テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

一覧ページ

白五のハピエンほのぼのからヤンデレ､嫌われまで全て揃っておりまーす！

第7話 - 闇医者×警察官(1部暴力的)

588

2024年08月02日

#腐向けHQ

#白五

#BL

#短編集

#うちの小説はジャンル盛り沢山ですよ

#リクエスト募集

蜜柑🍊

お手に取って頂きありがとうございます！

蜜柑🍊

今回は！アンケートをとってから1年は多分経ってしまっている

蜜柑🍊

闇医者×警察官(お巡りさん)です！！

蜜柑🍊

勿論白五

蜜柑🍊

瀬見さんも出てくるﾖッ

蜜柑🍊

短編集なのに結構長いです

蜜柑🍊

キャラ崩壊

蜜柑🍊

書くの久しぶりすぎてブレる口調

蜜柑🍊

腐向け

蜜柑🍊

今まで書いたやつに比べたらちょいグロテスク。塩少々くらい。

蜜柑🍊

それでも大丈夫な方はどうぞ！

何ら変わりのない1日だった

瀬見英太

「お、五色。おはよう」

五色工

「瀬見さん！おはようございます！」

瀬見英太

「五色は何時も元気でいいな！」

五色工

「ありがとうございます」

瀬見英太

「それより五色、見たかこの新聞」

五色工

…またこの新聞か

五色工

最近多いな、ここら辺の警察官失踪事件

五色工

「多いですよね、最近」

瀬見英太

「ああ、お前も気を付けろよ。」

瀬見英太

「正義感強過ぎて冷静な判断が出来なくなる時が五色はまだある。」

五色工

「うっ…」

瀬見英太

「責めてるわけじゃない、ただ気を付けて欲しいんだ。」

瀬見英太

「見回りもあんまり単独行動するなよ」

五色工

「分かりました！ありがとうございます！」

五色工

「あ、見回りの時間なんでそろそろ行きますね！」

瀬見英太

「ああ、気を付けて行ってこいよ」

五色工

「はい、瀬見さんもお互い頑張りましょう！」

五色工

とは言ったものの

五色工

見回りではあの警察官失踪事件のしっぽすら掴める気配は無い

五色工

…何か、俺に出来ることは

五色工

…いやいや、単独行動は駄目だ。それに見回りだけでも抑制力になる

五色工

紹介が遅れましたが、警察官やらせて頂いてます五色工です。

五色工

白鳥沢警察署で警察官やらせてもらってます

五色工

て、あ、考え事をしていたらいつもより奥に来ちゃいました

五色工

ここは見回り予定の警察官が居た筈だが…

五色工

…ああ、そういえばサボりがちの同僚だったな。

五色工

親が警察のお偉いさんだか何だかって瀬見さんが言ってたな

五色工

「はぁ…街の平和の為、俺が見回りするか」

五色工

俺が、アイツの尻拭いをする様で気には触るがな

………

五色工

ん？

五色工

白衣を来た明るい茶髪の人…医者…でしょうか

五色工

こんな所に病院があったか？

五色工

行ってしまう！追い掛けないと！

五色工

やっぱり、目的地は病院でしたね

五色工

ボロボロ、、建物のひび割れが凄いです。所々苔が生えていたり色褪せていたり。

五色工

こんな所に何を？

白布賢二郎

「おい、邪魔だ退け」

五色工

「ふわァァァァ！！何もしてません！！！！」

白布賢二郎

「あ？てか、うるせぇ」

五色工

「え、あ」

五色工

さっきの人だ…怖い怪しい、、ここは一旦引いて上に報告するか

白布賢二郎

「もしかしてどこか悪いのか」

五色工

「あ、いやいやいや！！めっちゃ元気です！はい！健康です！」

白布賢二郎

「じゃあわざわざ何でこんな奥にある病院まで来た」

五色工

「あ、いやえっと見回りしてたらたまたま見つけて、、こんな所にあるの珍しいなぁって」

五色工

