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ハート1番多かったからこれにしたけどちょっとうるうるしたって話
すごくあっという間でした! いつの間に380タップもしたんだ… 続き楽しみに待ってます(*´ω`*)
380タップでこんなに泣かせられるとか神すぎる( ᵒ̴̶̷᷄꒳ᵒ̴̶̷᷅ )
青黄
書き方など苦手な方はお控えください
※死ネタ
※途中からテキストの色が変わりますが、背景と文字が重なり、見にくいと思うので変えてるだけです。 深い理由はありません。
※長めなので時間がある時に、!
『 余 命 (上) 』
折角青ちゃんのお家に遊びに来てるけど
今日は天気もいいし、どっか出かけたいな。
黄
黄
ふらっ...
彼氏である青ちゃんをデートに誘おうと立ち上がると、頭にグラッと揺れる感覚があった。
青
ちょうど隣に座ってくれた青ちゃんが支えてくれたのだと理解すると、すぐに自分が倒れたということが分かった。
青
黄
ただの立ちくらみ..。
よくあることだって...。
自分ではそう言い聞かせるが、心のどこかで悪い予感がした。
青
黄
青
青
黄
青
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
青
黄
彼氏の癖に子供のようにはしゃぐ青ちゃんに思わず口角が上がる。
手を引かれた方について行こうとすると、突然頭に殴られたような鈍い痛みが走った。
黄
青
青
しゃがんで頭を抑える僕を見ると、青ちゃんはすぐに心配してくれる。
それでも、頭の痛みは消えないどころか、強まっていくばかり。
黄
大丈夫だよ、
青ちゃんに心配をかけたくないから、そんな嘘の言葉をかけたくても、口から出るのは、
痛みに耐え兼ねた情けない声だけ。
黄くん、!黄くんっ___
段々と青ちゃんが僕を呼ぶ声が小さくなって言ったかと思えば、いつも間にか僕は意識を失っていた。
-青side-
黄くんが急に倒れた。
すぐに救急車を呼び、待っていると 異変に気づいた周りの人が混乱する僕を宥め、黄くんを安全な場所へ寝かせてくれた。
黄くんは今、僕の目の前で静かに眠っている。
"今回は"何とか一命を取り留めたらしい。
青
突然伝えられた余命宣告。
現実はあまりにも残酷だった。
黄くんは珍しい病気に侵されているらしく、その命はもって半年。
と、黄くんの主治医になったお医者さんが言っていた。
その半年間、外へ出るのも難しいらしい。
まだ信じきれていない事実に、頭を抱えていると、握っていた黄くんの手が、ピクリと動いた。
青
青
黄
青
ナースコールのボタンをポチ、と押し まだ目が開ききっていない黄くんに言った。
黄
黄
青
青
黄
黄
青
青
僕が笑いかけると黄くんも優しく微笑んだ。
青
黄
青
青
黄
青
青
本当はこんなこと言いたくなかった。
でもいつかは必ず言わなきゃいけない。
ここで言わなかったら、もうタイミングが分からなくなってしまいそうだから。
青
黄
青
青
青
そこまで言って言葉を詰まらせる。
黄
僕が言うことを悟ったのか、黄くんは静かに笑いながらそう言った。
青
黄
全てを伝えると、黄くんはその3文字だけをポツリと言った。
青
感情の読み取れない君の切ない顔を見ると、思わず目に涙がたまる。
だめ、泣くな青。
1番泣きたいのは黄くんなんなんだから。
零れそうな涙を急いで拭い、黄くんを横目で見ると、君は静かに微笑んでいた。
黄
青
黄
黄
黄
黄
黄
話していくうちに黄くんの目に涙が溜まっていく。
青
青
黄
黄くんの頬に涙が伝う。
そんな黄くんを優しく抱きしめ、ゆっくり頭を撫でる。
黄
青
泣き崩れる黄くんに、何も出来ない自分が情けない。
青
青
青
青
自分の小指と、黄くんの小指を絡ませたのと同時に、1粒の涙が頬を伝った。
黄side
あの日から、青ちゃんは宣言通り毎日僕の病室に来た。
青
青
黄
いつも元気に登場しては、
今日のことを楽しそうに話してくれる。
そんな青ちゃんのお陰で毎日がとても楽しかった。
それでも、僕の病態は悪化していくばかりで
あぁ、ほんとに死んじゃうんだな。
そう実感した。
吐き気や頭痛が収まらない時は 僕のそばにずっと居てくれた。
黄
青
ずっと背中をさすってくれるのが嬉しいのか切ないのか、ぐちゃぐちゃの感情になって、余計に涙が出てくる。
黄
青
青
黄
青
黄
僕の頭を撫でてから、布団をかけてくれる。
青
黄
黄
ガラッと扉の音を立てて青ちゃんが病室から出ていく。
"じゃあね"
その言葉を言い合えるのはいつまでだろう。
そんなことを考えていたら、自然と涙が溢れた。
余命宣告を受けてから1ヶ月。
僕に残された時間は後5ヶ月ほど。
青ちゃんと一緒にいられる時間も、 後5ヶ月。
黄
どうして?なんで?
