名門一ノ江高校

何アイツ

調子乗って…

……あの女の子の事好きなのかな

転校してきたばっかなのに？

…そう言えば、なんで転校してきたんだろ

なんとかしてアイツと関わりたいな

どうやったら抜けるだろう

友達にならないか誘ってみよっかな

気がつくと、頭が彼の事でいっぱいだった。

今日はただテストが返される日で、勉強という勉強は一切していない。

でも疲れたなぁ〜

ん？アイツ…流羽斗ってやつじゃん

そんな事を考えていると、後ろから誰かに突進された。

じゃ、流羽斗くんの所行きますか。

まずは自己紹介だよね

で、そのあと相手の名前も聞く…と

で、相手の名前を呼ぶ！

あれ、下向いちゃった

何がダメだったのかな…

そう。今日、友達の作り方を習ったんだよね〜

小学1年生かよｯ！！

可愛いな。

…………は？

今僕流羽斗くんのこと可愛いって言った？

んんん？

いや、でもきっと、誰が見ても可愛いって言うから。

うん。

なんか…

テストのランキングなんてどうでも良い気がしてくるな

あれ、

めんどくさがり屋の僕が

なんでこんなにも流羽斗くんのことをもっと知りたいと思うんだろ

流羽斗くんはライバルだと思ってたのに

どうしてこんなに仲良くなりたいと思うんだろう