夢を追って。

あの日は特に寒くて、正直心臓への 負荷が大きかった。

でも今飲むなんて出来ない。

絶賛移動教室中で薬は教室。

取りに戻るのもあれだし。

1時間だけの辛抱だ。

そう、自分に言い聞かせた。

ほんとなんでこんなしんどい時に限って お願いしてくるんだよ。

先生に関しては俺の病気知ってんのに、。

早く教室戻って薬飲まないと、

悪化が進んでしまう。

迷惑かけちゃった、。

こんな事になるくらいなら行く前に 飲むべきだった。

また、人に見捨てられるのかな、。

俺が病気だって言ったら、うりは 友達でいてくれるのかな。

そう言って俺の手を握ってくれる。

その暖かさが心地よくて、心が和らいで、

必死に保っていた意識はそこで途切れた。

少し言葉を選んでるゆあんくん。

そんなに言いにくい内容なのかな、。

薬飲ませるためにキス！？

凄いありがたいけど行動力凄すぎない！？

しかも、

すごく不安げな表情を浮かべている。

よっぽど気にしてるんだな。

でもね、ゆあんくん。

俺多分君が思ってる事と違う事思ってるよ。

だって俺、君にキスされたって

嫌じゃないもん。

なんなら、ちょっと喜んじゃったりもしたもん。

形はどうあれキスしたんだもん。

ファーストキスが君で、

良かったって思ってるよ。

ブーブーブー

顔真っ赤になってなかったかな。

なんなら全身赤くなってないかな。

マネージャーなのに、

こんな感情を抱いてしまうのは、 神様の気まぐれ程度のイタズラなのか。

𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝1000♡