優しさで上書きさせて(ハウレス×主様)その1

前回のあらすじ

アモンと主様が抱きしめあっているのを見てしまったハウレス

モヤモヤとした気持ちを抱えながら偶然(？)居合わせたボスキに相談する

すると「奪い愛」というのを提案してきて………

ハウレスside

俺はできるだけ小走りで主様の元へ向かった

ボスキが言っていた「奪い愛」……はどうやればいいのかよく分からないけれど

俺は主様の1番の理解者、そして

1番の恋人……でいたいから

きょとんとした顔で自分の方をまじまじと見てくる、冷静に話さないといけないのに、その表情にフラフラしてしまいそうになる

聞いてしまった

本当に聞いてよかったのだろうかと混乱してくる

いや、主様の方がもっと混乱しているに違いない、急にそんな話をされたら誰だって戸惑う

ふぅ……落ち着け、落ち着くんだ俺…

数秒の沈黙があったあと、それを破るように主様が口を開いた

案外普通な答えで安心してしまった

これで"好き"と答えられてしまったらその時は……

それからアモンと主様が抱きしめあっているのを見てしまったこと

それを見たあとからずっとモヤモヤしている事を正直に話した……

引っかかってくれて良かった？？

心の中からモヤがすっと消えていき、暖かい感情がはいっていく

なんだ……

そう笑いかける

すると主様も嬉しそうに笑ってくれた

この思いを口にすることは…おそらくないであろう

でも、分かっている…

主様、ひとつだけ約束してください

この先、主様を狙う人が現れた時は

どうか、優しさで上書きさせてくださいね