「迷惑でしたよね！すみません！」

五色工

「直ぐ帰りますね」

白布賢二郎

「入れよ」

五色工

「え？えっと、あのどこも悪くないんですけど」

白布賢二郎

「警察ってのは真面目なせいか自分の事がズボラになる奴がたまにいる」

白布賢二郎

「定期検診程度に考えてくれればいい」

五色工

「ズボラって、、俺しっかり定期検診受けてるので大丈夫です」

五色工

この人意外とグイグイ来るな

白布賢二郎

「じゃあこう言えば分かるか」

五色工

「？」

白布賢二郎

「こんな所に来る奴は少ねぇ、だから話し相手が暫く居なかったんだ」

白布賢二郎

「あんたみたいな明るい気の良さそうな奴とただ話がしたいんだ、」

白布賢二郎

「警察のあんたは忙しいか？」

五色工

さっきまでは怖くて気にしなかったけど…この人、よく見たら凄く端正な顔立ちしてる

五色工

眉を困ったように潜めて悲しげに笑うその人は何だか心をゾワゾワとさせる

五色工

「忙しくないです、けど」

白布賢二郎

「じゃあ茶とあれば菓子とかも持ってくる」

白布賢二郎

「中に入って、受付右に曲がって手前から2つ目の個室で待ってろ。俺の持ってる個室だ」

五色工

「分かりました」

五色工

てかこの人見るからに年上なのは分かるけど初対面の警察に普通タメ口使いますか？？？

五色工

中々珍しいですよ？いや別に嫌って訳じゃないんですけど

五色工

…あ、あそこのドアが半開きになってるところでしょうか

五色工

「失礼しまぁ…す…」

五色工

「う、病室独特の匂いがする」

五色工

それにしても…

五色工

せっかく、今は1人なんだ。軽くでも怪しいところを確認しましょう！

五色工

部屋は防音。普通の診察室よりも広め。ベッドのシーツは多分新品。見た目はボロボロなのにシーツや防音でしっかりしてるな…。…あれ

五色工

「この薬品棚…腹痛薬や頭痛薬、そういった普通の薬が並べてあるけど…」

五色工

「…やっぱり、正面だけに普通のを並べてそれより後ろには毒と解毒剤、精神安定剤だ。」

五色工

解毒剤とかはともかく、毒があるのは怪しい…やっぱり、この病院

五色工

それにこの診察室入った時からの違和感…

五色工

消毒液の匂いが…強すぎる

五色工

手術室

五色工

新品のベッドシーツ

気になりもう一度ベッドシーツに目を向ける

五色工

綺麗すぎるんだよなぁ

五色工

棚や椅子、デスクは錆びてたり、ヒビが入ってたりするのに。

五色工

同じ布のカーテンは黄ばんでいる

ヒラッ

五色工

！カーテンで隠れてて気付かなかったけど、窓が木板で中が見えないように覆われている

五色工

日が落ちて来ているから少し暗いのかと思ってたけど暗いのは窓から光が入らないせいだったのか

白布賢二郎

「…おい、警察ってのは泥棒みてぇな事するんだな？」

五色工

！

五色工

「す、すみません！！少し暗いなって…」

白布賢二郎

「そこの窓、外から見たら分かるけど、割れてんだよ」

白布賢二郎

「子供が触ったら危ねぇだろ？」

五色工

こんな所に子供が来るとは思いませんけどね

五色工

「優しいんですね」

白布賢二郎

「医者ってこんなもんだろ？」

五色工

普通の医者は毒なんて持ってないんですけどね

白布賢二郎

「悪ぃが紅茶しか無かった。菓子は飴ぐらいだった」

五色工

「ありがとうございます」

白布賢二郎

「そこの椅子に座れよ」

五色工

怖いなこの椅子…座っただけで壊れそう

五色工

…あ、この紅茶美味しい

白布賢二郎

「…ｽﾞｽﾞｯ」

五色工

「…ｽﾞｽﾞｯ」

五色工

いや、違うそうじゃない！！

五色工

確定でこの人やばい人でしょ！

五色工

何とか適当にあしらって上に報告しなくては…

