雫希
雫希
涙希
ということで今回はコンテスト作品になります!
空気清浄機さんの#空気コンテに参加させて頂こうと思います✨️
涙希
なんと主にしては珍しい💎🤪になります!
攻めは🤪さん寄りかな…💭
雫希
いつものごとくバッドエンドしか書けないので…
ヤンデレ部門で賞を頂けるように頑張ろうかなと思います!
雫希
⚠️注意⚠️ ・ご本人様とは一切関係ございません ・💎🤪のBL,ヤンデレ要素があります。1部🍣🤪要素もあるので苦手な方は回れ右お願いします ・エセ関西弁などが含まれます。 何でも許せる方のみ進んで下さい🙇🏻♀️
雫希
行ってらっしゃい
僕には好きな人がいる
ほとけ
たくさんの人に囲まれて笑う彼が眩しくて目を細める
住む世界が違うことくらいわかってる
……わかってても,好きになってしまったんだから困る
ほとけ
ほとけ
彼は確かに陽キャだったけれど,陰キャの僕にも優しくて
前は話しかけてくれて,ジュースを奢ってくれたこともあった
……でも,最近は話しかけてくれることすら無くなった
だって,彼の隣には
ないこ
ないこ
If
ないこ
ないこっていう可愛い子がいつもいる
僕と違って明るくて,甘え上手で
……Ifくんも抱きつかれて満更でもない顔をしている
ないこ
ないこ
If
ないこ
ないこ
If
ないこ
If
If
ないこ
ほとけ
……朝から嫌なものを見てしまった
ピンク色のあの子が羨ましい
僕だって…ぼくだってIfくんが好きなのに…!!
If
ないこ
ほとけ
急いで耳を塞いで席を立つ
これ以上見ていたら,あの子を傷つけてしまいそうだったから
……あの子に何かあったら,Ifくんは悲しむだろうから
If
ないこ
If
ないこ
昼休み
僕は校舎裏で1人でご飯を食べる
ほとけ
本日何度目か分からないため息をついて唐揚げを口に放り込む
ほとけ
少し前までは見ているだけでも幸せだったのに
今はもう我慢がきかない
あの子みたいに,Ifくんの大切な人になりたい
ほとけ
ほとけ
そんな夢物語を想像してまた悲しくなる
ほとけ
あの子がいなかったとしても,きっと Ifくんは別の可愛い子を好きになっていただろう
結局,僕がIfくんの隣にいることは何があっても起こらないことなんだ
ほとけ
なのに,想像せずには居られない
「大好きやで」と言って,抱きついてきて
まるで愛らしいうさぎのようにその少しくせっ毛な髪の毛を僕にすりすりと押し付ける
それが愛おしくて,幸せで
「僕もだよ」って言って,その白い肌にキスをこぼす
……ああ,もし神様がいるのなら
この馬鹿みたいな夢物語を現実にして欲しい
そうじゃないと,僕は嫉妬で壊れてしまいそうだから
授業5分前
教室に戻ると,相変わらずIfくん達はいちゃいちゃしていた
ほとけ
それを見ないふりをして自分の席に戻る
そして空になったお弁当箱をリュックに戻そうとしたときだった
ほとけ
入れようとするとコツンと固いものに当たった気がして首を傾げる
中身,なにも入れてなかったはずなんだけどな…?
リュックをゴソゴソと探ると,四角くてツルツルしたものが手にあたる
ほとけ
出てきたのは香水のような形をした容器だった
四角い容器に青色の液体がたっぷり入っている
誰かが間違えて入れちゃったのかな…?
そう思って裏返すと,そこにはこの香水についての説明が書かれていた
〜悪魔の惚れ薬〜 どうしても振り向いて欲しい相手がいるあなたに… 意中の相手にこの惚れ薬を吹きかけるだけで相手は貴方にゾッコン♡ すぐに貴方のことを好きになるでしょう
ほとけ
これ,香水じゃなくて惚れ薬だったんだ…
じゃあ…これをかければIfくんは…
ほとけ
いやいや,騙されるなほとけ!
そんな,惚れ薬なんて漫画の世界でしか見たことないし…!
それに見るからに怪しい…
そう思いつつ,惚れ薬を握りしめてしまう
さっきまでは夢物語だったものが,この惚れ薬1つで現実になるかもしれない
喉から手が出るほど欲しかったものが手に入るかもしれない
ほとけ
Ifくんからの愛が,ほしい
貰えるなら,僕はなんだってできる
ほとけ
If
ほとけ
If
If
ないこ
そう言ってIfくんの腕に抱きつくこの子を見ているとお腹の底から嫌悪感が込み上げてくる
羨ましくて憎くて苦しくてどうにかなってしまいそうになる
If
ないこ
でも,Ifくんがあの子より僕を優先してくれたのが嬉しくて
にやけそうな顔を必死に留めた
放課後
僕は惚れ薬を握りしめてIfくんを待つ
ほとけ
仮に,この惚れ薬が本物だったとして
人を無理に好きにさせて,害は無いのだろうか
害はなかったとしても,それは果たして“本物の愛”と言えるのか
ほとけ
ほとけ
なんの取り柄もない僕が可愛くて明るくて優しい子に勝てるわけがないんだ
If
ほとけ
突然話しかけられて変な声が出てしまう
If
ほとけ
恥ずかしくて顔が真っ赤になるのを感じる
穴があったら入りたい…(泣)
If
ほとけ
……どうしよう…
ほとけ
If
ほとけ
ほとけ
こんなことが言いたいわけじゃないのに口から勝手に零れてしまう
If
ほとけ
心臓がうるさい
冷や汗がツーと背中を伝う
ほとけ
ほとけ
お願い…おねがい,Ifくん
好きじゃないって言って
そう言ってくれれば,僕は惚れ薬を使わなくて済む
ただ話したかっただけだからって言ってさよならできる
If
If
ほとけ
あぁ…さいあくだ…
If
やめて
If
やめて…やめて…
If
やめて!
