佐越
...
政宗
...大丈夫か?
佐越
...いや、まだ落ち着かない...
政宗
そうか...
政宗
これから、君はどうするんだ?
佐越
俺は...
佐越
分からない...
佐越
自分でも何がやりたいのか...分からない...
佐越
アンタは?
政宗
私は、これから「robot GIRLS」の会社に侵入しようと思う
政宗
おかしいのは分かる。
佐越
なッ!?
佐越
アンタ、何を考えてるんだ!
政宗
だが、すべての原因は私にある
政宗
その責任を果たす...それしかない...
佐越
で、でも...
政宗
なら、君はいいのか!?
政宗
あの会社は、自分達の利益のためなら人を幾度となく殺すサイコーキラーどもだ!!今も君の妹やあの子達の他に、また誰か誘拐するか、もしくは殺すか、そのせいで――
政宗
誰かが犠牲になるんだぞ!!
政宗
そんなの黙って見れるか?
政宗
いいや、そんな事。出来るわけがない
政宗
だから...私は行く
佐越
....
佐越
...
佐越
待ってくれ
政宗
何だ?
佐越
俺は...今まで誰も助けられなかった...
佐越
家族も...妹も...
佐越
だからこそ...せめてやるべき事はやっておきたい...
佐越
少なくともこの件は俺も関わっている...
佐越
今こそ決断した
佐越
自分が何をすべきか...
佐越
分かったからな
政宗
...
政宗
くくっ、君も変わっているなァ~?
政宗
だが、せめて悲劇は終わらせないとな...
佐越
ああ
佐越
出海や、俺みたいに...
佐越
誰も悲しませたくない...
政宗
ああ、それと...
政宗
この件は彼女達にも話しておいた
佐越
え!?
佐越
おい!彼女達は...!
政宗
しかし、彼女らがどうしても、言うのだ...こういう時に色気と魅了をして来たのだ...
政宗
男だったら大体のヤツは連れていくだろう...私もその一人だからな
佐越
...はぁ
佐越
まぁ、危険はなるべく回避しなければ...
政宗
その通り、彼女らは道具じゃない。
政宗
それをあのくそったれ会社にも教えてやらんとな...
二時間後...
政宗
よし、着いたぞ
政宗
そうだ、佐越君
政宗
君に、これを
政宗はこん棒ような形をした道具を佐越に渡す
佐越
なんだこれ?
政宗
対ロボ少女用の抵抗武器だ
佐越
なんでそんなもの...?
政宗
会社のデータをハッキングして分かったが...
政宗
なんと、販売するだけじゃ物足りずに警備用のロボ少女も生成していた
佐越
警備用!?
佐越
奴らは人を何だと思ってるんだ!!
政宗
ああ、私もこれを見た時...
政宗
会社に放火事件を起こそうかと思ったよ...
政宗
って訳で、もし警備用の少女に見つかったらそれを使え
政宗
まぁ、その武器は一定の時間だけ少女の動きを止める代物でね。「スタンロッド」みたいな物と思ってくれ
佐越
...
佐越は少女達を見る。
出海
...
津久見
...
心咲
...
渚
...
佐越
...分かった、ありがとう
佐越
みんな、行こう!
佐越が会社に行くと、四人の少女達もついて行った
政宗
さぁて...
政宗
そこに居るのは分かってるぞ...出てこい
政宗がその場でそう言い話すと二人、警備用の少女達が現れる
少女1
あらあら~....もうバレていましたのね?
少女2
...後の奴らは、侵入者を懲らしめてから...撃退する
益城
いつの間に...?
聡美
もしかして...これって...
聡美
最初から分かってた?ここに来るのを...
政宗
ああ、そうらしいな
政宗
所で質問だ
政宗
お前達は私の責任のツケを、邪魔するのか?
少女1
もちろんですよぉ~、じゃなきゃここに来てない
少女1
命だけは助けてあげるから、ここから立ち去ってくださる?
政宗
んー...
政宗
その慈悲は...
政宗
ノーサンキューだ
少女1
...仕方ないわねぇ
少女1
...少し痛い目に遭いなさい
少女2
侵入者は...
少女2
排除する
政宗
さぁ!楽しい楽しい祭りが...
政宗
今、開催したァ!!
政宗
二人とも...分かってるな?
政宗
死なない程度に...容赦なくやれ
益城
yes Myroad...
聡美
OK!master!
佐越
...
佐越
中は誰もいないな
佐越
裏口から入って、正解だったな...
出海
うん...でもさっきの警備用の少女...とかいうのが居るかもしれないから...気をつけてね
佐越
...分かってる、俺だって面倒はごめんだ
佐越達はゆっくりと進むと一つだけ妙に怪しい扉を発見し、さっそく入る
佐越
――!
出海
...これって...!?
それは...さっきまで命だったモノが生命を失い、そこにどれも大勢の女性がいた
津久見
こ、ここは...
渚
...「解体室」...!
佐越
うっ...
佐越は嘔吐の衝動を必死に止め、そして少女達はさらに恐怖を植え付けられる光景を見た
津久見
...あ、あれは...
津久見
...「私」だ...
心咲
あ...ああああ...
心咲
華子...ちゃん...が...いる。
心咲
わ、私の幼馴染の...
渚
...お母さん...?
渚
う、嘘でしょ...?
渚
何で...ここに....?
佐越
...あ
佐越
ああああああああァァ...!!
佐越
そんな...こんな...こんな事が...
出海
...私も...ああなって...
佐越
...
佐越
また扉が...
佐越
...行ける...わけないよね...
津久見
私は...ただの...道具....
心咲
ううう...!行方不明になっていたのは...こういう事...なの...?
渚
ごめんなさい...ごめんなさい...私が無力なせいで...
佐越
...
佐越
許さない...!
佐越は扉を開け、先へと進む
出海
お兄ちゃん...!?待って...
津久見
ま、待て!一人にするな...私を...私を一人にしないでくれぇ...!!
心咲
アハ...アハハ...君まで...恩人まで失いたくない...
渚
お母さんが居なくなったら、今度は誰に頼ればいいんですか...?離れませんよ...?
出海
お兄ちゃん...!傍に居させて...!
佐越
...
佐越
(ショックでみんな孤独を恐れてる...どうすれば...)