白布賢二郎

「あー、一応健康診断的なものでもやってくか？」

五色工

「え、でも俺今回手持ち少なくて…」

白布賢二郎

「あ？」

五色工

うわーいかにもな感じでガラ悪いんですよ！！

白布賢二郎

「俺から誘ってんのに貰う訳ねぇだろ」

五色工

「え、あ、あーなるほど」

五色工

意外と常識人？…いや、まだそうと決まった訳じゃない

五色工

騙されちゃ駄目だ

白布賢二郎

「聴診器当てるから服めくれ」

五色工

「はい」

五色工

…うっ、ひんやりするから俺この心音聴く機械嫌いなんだよな

白布賢二郎

「…背中」

五色工

「はい」

五色工

うわー、なんか気まづいし、恥ずかしいな

白布賢二郎

「異常はねぇな」

五色工

「ありがとうございました」

五色工

まぁ属に言う「闇医者」というやつでしょうね。信用なりません

白布賢二郎

「運動かなんかしてたのか」

五色工

「え？よく分かりましたね」

白布賢二郎

「まぁ、俺も学生時代にバレーしてたしな」

白布賢二郎

「それに、大人になってから鍛え始めたやつと学生の時から鍛えてるやつってのは結構分かりやすい」

五色工

「え！俺もバレーやってました！」

白布賢二郎

「奇遇だな」

白布賢二郎

「俺はセッターだった」

五色工

「あ、俺ウィングスパイカーでした！」

白布賢二郎

「ああ、ぽいわ笑」

五色工

「えへへ、ぽいですか？」

五色工

て、ちがァァァァァァァァァァァァァァァァァァァう！！！！！！

五色工

何雑談してんですか！

五色工

薬品棚の事も調べられたし、1度戻ろう

五色工

上に報告して、指示を仰ぐのが得策だ

五色工

「紅茶美味しかったです」

五色工

「ご馳走様でした」

白布賢二郎

「おう」

五色工

「それじゃあ、もうこんな時間なので帰りますね」

五色工

「また来ます！」

白布賢二郎

「…ちょっと待てよ」

五色工

「…何でしょうか」

白布賢二郎

「忘れ物だ。」

白布賢二郎

「警察官の"五色工"さんよ」

五色工

「！、俺の携帯と警察手帳！」

白布賢二郎

「警察の癖に簡単に服に触らせるとか無防備なんじゃねぇの？」

五色工

さっき、服をめくったときか…！

五色工

迂闊だった…やっぱりこんな人、すぐに戻って報告するべきだったんだ

五色工

「返せ。傷害罪や薬事法違反に加えて窃盗罪で罪が増えますよ」

白布賢二郎

「捕まる気はねぇし、今更だ」

五色工

「…少ししか関わっていませんが、貴方はそれほど悪い人に思えません」

五色工

「これ以上罪を重ねないで欲しいです」

白布賢二郎

「警察官ってのはぬるいな」

五色工

立ち上がろうとした

白布賢二郎

「なに俺の許可無く立つ気でいんの？」

五色工

「ｯ…ﾌ……ｩ」

白布賢二郎

「取り引きしたい。警察のあんたと」

どこからともなく出てくる注射器

恐怖で喉仏が上下すると、注射の針が更に刺さる

白布賢二郎

「まぁ、俺のちょっとした"趣味"に付き合ってくれりゃ」

白布賢二郎

「これもいつか返す」

白布賢二郎

「いつかな」

五色工

「…聞く気は無い！！」

白布賢二郎

「…やっぱりいいなお前」

白布賢二郎

「俺の理想の"患者"に」

白布賢二郎

「けど」

五色工

「ｯえ…は」

白布賢二郎

「今はそれじゃないんだ」

目の前の男が左手で俺の右目を思い切り開かせる

目が乾き初めて涙も出てきた。ぼやけてきた。そしたら

右目に湿っぽい何かが這われる

右目の視界は真っ暗だけど濡れて

怖い

狂気的

白布賢二郎

「いいな、五色。」

白布賢二郎

「やっぱり、俺好みだ」

五色工

「い、いま、何して、え」

白布賢二郎

