11話-お友達…?-
ピンポーン
駿
…っん、……
ピンポーン
駿
……ん、…
目を開けると、ソラと優月が寝ていた
駿
…ぇ、…
ピンポーン
駿
あ、…ぇ、…
俺はソラをおろして優月を支え代わりに 横にクッションを置いた
駿
……ん、……
ピンポーン
駿
…ッ、クソ…うるっせぇな……誰だよ
駿
……はぃ、…
裕二
よっ、!お久!
駿
……死ね、
裕二
はぁ?酷くね…
駿
……チッ、…
裕二
ぁ、わかった…お前寝起きだな?
駿
……ぅるせぇよ、
駿
…で、何の用だ
裕二
実家帰ってきた、
駿
俺ん家は実家じゃねぇよ…
裕二
連絡もくれねーし、何してたんだよ
駿
……色々あった、
裕二
とりあえず上がっていい?暑い、
裕二は靴を脱ぎながら答える
駿
……もう上がってんだよ、それ
裕二
おじゃまーしー
裕二
ふぉー…涼し〜、
裕二
駿様、飲み物を恵んでくださいませ
駿
冷蔵庫の勝手に飲んどけ、
裕二
うぃー、
ソラ
みゃぅ、
裕二
あら、猫ちゃん…かわぃいねぇ
駿
……キショ、
優月
っ、ん……
声が聞こえる…
優月
ん、…ぅ…
目を開けると おにいさんじゃない人がいた
裕二
わ、子供…
裕二
何この子、…もしかして…
裕二
誘拐…
駿
ちげぇよアホ、
優月
っぁ、…
僕は慌てておにいさんの背中に隠れる
駿
ん、……
裕二
何、可愛いじゃん
駿
お前が言ったらキモイ、
裕二
ぇ、…駿の子供?
駿
んなわけ、
裕二
だよな、こんな奴に嫁がいる訳ない…
駿
殺すぞ、
優月
っ、ん……。
駿
……怖いよなぁ、こいつ
裕二
…うわっ、ブーメランだ
駿
あ"?
裕二
こっわ、…
優月
…だ、……だれ……。?
駿
ん〜、なんだろうな…
裕二
幼なじみですー、
優月
ぉ、さなな…じみ……?
裕二
俺、裕二…駿とは小学校から一緒
優月
……な、なか…よし?
裕二
まぁ、そこそこって感じ。
裕二
で?…この子なんなの?
駿
……自己紹介してこいよ、
優月
ぇ、っ…?
駿
別に、そんな悪いやつじゃねぇよ…
優月
…ん、…
優月
…ぇ、…ぇのしま…ゆづき、…です
裕二
へぇ〜、優月かぁ…
裕二
俺、坂井 裕二よろしくな
優月
…ぅ、ん…。
駿
なぁ優月、
優月
…ん、?……
駿
風呂掃除してきて、
優月
わかったっ!
僕はお風呂場に走っていく
裕二
なんであんな風呂掃除嬉しそうなの?
駿
知らね、風呂掃除楽しいんだとよ
駿
毎回頭に泡乗っけて戻ってくる
裕二
へー、
裕二
で、なんであの子ここにいんの?
駿
街で死にかけてたから拾った、
駿
傷だらけだし、虐待受けてたんだと思うけどな…
裕二
ん〜、
駿
学校でも多分虐められてた、
裕二
酷いな…
裕二
逆によくここまで元気にさせたよ
駿
…ほぼ何もしてねぇよ、
裕二
あ、そういえば
裕二
明日花火大会あるらしいぞ
裕二
3人で行こうぜ
駿
お前もかよ
裕二
だって何年ぶりよ、行きてぇ
優月
おにいさん終わった!!
駿
ん、おかえり…
裕二
ほんとに頭に泡乗ってる…
駿
優月、
優月
んー?
駿
明日、花火大会行くか?
優月
はなびたいかい…?
優月
なにそれ、
駿
裕二が行きたいんだと、
優月
…いいよっ!ぼくもきになる!
駿
ん、…じゃあ頭の泡取ってこい
優月
はーぃ♡
裕二
……ほんとに知らないんだな、
駿
家から出てないっぽいからな
裕二
じゃあ勉強大変じゃね?
駿
いや、先生がずっと一人着いて教えてくれてるらしい
裕二
へ〜、
裕二
…んじゃ、俺は今日この家泊まるからな!
駿
ご勝手に……、