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桃
あれからどれほどの時間が経っただろうか
羽を抜いて、生えてきたらまた抜いて
その繰り返し
桃
背中の激痛が止まらない
血も、涙も止まらない
そいつがまた俺の羽の付け根を掴む
桃
桃
叫びすぎて声が出ない
その瞬間 俺ののかで何かが弾けた
もう辛いのはやだ 痛いのはやだ 苦しいのはやだ もう 好き勝手になんか させたくない させるもんか
そこからの記憶はなく 思い出せるのは誘拐された時の記憶 気づいたら家に居て お兄ちゃん達に囲まれてた
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