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狐拍梨杏
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ヒロくんが遠い空へ旅立ってから、数ヶ月が経った
あの激しかった大雨が嘘のように、今日の空はどこまでも青く、澄み渡っている
俺たちは、あの日ヒロくんの傘とキーホルダーが落ちていた、あの泉の橋の上に集まっていた
えと
たっつん
たっつん
たっつんの言葉に、みんなの口元にほんの少しだけ優しい笑みがこぼれる
うりは橋の手すりのない端に立ち、静かにきらめく水面を見つめていた
その手には、あの雨の日に泥まみれになっていた、灰色の桃のキーホルダーが綺麗に磨かれて握られている
うり
うり
じゃぱぱ
うり
うり
うり
うりが振り返り、じゃぱぱ達に向かって力強く頷く
その瞳には、もう涙はなかった
じゃぱぱ
じゃぱぱ
じゃぱぱ
じゃぱぱ
えと
たっつん
たっつん
みんなの言葉が、初夏の心地良い風に乗って、泉の水面を優しく揺らしていく
もう、優しい王子様の声がこの輪に響くことはない
けれど、
彼が僕たちに遺してくれた愛と
あの静かな祈りのような本音は
これからもからぴちの心の中で生き続ける
うり
うり
うりは桃のキーホルダーをぎゅっと胸に抱きしめ、どこまでも広がる青空を見上げた
――悲しみのレクリエムは、僕たちの絆の歌に変わる
僕たちはもう一度、前を向いて、新しい一歩を踏み出した
『からぴち』の、大好きなみんなと一緒に
『悲しみの鎮魂歌』
〜END〜
Thank you for reading!
コメント
46件
うぅ〜…、あぁ〜…くうっ… 切なすぎて声にならない……… 神作だぁ〜…

