『ルール』なんて知りません！

クズ人間なんだよね

そう言った彼の顔は

先程、青ざめていたのが嘘のように

悪魔の顔をしていた

それを見て私は_____

自分の中にある感情を謎に思う

なんだか分かる気がしない

今更ながら

ゆあんくんの発言に驚く

クズって...

普通自分から言うか？

キーンコーンカーンコーン

予鈴がなった

昼休みが終わったということ

つまり...

先生に捕まったせいで

食べるタイミングをなくしていた

何で食べなかったんだろ

いや、これはゆあんくんが正しい

今にもお腹の音がなりそうな気がし

急いで教室へ向かった

...その後ゆあんくんが言った言葉にも気付かずに

帰宅後のえとです。

何で敬語かって？

そんなの知りません。

あの後は ギリギリ昼ご飯を食べ終われました。

友達からは突っ込まれたけど

そして現在、撮影のため

パソコン前に待機中です。

なのに...

ゆあんくんが一向に現れません

撮影が始まるのは19時の予定

ゆあんくんは 撮影するとき遅刻はしない

ほぼ1時間の遅刻に

リーダーがブチ切れ寸前です。

怒ると怖いんだよなぁ...

なんでかはよく分からないけど

電話がかかってきた

特に気にせず

通話ボタンを押した

すると耳元から低い、 癖のある声が聞こえてきた

現在深夜の10時

特に帰る時間は決まっていないけれど

流石に補導されたくはないし

されたらされたで面倒だから

なるべく早めに切り上げたい

それにしても撮影が早めに終わって良かった...

そんなこんなで雑談していたら

いつの間にか30分くらい過ぎていた

自分が想像してたことよりも

なんか呆気ないような

そんな理由だった

しばらく考えており

どんな理由が出るのかとヒヤヒヤしていたが...

こんなに人のことをクズだと思ったのは

これが初めてかもしれない

どうやらあの時

2人だけの秘密だと囁いていたらしい

すると

表情が一変した

あのときの悪魔の様な顔になった

なぜか背筋が凍る

ゆあんくんの顔が近づいてくる

この後何をされるのかと

目をつぶっていたら

という声が聞こえ

目を開けたら

いつものゆあんくんの表情があった

自分がビビっていることと

からかわれたことにより

苛立ちが積もる

...このこと言いふらしてやろうか？

流石に言わないけど

そう言うゆあんくんは

どこか

不安げな顔をしていた