テラーノベル

テラーノベル

テレビCM放送中!!
テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

猫系主様と担当執事

一覧ページ

「猫系主様と担当執事」のメインビジュアル

猫系主様と担当執事

25 - 悩みと裏仕事の依頼※エアル視点

♥

85

2023年06月01日

シェアするシェアする
報告する

───嬢ちゃんが気恥しそうに プロポーズの話をしてきて早数日

いや、嬉しいよ? ハナマル君と付い合うというか ほぼ結婚するとかなんとかって話を してきたんだから

嬉しいんだけど…

エアル

そろそろ正体教えないとダメな気がする…

これが1番難関だ

今までのエピソードを見てコメント欄でも仮説を立てている人はいる

しかも見事にあってる

さて…どうしたもんかねぇ…

フォス

ねぇねぇ〜

フォス

いつまで寝てるのー

エアル

あ"ぁ"〜…クソっ

フォス

も〜

こちとら一生懸命眠気に耐えながら 脳をフル回転さしてるってのに こいつときたらズルズルと俺を 布団から外しやがる

フォス

はーい、どいてくださーい

ゴロゴロと転がされて 壁にゴツっとぶつかる

エアル

いっった…

ぶつかった腰を擦りながら起き上がる

痛そうにしている俺を無視して 布団を畳んで収納する

フォス

ふぅ…ご飯はできてるから食べてね

エアル

おー…

トゥール

あ、おはよ

エアル

ん…はよ

トゥール

タイミングいいね

フォス

僕が起こしたんだよ〜

トゥール

ご苦労さま〜

トゥール

ほれ、ご飯出来たてだよ

エアル

んー…あーと

返事して椅子に座り 手を合わせる

エアル

いただきます

トゥール

はい、どーぞ

前へと出されたご飯は 玄米、生姜焼き、味噌汁

今日の朝ご飯も バランスのいいご飯だ

まぁ、朝から生姜焼きは… よく分からんけど

生姜焼きを口に運んで噛む

ジュワッと肉汁が口の中に広がる

その味がなくなる前に 玄米も追うように口へと運ぶ

やはり、肉とご飯の相性はバッチリだ

エアル

んまっ

エアル

トゥールはウチだけのシェフだな

トゥール

もぉ〜大袈裟だよ〜

照れくさそうにトゥールが笑う

その笑みがフォスにも移ったらしく フォスも笑っていた

あぁ、やっぱりコイツらには 笑顔が似合うな

エアル

ん、ごちそーさん

トゥール

はい、お粗末さま〜

エアル

洗い物は俺がやるよ

トゥール

そう?じゃあお願いしようかな

フォス

じゃあ僕お皿拭く!

エアル

お、んじゃ皿拭き任せるわ

フォス

あいあいさー

一通り家事を行って暇な時間が訪れた

エアル

あ"〜…

エアル

暇だ…

ズズっと茶を啜ったフォスが 話しかけてきた

フォス

そういえば布団に寝そべって何を考え込んでたの?

エアル

あぁ〜

エアル

そろそろ頃合いかなーって思ってただけだよ

フォス

なるほどね

茶を作るのに失敗したのか フォスは「ニガっ」と呟いた

フォス

んで、どこで打ち明けるの?

エアル

そう考えてる最中にお前が引っ張って布団から俺を引きずり出したんだろーが

フォス

そうだったんだ

てへっと笑ったフォスに手元にあった茶をぶっかける

フォス

あ"っつ"っ"っ!!?

エアル

悪い、手が滑った

フォス

いやそんな言葉今の時代通じないから

エアル

え、じゃあ悪い、なんかムカついたから

フォス

それはそれでストレートでグサッとくるね…

フォス

はぁ…氷で冷やしてくるよ…

エアル

ついでにその呑気な頭も冷やしてこい

「うまくないよぉ…」と言いながら 和室を出ていった

トゥール

結構悩んでんだね

エアル

うわびっくりした

トゥール

ははっごめんごめん

エアル

気配消すなよ…ったく

そっと目線を落とした時 トゥールが持っている紙に 目が止まった

エアル

あ?なんだそれ

トゥール

…面倒な仕事だよ

「裏の…」と付け足す

エアル

あぁ…ってお前が裏仕事を面倒くさがるなんて珍しいな

トゥール

…俺が面倒くさがるのは内容によるんだよ

ぺらっと紙を見せてきて 覗き込む

エアル

…はぁ?

その紙(依頼)は俺でも ドン引きするような内容だった

エアル

これさ…取り消せねぇ?

トゥール

俺もそうしたかったけどさ…脅し?みたいなの言われちゃってさ

エアル

脅しぃ?

トゥール

「次の満月の夜までに殺さなければ俺らが出向く」って言ってきてさ

エアル

何?集団だったのか?

トゥール

いや、1人

エアル

ふーん…見た目は?

トゥール

30〜40くらいのおっさんだったよ

トゥール

しかもそいつお嬢さんとハナマル君の名前も出してきてさ

トゥール

なんかもう、頭が真っ白になっちゃって

エアル

よし、処刑だ

トゥール

決断はっや

エアル

俺は知り合った奴らは皆友人にするタチだからな

エアル

それに、裏仕事関係の依頼で嬢ちゃんとハナマル君の名前が出るのは何かあるってことだろ

エアル

探るっきゃねぇな

トゥール

だね

そして、もう一度依頼の紙を見る

エアル

あの時の俺らが誰なのか知ってての依頼なのかねぇ

トゥール

身の程知らずって本当にいるもんなんだね…

エアル

まぁ、なんとなく依頼者の目星はついてるからそいつから問いただせばいい話だしな

トゥール

動機も何となく分かるよ…

エアル

まぁ、依頼されても仕方ねぇわな!!

ハッハッハと笑っている時襖の後ろで 手を冷やしていたフォスが 冷ややかな目で見ていたことに 俺らは気づいていなかった…

猫系主様と担当執事

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

85

コメント

2

ユーザー

あのときのモブとか…? えー…とか貴族とかかな?←どっから貴族の案出した?

ユーザー

ぜひ、依頼者を予想してコメント欄に書き込んでください!!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