蘭
……ん?
蘭
ここ……どこかしら?
蘭
青空……綺麗ねぇ……
鈴
ええ、本当に
鈴
綺麗ね
蘭
え……
蘭
なんでいるの?
蘭
お姉様。
鈴
そっちこそ
鈴
なんで来てんの?
鈴
あなたはここに来るところじゃないわよ。まだ早いなのよ。
蘭
……
蘭
お姉様。
蘭
ここはどこなの?
蘭
教えて
鈴
ここは
鈴
あの世とこの世との狭間。
鈴
つまり、あなたは
鈴
生死の淵にさまよっている。
蘭
そんな……
杏
交通事故に遭った。
杏
蘭お姉様が倒れた。
蘭
……!
蘭
杏……
鈴
そういうことよ。
杏
蘭お姉様は生きていて欲しい
杏
私たちの分までに
蘭
……私は
蘭
この先に生き続ける自信が無い
蘭
あなた達を亡くなってから
蘭
生きる希望を見つからない。
鈴
……
杏
……
蘭
もういっそ
蘭
あなたたちのところに行ったら
蘭
楽なのにな……
鈴
……
鈴
分かってた。
鈴
いずれここに来ることが
鈴
……
鈴
ずっと見ていた。
鈴
私たちがいなくなってから
鈴
蘭がどれだけ悲しんだかを
鈴
痛い程に知らされた。
蘭
……
杏
蘭お姉様。
杏
……
杏
お母様とお父様が
杏
待っているわ。
杏
あなたが目覚めることを
蘭
……
蘭
役立たず娘を?
蘭
そんなわけじゃないわ。
鈴
いいえ、お母様たちは
鈴
私たちのことを
鈴
愛してた。
鈴
もちろん、あなたもよ。
蘭
……
蘭
ドジでまぬけでのろまな私も?
杏
ドジじゃないわ。
杏
お姉様は人を思いやる心がある
杏
私と鈴お姉様がよく知ってる。
蘭
……
蘭
本当に私は生きてもいいの?
鈴
そうよ
鈴
あなたは生きていて欲しい。
鈴
幸せになって欲しい。
杏
私も鈴お姉様と同じ。
鈴
私たちの分まで生きて。
杏
これからも見守っている。
杏
あなたのそばでいるわ。
蘭
……!
蘭
……
蘭
…分かった……
蘭
頑張って生きるよ。
蘭
ありがとう……
鈴
……そろそろだわ
鈴
目覚める時が来る。
鈴
さぁ、行きなさい。
杏
それじゃ、またね
杏
また、楽しい話を聞かせてね
蘭
ええ、またね。
蘭
ばいばい……
鈴
ばいばい……
杏
ばいばい……