「お前は今までのどの患者よりも綺麗で淀みの無い瞳をしてる」

白布賢二郎

「いいな。欲しい」

白布賢二郎

「もっと口に含んで五色工を感じたい」

五色工

「へ、とり引きって、え」

白布賢二郎

「…ああ、悪りぃ勘違いさせたな」

白布賢二郎

「お前の瞳が目的じゃない」

目の前の人は俺にゆっくり近付いて

さっきの恐怖で目を瞑る

五色工

「…ｩｯ…ﾌｩ…」

白布賢二郎

「…分かってんだな」

五色工

え

今度は瞳ではなく唇が湿った

何も分からない

白布賢二郎

「俺のものになれ五色工」

五色工

ていこう、しないと

五色工

ていこう

五色工

うごかなあと

五色工

にげかいお

五色工

ぐるくるふる

白布賢二郎

「無防備過ぎだ」

白布賢二郎

「怪しいやつの茶なんて飲むのは感心しねぇな」

五色工

たたなあと

五色工

た

五色工

た

白布賢二郎

「おい、今の状態で立ったら危ねぇ」

白布賢二郎

「俺に体を預けてゆっくり目を瞑って呼吸を整えろ」

五色工

ﾌｩ…ｩｯ……ﾝﾝ…ﾌｯ

五色工

からだをあすげる

五色工

めをつむむて

白布賢二郎

「ゆっくりだ、」

五色工

ゆっくり

五色工

ゆっくり

五色工

「ﾌｩ……ﾌｩ…ﾌｩ」

白布賢二郎

「そのま…何も考……な」

白布賢二郎

「目が覚め…ら、今度…そ俺……のにし…や………らな」

白布賢二郎

「おい、起きろ」

五色工

「……」

白布賢二郎

「おい」

五色工

「…ﾌｩ……」

白布賢二郎

「………そのまま寝たフリ続けんなら片目」

五色工

「それはやめてください本当に」

五色工

「トラウマになりました」

白布賢二郎

「可愛いな、その反応も」

五色工

「ほんっとに何なんですか貴方」

五色工

「…あと、この縄解いて下さい」

白布賢二郎

「解いたら逃げるだろ？」

五色工

「逃げません。ただ警察署に戻るだけです」

白布賢二郎

「この口が減らず口ばかり叩くのか？」

五色工

うわ、顔はいいのに勿体無いなぁこの人

五色工

俺このまま警察署にも戻れずに解体とかされるのかな

五色工

どうにかして生き延びだけはしたいな

五色工

顔や声が特徴的だから何とかして伝えたい

五色工

「…トイレ行きたいです」

白布賢二郎

「ちょっと待ってろ」

五色工

…あ、鍵閉められた

五色工

内側からも施錠できるタイプなのか

五色工

厄介だな

白布賢二郎

「…ほら、そこの扉を開けたらトイレだ」

白布賢二郎

「因みに窓は無いからな」

五色工

「逃げようなんて思ってませんよ」

五色工

…望み薄とは思っていたが、窓は無い、通気口は小さい。監視の目を逃れられるトイレに逃げ道は無いか

五色工

あるのは鏡と、手洗いカウンター、トイレ、棚、芳香剤、タオル等々…

五色工

めぼしい物は無いな

五色工

早めに脱出するべきだが

五色工

まぁ、今すぐに出なくてもいいか

五色工

証拠品集めも必要だし、今は警戒されているだろうしな

五色工

そろそろでないと怪しまれるな

五色工

トイレットペーパーを適当にトイレに流して手を洗えばトイレしていたのか、ここを調べていたのか分からないだろう

五色工

…あ、これあんまり音ならないように流れるやつだ

五色工

サイレントトイレ…だっけ

五色工

他はボロボロなのになんでトイレ最新なんだ

ジャーーー

キュっ

五色工

「…あ、ハンカチ、ポケットに」

五色工

「あれ、ない。ハンカチも取られたのか」

五色工

「…そこのティッシュで拭くか」

五色工

…ゴミ箱の中は空っぽか

五色工

何か役立つものが入っていて欲しかった

五色工

「戻りました」

白布賢二郎

