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血だらけトマト ⚠嘔吐表現あり
レオナ
彼はこの学園の 不良の先輩
ユウ
いつも僕につっかかる
レオナ
彼は僕を嫌ってる
ユウ
レオナ
ユウ
ケチャップは 皆に愛される
ユウ
ユウ
だから僕は 自分を潰すの
デュース
って言われたら
ユウ
って笑顔で言う
"馴れ馴れしく 話しかけんな"
ユウ
エース
って言われたら
ユウ
喜んで見せてあげるの
"お前これで 何回目だよ"
ユウ
モブ
モブ
モブ
それが皆にとっての僕
ケチャップみたいに 愛されて
皆に沢山 頼ってもらえる
レオナ
やっぱり彼は つっかかる
ユウ
ユウ
レオナ
レオナ
レオナ
ユウ
ユウ
美味しいトマト なんてない
仮にもしあったとして
でもそれは所詮
"トマト"だ
ユウ
だから今日も 擦って潰して
モブ
モブ
ユウ
甘くて美味しい 自分になって
モブ
ユウ
どんな料理にも 合うように
モブ
ユウ
「うるせぇぇぇ!!!」
ユウ
それはとある日の ことだった
クラスが決めること があって、
教卓に立って、
皆をまとめて
いつもの様に 話を聞いて…
ユウ
僕は怒鳴って いるんだろう?
エース
皆は突然その口に
デュース
トマトを 突っ込まれたような
そんな顔を して固まっていた
でも私の口は 止まらなかった
ユウ
僕はただただ 叫び続けた
ケチャップはトマトで出来ていたんだと
ユウ
言いたいだけ 言い切って
ユウ
僕はクラスを 飛び出した
トイレ
ユウ
ユウ
食感も酸味も 知られてしまった
ユウ
ユウ
食べようなんて 思わない
レオナ
レオナ
ドンッ
ユウ
ドンと肩を叩いたのは
いつもの彼だった
レオナ
ユウ
彼は私の手を引いて
サバナクロー寮に 続く鏡へ駆け出した
レオナ
ユウ
レオナ
それは彼が言っていた 近所の直売所にある トマトだった
ユウ
レオナ
ユウ
レオナ
そして僕達は トマトをかじった
「酸っぺぇ」 「…うま、」