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それは、ただなんとなく、突然降って湧いたような思い付きであった

思いつくと同時に、サツマイモを食べたらオナラが出るってぐらい確かな確信があった!

…が、オナラの後に残る臭さに似た不安感もいだいたのであった…

自分の遺書に「タイムマシンが使える世の中が来れば自分に会いに来るように」と書き残すというアイデア!

生前から子供に何度も遺書を伝え続けるよう言い聞かせ続け、その子にも、またその子にも、また次の世代にも…

タイムマシンが使える世の中になるまで、もしそれを伝え続ける事が出来たなら!

いつか未来から子孫が来てくれる!…ハズ!

未来人より、タイムマシンの作り方や、未来の技術、情報、などなどを聞きだす事が出来たなら…!

大金持ちに…俺はなる!!

…来てくれるかな?何年後にタイムマシンが出来るのかわからないが、さっそく遺書も書いておこう!

そうだ、遺書には未来から来る日付けも指定しておかないと…さっそくだけど明日に来て貰えるように書いておこう!それまではこの意思が代々続くよう強く願っておかないと!

明日が楽しみだ…

…そして、夜があけた!

子孫

もしも!未来の子孫やけど!おじいちゃん?

自分

は?俺にまだ孫はおらんが…

子孫

何言うてんねん!遺書にこの時間にやって来いて言うてたやんけ!

自分

え!!もしかして俺の子孫か!

子孫

せや!おじいちゃんのひいひいひいひい孫や!

自分

なんでそんなコテコテの関西弁…まぁいい、どこにいるんだい?会おうじゃないか!

子孫

それは無理やねん。相対性理論は知ってると思うけど、やはり質量を持ったまま光速を超える事は出来へんねん。 理論上、未来に行くのは可能やけど…生身の人間ではどうしても過去には戻られへん、せやけど、状況的にこれ以上技術が発達するのを期待でけへんねん。

自分

そうだったのか、それで質量を持たないデータだけで…

子孫

せやねん、で、何のようやったん?代々受け継がれた遺書にはこの時間に来るようにと書いててんけど

自分

すまないね、そうそう、タイムマシンの作り方や未来の情報を教えて欲しい

子孫

何言うとん自分!そんなん教えられるわけないやん!未来変わってまうわ!タイムマシンもこの時代の技術で作れるわけあらへんがな!!

自分

なんだって!!俺は君から教えてもらった未来の技術や知識で金持ちになってるハズだろう!!

子孫

なんでやねん!爺ちゃんは大金持ちどころかアル中になって貧乏暮らしで死んどうで!

子孫

ていうか他に用は無いんかいや!こっちかて世の中大変な中必死な思いして未来からやりとりしとんやで!この通信料も何京円かかってると思ってんねん!

子孫

そんな用しかないんかい!ガッカリした!じゃあな!

自分

ちょ、待てよ!

子孫

自分

おーい!!

自分

まぢか…

なんてこった…大金持ちの夢が…せっかくの千載一遇のチャンスを…気の短い関西人め!!

もう…飲まないとやってられるか!

…待てよ、そういえばアル中になって死んだと言ってたが…そういう事かw

…構わん、もうどうにでもなれ

子孫

あーあ、こんな事やろうと思うたわ

自分

!!

子孫

言うとくけどな、アル中なったんはヨボヨボのジジイになって、ボケて毎日酒飲んでたかららしいで。

子孫

でもな、いつも楽しそうに酔って、いつも未来の子孫と話ししたとかホラ話をして、孫達に笑われてたらしいで。

自分

そうか…ありがとう

子孫

ほなな

子孫

自分

あの遺書が残ってれば今の子孫の未来には繋がるのかな…

自分

金持ちにはなれなそうだけど、タイムマシンのアイデアだけはわかったぞ…

自分

未来から来た俺の子孫、あまり状況が芳しくないようだったな…あの子の為にも少しでも良い未来に繋がるように…俺なりに頑張ってみるかな…

数百年後、この男の子孫に代々伝わる遺書に書かれたアイデアが元となって、この男の子孫により、タイムマシンが完成するのであった

終わり

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