「よし、こっち来い。また縛るぞ」

五色工

「…悪いこともしていないのに縛られるのは不快ですね」

白布賢二郎

「俺は悪くもない警察官を縛り付けるのは心地いい」

五色工

「本当に気持ち悪い趣味してますね」

白布賢二郎

「よし、縛れたぞ」

五色工

「…」

白布賢二郎

「…」

五色工

暇だなぁ

五色工

両手足縛られてやる事ないし

パシャッ

五色工

「…何ですか」

白布賢二郎

「………」

パシャッパシャッ

五色工

「ちょっと、無言で撮らないで下さい。」

五色工

「性的姿態撮影等処罰法と迷惑防止条例違反も追加しますよ」

白布賢二郎

「…あ、わりぃ」

白布賢二郎

「五色が俺の"理想の患者"過ぎて記念撮影中だ」

五色工

「…前も言っていましたが、貴方の"理想の患者"って何なんですか」

五色工

「それのせいで俺はこんな目に…」

白布賢二郎

「それが無かったらお前はとっくに処分してる」

五色工

「不幸中の幸い…なんですかね」

白布賢二郎

「俺の"理想の患者"……」

白布賢二郎

「強くて、美しくて、美味そうで、汚れが無くて、綺麗で、芯があって、純粋で、淀みが無くて、真面目で、甘くて、」

白布賢二郎

「良い声でなく奴だ」

五色工

「…俺に当てはまるとは思えません」

白布賢二郎

「…ここに来るのはクソみたいな奴らばっかだからな」

白布賢二郎

「こういう奴を見てみたかったんだ」

白布賢二郎

「過去に見てきた警察官達はすぐに泣く、自ら命を捨てる、声が気に入らない、瞳に淀みがある」

白布賢二郎

「五色程、綺麗なやつ見た事がない」

五色工

「嬉しくないですね」

五色工

…ん？過去に見てきた警察官達？

五色工

「もしかして、最近の警察官失踪事件の原因は貴方ですか」

白布賢二郎

「あ？そんな名前付くほど処分した覚えはねぇんだけど」

五色工

「…何人」

白布賢二郎

「んー…10からは数えて無い」

五色工

「その人達は、どうしたんですか」

白布賢二郎

「知りたいか、それとも見たいか」

五色工

「…見たいと言ったら連れて行ってくれるんですか」

白布賢二郎

「ああ、お前が後悔しないならな」

五色工

…危険な賭けだけど、証拠にもなるかもしれないし、逃げるチャンスもあるかも

五色工

「………見たいです」

白布賢二郎

「ふーん」

真っ黒な瞳と目が興味無さげに揺れる

「なんですか」

「じゃあ、これは対価だな」

前にも感じた温もりが自分の唇に籠る熱を取って食う

五色工

「…ﾝﾝｯ……ﾝｰｰｰ!!!」

白布賢二郎

「…ﾌｩーー……可愛いな、五色」

五色工

「あ、貴方ってソウイウ趣味もあるんですか」

五色工

「お互いの合意無しではこういう事はしちゃいけないんですよ！」

白布賢二郎

「この後見るやつの前に充電すんだよ」

五色工

「充電ってむぅぅぅぅぅーーー！！！！」

五色工

やられっぱなしなんて気に食わない！

白布賢二郎

「可愛い、美味しい、声も良い」

腹立つ…

ガブッ

白布賢二郎

「いっ…」

五色工

「もう、充分でしょう」

白布賢二郎

「…ああ、そうだな」

唇の横を舌で掠める

白布賢二郎

「わりぃな血つけて」

五色工

「……」

白布賢二郎

「ほら、行くぞ」

五色工

「こんなリードみたいに紐で繋がないで下さいよ…」

白布賢二郎

「逃亡対策だ」

白布賢二郎

「…あ、そういや、俺の名前言ってなかったな」

五色工

「え、教えてくれるんですか」

白布賢二郎

「ああ、五色には名前を呼んでもらいたい」

五色工

…名前、仮名か？

五色工

本名を教えてくれる訳ないしな

白布賢二郎

「白布賢二郎だ」

五色工

