちこぼれの者である。

この手記は、これで終わる。 だが、よく見てほしい。

もし、この続きがあるのならば この手記を読んでいるお前に 頼みたいことがあるのだろう。

私の替わりに、世界を頼む。 イナリ・オスカー

メンバー全員

…………

ドズル

なんか……

ぼんじゅうる

すごい人だったな……

雨栗

この手記1冊に、人間への憎しみが溢れていたというか……

米将軍

これって、続き…あるのかな……

ぼんじゅうる

…見てみようぜ

ペラッ

メンバー全員

?!

おらふくん

あ、あった……

MEN

よ、読んでみるわ――

XX年、イナリ・オスカーは 未来の者へ遺言を残す。

この世界は、破滅するかもしれない。 なぜなら私が死ぬからだ。

世界に最恐のモンスターが現れた。 今から私はそいつを倒しに行く。 だが、きっと互角の闘いとなるだろう。 だから私は神魔法を継承することにした

私の魔法により、この世界に厄災が 訪れし時、神魔法を持つ者が再び 現れるようにした。

おんりー

………

もし、この手記を読んだ者が神魔法使いではなければ、そなたに頼みがある。 神魔法使いを探してはくれぬか?

世界はそう広くは無い。 きっとすぐ見つかるだろう。 なんせ、珍しい魔法を持っているのだから もし、子供の姿であれば見つけにくい かもしれぬな。

そして、もうひとつの可能性。 それは、今この手記を読んでいる者が 神魔法使い本人の時だ。

メンバー全員

っ…!!

神魔法を使えし者よ。 こんな私事でこの世に存在させて しまって本当にすまなかった。 そなたには、世界を救って欲しい。

そなたが今、存在しているということは もう時期、私が封印するであろう 世界最恐のモンスターが復活する、 ということだ。

モンスターは、日本列島の稲荷山の 祠に封印した。 今の私が生きる世界では、そこに人間は ほとんど住んでいない。 もし、世界が滅びずに発展していたなら 一刻も早く、モンスターの侵攻を 食い止めてほしい。

そして、そなたが子供で周りに手助けが できる心強い味方がいれば、 その者達にも頼みたい。

神魔法を使う者の用事に 巻き込んですまない。 だが私は、憎んではいるが最後まで この世界を守りたい。

どうか…どうか頼む。 イナリ・オスカー

おらふくん

やっぱり、おんりーちゃんはオスカーさんによって存在してるってこと?

雨栗

昨日の戦闘時の魔法は、紛れもなく神魔法なので、そういうことですね

おんりー

ということは、これって……

ドズル

僕たちにお願いされてるってことだよね……

ぼんじゅうる

俺らが…世界最恐の討伐?

水月ルザク

そんなの、ぼくたちにできるの?

米将軍

俺らまだ子供だぜ?

MEN

まだ、魔法力も未熟な俺たちが討伐なんて……

おんりー

…みんな……

おんりー

ぼく、できると思う。

メンバー全員

え?

おんりー

覚醒して暴走したぼくを止められたんだから、きっとできるよ!

おんりー

時間がなくても、作戦とか特訓はできるはず!

ドズル

おんりー……

おんりー

ぼく、みんなよりちっちゃいし、魔力もないけど…

おんりー

それでも、オスカーさんの願いを叶えたい。

おんりー

それに、ぼく、わかった気がしたんだ

おんりー

ぼんにぃが言ってた、ぼくが覚醒した時の『アイツノセイデ』って言葉

おんりー

あれは、オスカーさんがぼくに乗り移ったんだよ

ぼんじゅうる

え?どういうこと?

おんりー

ぼくたちを気絶するまで追い込んだモンスターに、オスカーさんが怒ったんだよ

おんりー

オスカーさん、人間を憎んでたけど、最後は世界を救いたいっていう気持ちでいっぱいだったんだと思う

おんりー

だからこそ、死んでもこうしてぼくたちに手助けしてくれたオスカーさんにお礼がしたいな

おんりー

どずにぃたち、ぼくが神魔法使いでごめんね
こんなことに巻き込んじゃって

おんりー

でも、きっとどずにぃ達がいれば大丈夫だと思う!

ストンッ(片膝で立つ)

おんりー

みんな、神魔法使いのおんりーに力を貸してくれませんか?

第15話 完

こおり

皆さんこんにちは!
こおりです!

こおり

今回も第15話を読んで頂きありがとうございます!

こおり

めっちゃいいところで切ってしまってごめんなさい!

こおり

オスカーさんの気持ち、おんりーちゃんの決意……

こおり

いいですねぇ

こおり

まだまだこの物語は続きます!

こおり

次回もお楽しみに!!

僕たち4兄弟が拾ったのは、まさかの天才魔法使い?!

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