ダークヒーロー

ああ俺って

相方を泣かせるほど

最低なクズだ

生まれた時から多少

人より顔が良く生まれた

そのせいか親には

なぜか顔を大事にしろと

そう言われて

お菓子は肌が汚くなる

太る

この理由で禁止された

外に遊びに行く時は

必ずひやけどめをぬりなさいとか

帽子を被りなさいとか

そう言ったルールがあった

このルールについて俺は別に深く考えなかったし

守ればいいと言う範囲で考えていた

きっとこれが、両親からの愛情なのだと

ﾊﾟﾀﾝｯ

俺は容姿を大切にしなくちゃいけない。

だから

1日分のビタミンとタンパク質を毎日摂って

健康と肌の管理をしないといけない

きつい

そんなこと俺が一番わかってた

だけどこれもきっと

母さんからの『愛情』だ

だから今日も俺は

母さんのルールに従うよ。

そんな毎日をすごしていると

いつのまにか高校生

義務教育が終わり自分がしたいことをする

そんな年齢になった

そして、それと伴って

『 付き合う』というその

関係になりたい人が増えてきた

なんでだろう

俺はどこからしらみんなとは違う

何が違うのだろうカ

顔がいいから

それで皆んなは俺を褒める

これは愛情？

わからない

でもいつかこの現象がどんな物なのか、分かる日が来るはず

だって皆んな

俺のことを褒めてくれるカら？

きっと

──────────

王子、か

そのあだ名、別に嬉しくないな

でもこれも、

愛情、なのかな、？

そんな事を考えている時だっただろうか

学校のマドンナの子だった

以前からなんとなくアプローチのようなものを受けていて

今日告白された

(ﾊﾞﾁﾝｯｯ

ﾌﾞﾁｯ､

何がいけなかった

何を間違えた

俺は

何を、？

あれが愛情、？

それとも怒り、？

分からない

分からない

誰か、

俺に

『愛をおし譛譌・縺豌縺，30サ純───』

(ｶﾞｻｯ､ｺﾞｿｯ

今頃みんなは何してるんだろ

家でご飯を食べてるのかな。

それとも 友達と夜遅くまで遊んでるのかな。

いいな

(ｻﾞｯ､ｻﾞｯｻﾞｯ

たまにはいいじゃないか

1日くらいなら

夜遅くまでどこかに1人でいてもさ

俺のことを愛してくれている

両親ならきっと

″1日″なら許してくれる

だって俺を

『愛してるから』

──────────

(ｶﾞﾁｬｯｯ

あれなんで

たった、数時間、

あれ何これおかしい

違う言い治さなきゃ

怒られる

──────────

あれ

怒るって、なんだ

そもそも愛って、

あれ？

なんでわかんないんだろ

今まで両親に愛されていたはずなのに

屑ｯｯ″！！

『愛してくれてるんだよね？』

『愛してる訳ないじゃない』

ﾌﾟﾁﾝｯｯ

これが、

愛？

どれが、正解の愛なの？

愛って

何？

わからないなんで

なんで

なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで

これ？

屑ｯｯ″！！

どれが愛？

でも、暖かくはなかった

これはきっと、

愛じゃ無い

あゝ、そっか。皆んな

俺の顔が良かったから、仲良くしてくれてたんだ。

なら

みんな消えればいい

母さんなんて、クラスメイトなんて

あれ、？なんでこんなに静か…？

目の前の光景に対して何が起こったかなんてわからない

ただ、目の前にいたはずの

母さんはいなくなっていた

ﾌﾞｰﾌﾞｰｯｯ

目線を伸ばしたその先は、

スマホの画面が光っていて

そのスマホには

1 - 組行方不明

そう書かれた通知が

目に飛び込んできた

なんで？なんで急に？

ただ、消えればいいって

言っただけなのに

リセットしなきゃ

リセット、リセット

リセットリセット

リセットリセットリセットリセットリセットリセットリセットリセットリセットリセットリセットリセットリセットリセットリセットリセットリセットリセットリセットリセットリセットリセットリセットリセットリセットリセットリセットリセットリセットリセットリセットリセットリセットリセットリセットリセットリセットリセットリセットリセットリセットリセットリセットリセットリセットリセットリセットリセットリセットリセットリセットリセットリセットリセットリセットリセットリセットリセットリセットリセットリセットリセットリセットリセットリセットリセットリセットリセットリセットリセットリセットリセットリセットリセットリセットリセット

繝ｪ繧ｻ繝�ヨ縺励※蜈ｨ驛ｨ逅�ｧ｣縺ｧ縺阪ｋ繧医≧縺ｫ縺励↑縺上■繧�

──────────

(ｶﾞｼｬﾝｯ

ﾄﾞﾝｯｯ

ﾋﾟｯ、ﾋﾟｯ、ﾋﾟｯ、ﾋﾟｯ、

あれ、ここどこ？

あれ

俺の、名前

そもそも

なんでここに

なんでだっけ

(ｶﾞﾗﾗﾗｯ

ああそうだった、

この時、この組織に拾われたんだっけ

懐かしいな

屑のくせにこんないい人たちに良くしてもらって、

うりさん

君はそうだったね

最初出会った時から

名前は教えてくれないしｯ″！

健康食は食べてくれないしｯ″！

しかもなんか素っ気ないしｯ″！？

でもなんとか仲良くなろうとおもって

ピアノを弾いてもらった時だったっけ

ま、待ってくださいびっくりしたあ、、

え、びくってしてるのバレてないですよね、

バレてないですよね！？

バレてたらどうし____

ええ！？名前言ってくれたああ！？

嘘でしょ！？この状況で……？？

一旦、冷静に

えええ、前とは考えられないくらい可愛い相槌するじゃん、

てか目おっきいなあ！？

今までわざと細めてたってことですよねそれ、、

え、面白

この時から次第に

君から俺のところに来てくれるようになったよね

(ｶﾞｯｼｬﾝｯ

任務中のときも

甘くて美味しい物を教えてくれた時も

何かとそばにいてくれた

そして今も

君は俺のそばにいてくれた

君のそばにいた時はなんだか暖かかったよ

もしこれを愛と呼ぶのなら

俺はその愛を

俺は

『　　　　　　　　　』

なんで止まらん、あの時と一緒なってまう

眼帯、眼帯どこや、

あ、じゃぱぱ、じゃぱぱ守らんと

どこやどこ、どこ

混乱しとる

シヴァさん、シヴァさんは、

おらんさっき下に落ちた

あゝもう

こんなん止められへん

体も痛い

腕で目なんて隠せない

このままやったら

みんな死ぬ

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