「白布さん」

五色工

「いたっ。急に止まらないでくださいよ。」

五色工

「白布さん？」

白布賢二郎

「可愛い…が、過ぎる」

五色工

「ちょ、痛い痛い」

五色工

家族以外に抱き締められたのは初めてだ

白布賢二郎

「…はぁ、この可愛さってどこから来てるんだ」

五色工

…恥ずかしい

白布賢二郎

「…わりぃ、我慢出来なかったわ」

白布賢二郎

「こっちだ」

五色工

あ、離れた

五色工

不思議な人だ

五色工

「ヒッ…」

白布賢二郎

「ごめんな。ビビらせるつもりは無いんだけど見たいって言うから」

白布賢二郎

「やっぱり戻るか？」

五色工

「ウッ…」

警察官

「あ、けひさすはんはふへへふへ」

警察官の男が俺の左足にしがみついた

血塗れの手で

白い髪の毛がそこら中に抜け落ちて

歯が抜かれているのか滑舌もままならない

どんな事をされたのか想像して、手で口を抑えてしまう

五色工

た、助けなきゃ

五色工

命がまだあるから

白布賢二郎

「触んなよ」

五色工

「え？」

警察官

「あ、アア、ｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞ！！！！！！！！！！！！」

五色工

「へ、はあ」

白布賢二郎

「俺の患者にお前みたいなヤブ患者が触んなよ」

警察官

「や、ふいはが…」

目の前に居た男が命途絶えた

白布賢二郎

「ったく、こいつ好きじゃないから放置してたんだが」

白布賢二郎

「…ま、あとで目だけ保存しとくか」

白布賢二郎

「よし、五色処分しといたからもう怖がんなくて大丈夫だ」

五色工

何が大丈夫なんだ

白布賢二郎

「ほら、来いよ」

五色工

どこに？来いってなんだ？怖い、怖い

白布賢二郎

「怖かったな」

抱き締められた

「俺が消してやったからな」

「他の奴も見に行くか？」

「他の奴らは大人しいから大丈夫だ」

「…戻ります。」

白布賢二郎

「そうか」

白布賢二郎

「じゃあ怖がらせたお礼に病室まで連れて行ってやるよ」

白布賢二郎

「五色」

五色工

「……はい」

五色工

額に柔らかいものが当たる

五色工

今は誰でもいいから縋りたい

顔をアルコールの匂いだけがする服に埋める

白布賢二郎

「五色、名前は呼んでくれねぇの」

五色工

「白布さん。早くここ出たいです。お願いします」

白布賢二郎

「そうだよな目を汚すよな。早く戻ろう」

白布賢二郎

「五色縛るから寝っ転がれ」

五色工

「…まだ」

白布賢二郎

「寒いか」

五色工

「いや、すみませんどうぞ」

五色工

この人が怖さの原因なんだ

五色工

この人だけには縋っちゃ駄目だ

白布賢二郎

「五色、俺のこと怖いか」

五色工

怖い、

五色工

怖くてたまらない

五色工

けど、そんな事怖くて言えない

五色工

「怖くないです。白布さんは俺に優しいです」

白布賢二郎

「…可愛いな」

五色工

「んっ」

五色工

「…チューするの好きなんですか」

白布賢二郎

「グッ！！」

五色工

「？なんですか」

白布賢二郎

「ちゅー……」

白布賢二郎

「いや、何でもねぇ」

白布賢二郎

「五色に触れる行為がこういうのしか分かんねぇんだ」

五色工

寂しい人ですね。この人も

五色工

「まぁ、眼球を舐められないだけいいんですけど」

白布賢二郎

「…そんなにあれがトラウマになったのか」

五色工

「怖かったです。本当に。絶対もうやらないでください」

五色工

あ、指が右目に

白布賢二郎

「まつ毛取っただけだ」

五色工

「あ、すみません。」

白布賢二郎

「…もう、あんな風にしないから怖がんな」

五色工

