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来世はくらげ
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中2の僕には嫌いなクラスメイトがいる。玉藻暗夢だ。 僕も所属する生徒会で、副会長をしているあさひちゃんと、打ち合わせをしようとすると場所時間問わずついて来る、いや憑いてくるのが暗夢だ。
北風 白夜
玉藻 暗夢
暗夢はいつも悪びれもなくこう言う。 この前は特に酷かった。進級に向けてあさひちゃんとクラスへのサプライズムービーを作成していたときのことだ。
天野 あさひ
北風 白夜
後ろを向くと、そこには笑顔で暗夢が立っていた。僕たちが驚きや焦りを隠せないのに対し、暗夢は笑っている。本当に気味が悪い。ムービーもボツになった。
ご察しの通り僕の怒りは頂点に達していた。せめて暗夢の好感度を下げてやろうと思い、暗夢に近い女子に愚痴をぶちまけたが…
暗夢に近い女子①
暗夢に近い女子②
暗夢に近い女子③
…凄く虚しい。元々好感度が地に落ちている僕の話をJC界隈が素直に受け取るはずもない。 せめて僕は同じ男子に愚痴をぶちまけようとしたが…
我家 悟
男子①
朱城 武志
そうだった…。アイツは野外活動の恋バナで話が出るくらい、男子からの評価も高いんだった…。
北風 白夜
まあ僕もADHD様子見と診断されてるぐらいには心が幼いので、せめてもの反撃はしたかった。またあさひちゃんと話してる時、暗夢が来た。
北風 白夜
女子を妖怪扱い…。頭の幼い悪口ではあったが、こうでもしないと気が済まない。 あさひちゃんが爆笑したあと、暗夢はこう言った。
玉藻 暗夢
この時点で僕の勝ち。嫌いな奴の機嫌を少しでも損なわせることができたのだから。
北風 白夜
それ以来しばらくは妖怪イジりをすることで、僕は少し心を安らかにすることができた。 ある日の昼休み、「妖怪」と話している時に調子にのって
北風 白夜
クラスの雰囲気が急に重くなった。流石に名前イジりは良くなかったかな…なんて考えていたら、暗夢が怒ったような、逆に冷淡でいるような目線でこちらを見つめる。
玉藻 暗夢
いつもの声ではあるが、得体の知れない声に感じた。晴れていた空も薄暗くなってきた。クラスの皆も恐怖を感じているだろうか。僕はとりあえず、暗夢についていく。
辿り着いたのは学校の空き教室だった。 暗夢は僕の肩を叩いた。
北風 白夜
その瞬間、僕は意識を失うような感覚に陥った。
意識が戻る。僕は薄暗く、生臭い香りがする空間に存在していた。
北風 白夜
すると、奥から暗夢が現れた。黒いレインコートのようなものを身につけ、禍々しいオーラを放っていた。
北風 白夜
暗夢は無言で僕を指さす。そして指を上に上げた。すると、その指に吊られるかのように僕の体が浮いていた。 暗夢は、僕に問いかけた。
玉藻 暗夢
北風 白夜
玉藻 暗夢
北風 白夜
玉藻 暗夢
体内から衝撃と恐怖の波が走る。普通、同級生どうしで「殺す。」なんて言っても冗談になるが、今、僕は明らかに自分とは違う生命体を相手している。死んでしまう。
玉藻 暗夢
北風 白夜
玉藻 暗夢
僕は震えている。死ぬことより、嫌いな人間にいとも簡単に殺されることに。
玉藻 暗夢
北風 白夜
僕は、生死の賭けに出ることにした。
北風 白夜