If
ほとけ
If
If
痛い,いたいよ,Ifくん
あぁ…こんなに辛いなら
Ifくんを好きにならなきゃ良かった
Ifくんを好きになってから,僕はどんどん壊れていく
醜くて卑しくてどうしようもない人間になっていく
ほとけ
If
ほとけ
ほとけ
青い液体が揺れる
なぜこの惚れ薬に“悪魔”と書かれているのかがわかる気がする
きっと,人の最も汚い部分を引き出されてしまうからだ
僕は,この惚れ薬をIfくんにかけて
悪魔になっちゃうんだ
If
ほとけ
Ifくんが僕の手から香水を奪う
ほとけ
If
ほとけ
ほとけ
ほとけ
理不尽だってわかっていても怒りが制御出来ずに怒鳴りつける
そんな自分が嫌で,涙が止まらない
If
そんな僕にIfくんはわがままな子供をあやすように優しく笑って言った
If
ほとけ
ほとけ
ほとけ
If
If
If
まっすぐ僕を見て,Ifくんが愛を伝えてくれる
そんな,そんなことが現実に起こっている…?
ほとけ
If
ほとけ
ほとけ
フルフルと首を振る僕の額にIfくんがキスをこぼす
If
ほとけ
ストレートな愛情表現に頭が酔ったようにとろける
If
ほとけ
ほとけ
If
ほとけ
夢のような現実に溺れながら
結ばれた2人は静かに唇を重ねた
静かに教室に入ると,案の定教室の隅で本を読む彼を見つけた
If
そう名を呼ぶと少し驚いたように肩を揺らして俺を見る
ないこ
If
If
ないこの手の甲に感謝の気持ちを込めてそっとキスを落とす
If
我ながらないこの読んでいる本のヒーローのように上手くできたと思うのだが
ないこは興味がなさそうに冷めた目で俺を見る
ないこ
If
ないこ
そう言って本を読み続けるないこの机にコトンと置く
ないこ
If
透明な容器の中で青い液体がゆらゆら揺れ動く
If
ないこ
そう言ってないこは惚れ薬を鞄にしまう
If
ないこ
If
ないこ
ないこ
ないこ
If
ないこ
ないこが満足そうに笑って席を立つ
ないこ
If
ないこ
ないこ
If
ないこ
ないこがガラッと教室のドアを開ける
If
If
ないこ
そう言ってないこがヒラヒラと手を振って教室を出ていく
そして1人になった教室でそっと笑みをこぼす
If
If
俺に完全に惚れ込んでいるあの顔が可愛くてたまらない
やっと…やっと,ほとけが俺のものになったんや…!
好きな人を実験台にするのはさすがに気が引けたけど
ちゃんと成功したみたいでほんま良かった
If
If
日が沈んだ教室で悪魔がひっそりと姿を表した
雫希
相変わらず駄作が完成してしまいましたね☆
涙希
さて,少しだけお話について話させて頂きます!
🤪 さんに振り向いて欲しくて偶然手に入れた惚れ薬を使おうとした💎さん
しかし,実は惚れ込んでいたのは🤪さんの方で,💎さんは惚れ薬を使われていたということが🍣さんの言葉でわかります
また,🤪🍣は取引をしていたということが🍣さんの言葉でわかりますね
🍣さんと仲良くすることで💎さんを嫉妬させたい(惚れ薬が💎さんに効いているか確かめたい)⇔🐤さんに惚れ薬を使いたい
2人の利害が一致した結果,2人は仲の良いふりをすることになったのでしょう
ところで,皆さんは作品の中でどこかおかしいと思ったところはありませんでしたか?
涙希
雫希
雫希
ここの部分ですね!
白い肌を持ち,うさぎのようなくせっ毛をもつ……連想されるのはあの方しかいないでしょう
……💎さんは,無理やり惚れ薬で好きな人を変えられてしまったのかもしれませんね
悪魔の惚れ薬…その効果は絶大で,他に好きな人がいようともねじ曲げることができてしまう
片思いの人にとっては夢のような薬でしょう
……しかし,そうして手に入れた愛は,果たして本当の愛といえるのでしょうか
皆様はくれぐれも“悪魔”にお気をつけくださいませ
雫希
雫希
涙希
コメント
2件
雫希さん! この作品すごく大好きです!! 青水のこの2人で落ちていく感じ堪りません!! 惚れ薬って本当に悪魔みたいな物ですね!