「善処は、します」

あれから１ヶ月が過ぎた

警察官の仲間はここに辿り着けないのか助けも来ていない…多分

１ヶ月で変わった事が沢山ある

1つ目はご飯とお風呂を共にするようになったこと

2つ目は白布さんがいるときは縄を解いてくれること

3つ目はよく白布さんとお茶するようになったこと

最後の4つ目は

白布賢二郎

「五色、今日も可愛いな」

白布賢二郎

「愛してる」

俺に"好きだ"とか"愛してる"とかを伝えてくるようになり"理想の患者"と言わなくなったこと

五色工

「ありがとうございます。白布さんも今日は顔色がいいですね」

白布賢二郎

「ああ、今日は久しぶりの休業だからな」

白布賢二郎

「今日は一緒に居れるな五色」

五色工

「はい。」

白布賢二郎

「五色」

五色工

「はい！なんですか」

白布賢二郎

「好きだ。愛してる」

五色工

「ありがとうございます！毎日毎日、よく飽きませんね？」

白布賢二郎

「…好きだ。本当に好きなんだ」

五色工

「…泣かないでくださいよ」

怯えていた筈の男の右目から零れる涙を消すように右頬に唇を押し付ける

白布賢二郎

「少し前までは俺がお前の右目に触れたのに今は五色が俺の右目に触れてくれるんだな」

五色工

「そうですね…」

白布賢二郎

「俺のことどう思う」

白布賢二郎

「今も怖いか？」

五色工

今もこの人は不思議で寂しい人だと思う

五色工

「もう恐怖は無いですよ」

白布賢二郎

「どうしたらお前と恋人になれる」

五色工

「…闇医者を辞めて、牢に入って、反省して牢から出てきたらきっと俺は」

両手で白布さんの頬を包み込む

五色工

「白布さんの望む関係になれますよ」

五色工

「俺、ずっと待ってるんで」

白布賢二郎

「…ああ、待っててくれ。必ず迎えに行く」

五色工

本当にどうしようも無い程に寂しい人だ

瀬見英太

「くそ！何で手掛かりひとつも見つからないんだ！」

瀬見英太

「五色…どこ行ったんだ」

瀬見英太

「見回りに行ったっきりもう１ヶ月も帰ってこねぇ」

瀬見英太

「監視カメラを見てもダメだった…」

警察官

「…おい、もう諦めろよ」

警察官

「あの五色とかいうやつも警察官失踪事件に巻き込まれたんだよ」

警察官

「油断したあいつの落ち度だろ」

瀬見英太

「お前があの時！」

警察官

「お前があそこにいたら…とでも言うのか？」

警察官

「それは俺に対してお前が五色の犠牲になれば良かったって言ってる様なもんだぞ」

瀬見英太

「…そういう訳じゃねぇ」

警察官

「そういう事だろ」

ガラガラｯ

瀬見英太

「…はい、ご用件、は」

五色工

「瀬見さん」

瀬見英太

「五色、だよな？」

五色工

「はい！ただいま戻りました！って言っても何日も戻れませんでしたが…」

ギュッ

五色工

…暖かいな

瀬見英太

「心配したぞ！」

瀬見英太

「単独行動はあれ程危険だって言っただろ！」

五色工

「すみませんでした。…それで、あの」

瀬見英太

「ん？…誰だそいつ」

瀬見英太

「そいつに助けてもらったのか？」

五色工

「そうとも言えるし、違うとも言えます」

白布賢二郎

「…五色や警察官を巻き込んだ失踪事件は俺が犯人だ」

瀬見英太

「は！？」

五色工

「瀬見さん！確かにこの人怖くて悪い闇医者のやばい人なんですけど今は反省してるから自首しに来たんです！」

白布賢二郎

「グッ……そうだ」

白布賢二郎

「怖くて悪い闇医者のやばい人こと白布賢二郎だ」

白布賢二郎

「俺は今まで大切な人や好きな人ってもんが知りたかった」

白布賢二郎

「だから自分の理想に色んな人を巻き込んだ」

白布賢二郎

「…知れば、自分の行いに後悔することを知らずに」

