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桜
...なんだ..こ...こ..
桜
見覚えがある...
桜
これは...デジャブ..なのか...?
起きたね、桜くん
桜
......
桜
何にも...反論する気が..ない...
桜
何処かで別のやつに...
...覚えてくれてたんだ
ロロ･レムリエ
お久しぶり、桜くん
桜
......やっぱりあんた..か...
ロロ･レムリエ
うん
ロロ･レムリエ
でも桜くんが戦ったのは僕の偽物
桜
...偽物..
ロロ･レムリエ
言わいる、分身
桜
......
ロロ･レムリエ
本当にごめん
ロロ･レムリエ
...謝って済むわけじゃないってわかってる
桜
......でもさ...
桜
お前は本当にお前なのか...
ロロ･レムリエ
......どうしてさぁ
ロロ･レムリエ
君はそれがわかるのかな...
アレイ・レムリエ
僕の名前はアレイ・レムリエ
桜
......じゃあやっぱり..
アレイ・レムリエ
僕は弟さ
桜
...お前が..全ての
桜
原因.....みたいなのか...?
アレイ・レムリエ
...そうだよ
アレイ・レムリエ
たった一人の兄を救うために
アレイ・レムリエ
全世界を巻き添いにした
桜
...ここは..
ここは僕の記憶の中
君にはほんの少しだけ見てもらうよ
アレイ・レムリエ
ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯ
ロロ･レムリエ
アレイくん大丈夫？
アレイ・レムリエ
うん...大丈夫..
ロロ･レムリエ
ゆっくり休んでね
アレイ・レムリエ
うん
アレイ・レムリエ
ありがとう
僕は生まれつき体が弱かった
だからずっと寝たきり
でも親は
また寝込んでるの！？
さっさと勉強して！
金を稼いで私達を養いなさい！
そう言われ続けた
ロロ･レムリエ
無理だよ
ロロ･レムリエ
アレイにそんな無茶なことはさせないからね
ロロくんはそうやっていつも
僕のことを守ってくれた
だけど
アレイ・レムリエ
ロロ...くん..?
ロロ･レムリエ
...ア...レイ..?
アレイ・レムリエ
なんでっ
アレイ・レムリエ
なんでそんなボロボロに！
ロロ･レムリエ
......ごめんっ..
ロロ･レムリエ
守れ...たかな..
アレイ・レムリエ
ねぇ！まだ何もお礼出来てないよ！ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
ロロ･レムリエ
...生きて...欲しい..
ロロ･レムリエ
...それで......十分だから...ね..
その時
ロロくんは亡くなった
アレイ・レムリエ
ぁ...あぁ..
アレイ・レムリエ
ウワァァァァァァァァァァ!!ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
悔しかった
守れなかった
ずっと傍にいてほしかったのに
桜
...それは
桜
ロロも一緒だったんじゃねぇか...?
アレイ・レムリエ
君は...君に何がわかって.....
桜
...だってさ
桜
あいつ感情全く出ないけどさ
桜
顔には出てたんだよ
アレイ・レムリエ
え.....
桜
...誰かが居なくなったりしたら..その...
桜
悲しそうな目をしたりとか...
桜
怒ってたら...その..
桜
...なんかちょっとシワ..出来てたから...
アレイ・レムリエ
...僕は
兄弟のそんな事も分からなかったのか？
桜
...なぁ
桜
本当にそれがロロが望んだこと...なのか？
アレイ・レムリエ
......
アレイ・レムリエ
考えてみれば...
アレイ・レムリエ
そんな事、望んでなかったな...
アレイ・レムリエ
僕は.....1番傍に居て...
アレイ・レムリエ
1番理解してたはずなのに...ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
桜
...行ったらどうだ？
アレイ・レムリエ
行くって...どこに..
アレイ・レムリエ
僕に死ねってことかな...?
桜
違ぇよ
アレイ・レムリエ
...じゃあ
桜
後ろ...見ろよ
アレイ・レムリエ
後ろ...?
ロロ･レムリエ
アレイ、何してるの？
アレイ・レムリエ
ロ...ロくん..?
ロロ･レムリエ
帰ろ
アレイ・レムリエ
っ...!
アレイ・レムリエ
うん！
いやー、君はやっぱり素晴らしい人間だ
桜
...お前もなのか
何がかな？
桜
...アレイみたいなやつ
うーん
どうだろうね？
私は何も変われないからさ
君みたいな存在は程遠いよ
桜
......?
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