なんで僕だけが不幸にならなきゃいけないの..?
ふと、この世の中で自分だけが不幸な気がした。
黄
夜の光に照らされる静かな病室の中に、僕の泣き声だけが響いた。
青side
黄くんの病室を出た後、僕は廊下の壁に寄りかかって座った。
青
どうしてこうなったんだろう。
僕が黄くんの異変にもっと早く気付いていたら、こんなことにはなかっなかったのかな、
黄くんとご飯食べて
休みの日は一緒に出掛けて
たまにはぶつかって
でもすぐ仲直りして
そんな当たり前の生活をしたかった。
それだけなのに
この世の中はそう簡単にはいかない。
後5ヶ月。
後たった5ヶ月で、黄くんともう一生会えない。
ぅ...ふ、ッ..
病室の中から黄くんが泣く声が聞こえる。
何も出来ない自分が情けなくて、無様で...
青
誰も居ない病院の廊下で、声を抑えて1人泣いた。
それから1ヶ月、2ヶ月と月日は 風のように過ぎていった。
あっという間に今はもう8月。
黄くんが倒れたあの日から5ヶ月が経った。
黄くんに残された時間はあと1ヶ月。
後、1ヶ月、
お願いします..ッ!!
僕の大きな声が廊下に響く。
医者
医者
青
医者
医者
医者
医者
医者
青
青
了解を経たことに嬉しさを隠せない。
厳しい顔で話していた先生が、ふと切ない顔になる。
医者
青
青
青
自分なりのとびきりの笑顔で黄くんにそう伝えると、
黄くんもそれに負けないくらいの笑顔で答える。
黄
黄
黄
青
青
青
黄
黄
青
青
青
それからわいわいと2人で計画を立てた。
黄くんと2人で行く最後のお出かけ。
最後の、。
黄くんの容態も、最近は安定してきているし...
存分に楽しまなきゃ。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
青
医者
黄
黄くんの要望で、大きいショッピングモールに来た。
"ショッピング"といっても雑貨屋さんなどはほとんど回らず、黄くんは大好きなスイーツ系の飲食店にしか目がない。
黄
黄
目を輝かせながら、わいわいとはしゃぐ黄くん。
青
お医者さんに言われたでしょ、と 付け足すと、
黄
と、分かりやすくしょぼくれる。
青
青
黄
黄
奢ってもらう気満々だった癖に...笑
そんな所も可愛いんだけどね。
黄
青
黄
青
幸せそうに食べる君をずっと見ていたいから。
青
黄
黄
黄
青
青
黄
子供のような愛らしい笑顔に、思わず口角が上がる。
黄
青
黄
青
なんて、たわいもない会話すら今は愛おしい。
青
最後は1番シンプルで、 1番思い出の詰まっている場所。
僕の家で喧嘩して
行為して
ご飯食べて
沢山のことをしてきた場所。
黄
黄
青
-青の家-
黄
青
黄
少しだけ切なさが混じった声でそう言った。
黄
黄
青
青
黄
青
黄
青
黄
黄
青
青
黄
少し悩んだあと、黄くんが指さしたのは銃でバンバン打つ感じの人気ゲーム
青
黄
青
冗談交じりでそう言うと、すかさず 『違います、!!』と突っ込まれる。
青
黄
黄
黄
青
黄
青
黄
青
黄
それから協力プレイに対戦プレイ、 ホラーゲームなど、 沢山のゲームをプレイした。
久しぶりのゲームが楽しくて、2人とも時間を忘れて熱中していた。
黄
青
コントローラーを置いて、もう冷めてしまったココアを1口飲んだ。
黄
一息ついた後、黄くんが目を擦っていた。
青
青
黄
青
お互い向き合った状態でベットに潜り、黄くんの髪に触れながら言った。
黄
青
黄
青
黄
なんて、付き合いたてのカップルのような甘々なピロートークを繰り返した。
ずっと頭を撫でていたら、いつの間にか黄くんは僕の胸に顔を埋めて眠っていた。
青
苦しくならないように抱きつき返し、僕もそのまま眠りについた。
つづく
前半おわり
めちゃくちゃ頑張ったから♡とコメントたくさん欲しいです、(
余命 (下) ♡1000~
380タップお疲れ様でした