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大吾side
じゃあ取ってくるからね、と冷蔵庫から いちご味のゼリーを取り出し、一応錠剤と粉薬の両方を持った。
大吾
流星
目の前に薬を持って行っても首をブンブン振って抵抗された。
大吾
流星
大吾
以前までは絶対に飲んでくれなかったけど、 今回は「じゃあがんばる」と涙目で言ってくれた流星に 成長を感じて俺も少し泣きそうになった。
ゼリーに粉薬を混ぜて、あーん、と口に運ぶと 不安そうに小さく開く。口に含むまではできたけど 飲み込むことが怖いみたいでゼリーを噛んですらない。
大吾
ゼリーのぷるぷるした感じがだめだったんやろうか?と思って 聞いてみるも、首を横に振られた。 それならもう流星に任せるしかない。 怖さでふるふると震えている流星の手を取って 「大丈夫、苦くないよ」と唱え続けていると流星の顎が動いた。
大吾
流星
最後にきゅっと目を瞑ってこくりと飲み込んだ。
流星
大吾
流星
もっとちょうだい!というように口を開けて ゼリーを待つ流星は天使のようにかわいくて 一生あげてあげたいな、なんてこっそり思ってたのは秘密だ。
10分くらいで食べ終わって布団に潜り込む。 薬が効いてきたのか、とろんとした目でこっちを見てくるから とんとんと一定のリズムで背中を軽く叩く。
流星
大吾
ふわりと微笑んで目を閉じた流星は、 すぐかわいい寝息を立てた。 頭を撫でながら「上手に飲めてえらいなぁ」と小さく呟くと 「ふふ」と返事が返ってきたような気がした。