瀬見英太

「…そうか」

瀬見英太

「20××年×月×日、白布賢二郎、傷害罪、薬事法違反の容疑により現行犯逮捕」

瀬見英太

「詳しい罪状は後でな、じゃあ五色は上に報告しろ」

瀬見英太

「書くこと沢山あるから覚悟しろよ」

五色工

「はい！」

白布賢二郎

「…待っててくれるか」

五色工

「待ってますよ賢二郎さん」

警察官

「何、犯罪者と仲良くなっちゃったわけ？」

警察官

「上にそれも報告しちゃおっかなぁ」

五色工

「お前のサボり癖、見逃してやってるんだ」

五色工

「…あんまり幼稚な事するなよな」

警察官

「そうかよ、」

五色工

「…体調崩し気味なのも瀬見さんに言った方がいいぞ」

五色工

「仮病も多いみたいだけどな」

警察官

「うるせーーー」

3年間

結構長かったな

俺のことまだ好きでいてくれてるのかな

白布賢二郎

「五色」

五色工

「…！白布さん！」

白布賢二郎

「まだ、約束は有効か？それとも時効か？」

五色工

ああ、きっと俺もこの人に毒されてたんだ

正面から初めて俺が抱き着く

五色工

「有効ですよ！白布さん！！」

瀬見英太

「白昼堂々とイチャイチャするなよ警察官と元闇医者」

白布賢二郎

「…ああ、居たんですか」

五色工

「瀬見さんに悪態つくのは止めて下さい…」

白布賢二郎

「すみません瀬見さん」

瀬見英太

「いいから、もういけよ。」

瀬見英太

「もう、踏み外すなよ」

白布賢二郎

「ありがとうございます」

白布賢二郎

「外の光も空気も空も全部が心地いいと思えるのはあんた達のおかげだ」

白布賢二郎

「感謝してもしきれない」

瀬見英太

「おう、また会うかもな」

白布賢二郎

「はい、では」

「白布さん」

「なんだよ、もう賢二郎さんって言ってくれねぇの」

「…賢二郎さん」

「ん？」

「俺も好きです。俺も愛してます。」

「俺も大好きで愛してる」

蜜柑🍊

ここまで呼んでくださりありがとうございます！

蜜柑🍊

今回は描いたイラスト、アイコン紹介したいと思います。

蜜柑🍊

あとは、設定ですね

五色工

五色工24▶︎27
警察官

五色工

捕まってる時はこんな感じでした…縄が緩いとか言わないで下さいね！

白布賢二郎

白布賢二郎25▶︎28
闇医者▶︎小説家、バイト

白布賢二郎

俺こんな黒い感じだったか？

瀬見英太

瀬見英太26▶︎29
警察官(五色くんの先輩)

瀬見英太

帽子描き忘れた

警察官

警察官(白布さんの被害者)
極度なストレスと恐怖で白髪になり毛が抜け落ちてしまった。

警察官

警察官(お偉いさんの息子)
体調を崩し気味であまり体を酷使出来ない。休みを報告しないのは体調が悪くて
報告まで至れないから。そのせいでヤケになって不真面目になりつつある。仮病もたまにある。

蜜柑🍊

こんな感じでした！

蜜柑🍊

ここまでありがとう😊！

この作品はいかがでしたか？

588

0件

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう！

蜜柑🍊

プロフィール

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

白五のハピエンほのぼのからヤンデレ､嫌われまで全て揃っておりまーす！

第7話 - 闇医者×警察官(1部暴力的)

作者の他の作品すべて見る

#腐向けHQの新着小説
一覧

関連するタグ

白五のハピエンほのぼのからヤンデレ､嫌われまで全て揃っておりまーす！

第7話 - 闇医者×警察官(1部暴力的)

作者の他の作品すべて見る

#腐向けHQの新着小説一覧

関連するタグ

#腐向けHQの新着小説
一覧